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プロローグ

初めましての方も、お久しぶりの方も、この作品をみてくださってありがとうございます!

結構未完のまま終わっている作品が多いのですが、この作品は毎週一回ずつくらいのスピードで投稿していこうと考えていますので、よろしくお願いします!

―ドンッという音と共に来たのは、大きな衝撃。

そして、赤に染まり行く視界。

何が起こったのか理解できない。

いや、理解したくないの方が正しい気がする。

俺は――トラックに轢かれた。

彼女とデートをしている最中の出来事だった。次は何処へ行こうか、なんて話しながら青になった信号を渡っていたら、トラックが信号無視して俺達を轢いた。

そして、俺が彼女を守って今死にかけている。ただ、それだけの話だ。

彼女が俺の手を掴みながら何事かを叫んでいる。

…あーあ、今日はクリスマスだからって言って可愛くセットしていた髪もぼろぼろじゃん。メイクだって俺はあまり好きではないからとわざわざ薄くしてくれているそれさえ涙で大変なことになっている。

ほらね、やっぱり化粧して泣いたりしたらドラマみたいに綺麗に泣けないんだよ。

俺の言ってたこと、分かった?

なんて思うけど、もう声を出すことさえ叶わない。彼女の姿すら、もう見えなくなっている。

…本当は、今日君にプロポーズする予定だったんだよ。俺と結婚してくださいって、ただそれを言うためだけに、雰囲気の良いお店を予約して。指輪だって、沢山沢山悩んで。でも君は可愛いから、どんな指輪だって似合うしような気がして。

…君と一緒に生きていきたかったのになぁ。

…ああ、最後まで君の姿を見ることができてよかった。

…愛してる。


――――やり直しますか?――――


  yes or no


ここまで読んでくださってありがとうございました。

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