05 初めて小説を応募した…けど
年が明けて2019年になってから、創作活動をもっと真剣に取り組もうと決めた。
今までいい加減にやってきたのかとツッコミを入れられそうだが、どこか必死さが足りなかった。
「もっと自分を追い詰めたほうがいいのかもしれない」
考えた末に、WEB以外の公募に作品を応募することに決めた。
そのころに読んでいた文庫本のレーベルで作品を募集していたので、「第2回ビーズログ小説大賞」の〆切に絞って作品を執筆することにした。ファンタジーと現代モノのいずれかのジャンルで応募できるようになっていたので、珍しく私はファンタジー作品で応募(今思うと無謀だった気もする)。
もとから書きたいネタがあったので、執筆は2月上旬から開始。再就職して新しい職場でドタバタしている時期とかぶっていたので執筆作業は難航した。
小説執筆か、仕事……どちらか選べるならば迷わず小説を選ぶところだ。しかし、今の仕事は親類から紹介された手前すぐに投げ出すわけにはいかなかった。第三者が、応募経験もない人間が小説を書いていると聞けば「趣味」程度にしか思わないだろう。執筆活動を維持するためにも並行して働くしかない。
だから、2~4月はつらかった。泣きたいほどつらかった。
一部現実逃避も加わり、私は必死で作品を書き続けた。
WEBから応募できても、表紙やあらすじの書き方は未経験だった。本当にいい経験だったと思う。まとめたデータを送信するまでかなりの興奮状態だったのを覚えている。無我夢中で完成させ、推敲を済ませることに集中。
私ってば、かなり空回りしていたなぁ……。
結果。
第一次審査を通過したものの、一か月後の二次審査は落選。
応募作品558作品のうち、第一次審査は68~70作品が選ばれた。見事な空回り状態だったわりに善戦したほうだと思う。もちろん、満足しているわけではない。応募なれしていない自分の不甲斐なさを知ることができただけでも良しとしよう。そして、WEB上に作品を投稿するのと明らかにちがう点は、修正ができないということ。なろうなら投稿した後からでも、作品を編集・修正できるが、公募の文学賞はアナログでもデジタルでも一度作品を送ってしまえば後から書き直しはできない。つまり、真剣に推敲しなければならないということだ。私にはいつもそれが欠けていたと思う。
欠点を知るうえで、今回は本当に勉強になった。
自分がどこに作品を応募すべきか、どんなジャンルが得意かをリサーチするには公募というのはひとつのチャンスかもしれない。
そんなわけで、これからも公募のコンテストには応募する予定である。現段階ではどこに投稿するかは未定だが……(笑)。