03 道端での遭遇
東野です。すっかりご無沙汰しておりました。
エッセイを書くぞと息巻いていたのに、仕事に追われて小説の投稿以外時間を割けなくなりました。
春先に再就職してから四か月が経過。
当初一か月くらいで「チクショー、所詮私は勤め人に向いてないんだ! 辞めてやるぅ~!」と吠えていた私でしたが、なんだかんだ五か月目に突入してしまいました。
少しずつ、まぁ雰囲気にも仕事の流れもわかってきて何とかジタバタ頑張っています。
今回は仕事とは別のお話です。
通勤途中のできごとなので無関係というわけでもないのですが…
その日、私は昼休みに自宅に戻って昼食をとり、再び職場へ戻る途中でした。
田舎には地図の目印にもならない建物とか小屋があるし、畦道もあちこち走ってます。
ここ数日雨も降らず埃っぽい畑道でそれは起こりました。
時速四十キロで走行中。自転車に乗ったオジサンがこちらに向かってのんびり走ってくるのです。
私は目を瞠りました。
梅雨入り前とはいえ、陽射しが厳しくなると熱中症になってもおかしくない季節。そんな快晴の空の下をスキンヘッドのオジサンがサングラスをかけて自転車をこいでやってきました!
しかも白いTシャツに白いパンツ…Tシャツの上から白いパーカーらしきものを羽織ってます。白い綿手袋までしているのです。
私はハンドルを握りながら思わず口走っていました。
「松〇 千春……?」
当然ホンモノではありません。
茨城の片隅にあるド田舎にホンモノがいるわけないじゃあ~りませんか!
しかし、スキンヘッドに黒のサングラス、全身白装束という服装は無意識にも某アーティストを連想させてしまったのです。
すれ違う際に相手を見れば似ても似つかないオジサンでした。
われながら笑ってしまいました。同時に誰かにこの出来事を話したくなったのです。
仕事から帰って家族に話したのは言うまでもありません。
「スキンヘッドでサングラスかけた白い服のおっちゃん……」と言っただけで母もまた「松〇千春?」とツッコミを入れてきました。世代を越えて定着しているイメージってあるんですね(笑)。
妙な先入観や思い込みって新鮮な驚きをもたらしてくれるものです。
有名人とはかかわりがありませんが、数年前にも妙な発見……目撃体験があります。
やはり車で走行中のことです。某ショッピングモールへ向かっている途中、川沿いの道を走っていたところ、レオタード姿のオッサンを見つけてしまったのです。
なぜレオタード?
女性の見まちがいではないか……いや、だって股間がふくらんでたし。
しかもハイレグ風(すでに死語かも)に着こなしてるよオッサン。
誰もいないから少しだけ屋外で解放感に浸っちゃおうな気分だったのか?
答えは見つかりません。私の記憶に鮮明に焼きついたオッサンの正体はわからずじまいです。おそらく、永遠に正体不明のままでしょう。
それはそれでユニークな経験として思い出になるので心の抽斗にしまっておきます。
キジ撃ちのライフルの発砲音より、林から追いかけっこしてるタヌキが飛び出してきたときよりも強烈なインパクトはありますが、時間が経つとわりと面白い思い出になってしまうのです。
また不思議な現象と出会えるチャンスがくることを期待しています。




