14 地下に潜っていた理由
久々のエッセイです。
作品更新の休止を宣言してからほぼ一年。小説を書く姿勢について「これで大丈夫なのか?」と疑問を持ちはじめたのがきっかけでした。
それというのも二ヶ月に一度応募していたコバルト短編小説新人賞の結果がいまひとつ振るわなかったからです。これまでの応募作品数は8作品。そのうちペンネームが公開される「もう一歩」に引っかかったのは4作品。おわかりでしょう……50パーセントなんです。
新人賞への応募作品が増えたからとか、審査員が変わったからとか、いくらでも理由はつけられますが、自分の書き方に問題があるのではないか。思いついた物語を原稿用紙の規定枚数に詰め込んだだけじゃないのか。自分自身、今のままじゃ入賞は難しいと思ったのです。
これまでの自分の書き方で結果が出ないのならちがう方法を試してみよう! 作品を読んでもらって冷静な観点で講評してもらおうと考えたわけです。ネットでの文芸講座に参加したりもしました。そこでは受講者の年齢や作品のレベルもそれぞれ。しかし講師の講評はずばり的を射てまして…「負けてられないぞ!」と負けず嫌いパワーを発動させていました。あまり意識したことはなかったのですが、人が高い評価を受けていれば自分の力も同じレベルに引き上げたいと欲張る自分を発見。仕事や家事でケチをつけられても気にするほうではないのですが(笑)。
時間が経つにつれ、私は初歩中の初歩を理解していなかったと気づきました。エ○リスタでも募集される小説のお題とかテーマについて。私の着想はかなり甘いもので、例えるならテーマが「愛」なら物語も「愛」という言葉を綴りまくって終盤説教めいた文章でまとめてしまうような単純さしかありませんでした。今でもうっかりやらかしてしまいそうです。
あとは、もっと取材して書かなきゃなと。今年初めてノベル大賞に応募したのですが、資料の読み込みが甘かったと反省の嵐です。結果は目に見えているので、発表までは手元の作品に集中しようと決めました(笑)。もちろん反省点は活かします。
学びと奮闘の一年はあっという間でした。正直仕事と平行して活動するのはつらかったです。昨年末、ノベル大賞を一から書き直したころは魂が口から抜け出てしまうかと思ったほどで。
3月で仕事をやめたので、現在は体のメンテをしながら小説執筆の準備にかかっています。就活も色々手続きが終わってからでないと。根を詰めすぎずに楽しもうと思います。
今後もどうぞヨロシクお願いします!




