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串焼きと二人

日間ランキングで11位になりました!


皆様のお陰です!!


ありがとうございます。

これからも頑張りますのでよろしくお願いいたします!

うーん…今日は天気がいいな!


シクスタログイン2日目!

俺は毎日が日曜日になったが、世間様は待ちに待ったサンデーだ。土曜の夜の混み具合からして、今日も混むんだろうなー…。


昨日はレベル上げたし、街に籠って絵でも書こうか。


それではちゃっちゃっとログイーーン!!



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さてさて・・・やはり激混みだな!!

なんかお祭りみたいだなー。広場は出店が多いな。


とりあえず出店回るか。出店なんて久しぶりだなー。


・・・おっ?ここは岩蜥蜴の串焼き屋か。

良い匂いだけど蜥蜴の串焼きか…人も並んでないけれどもせっかくだしここにするかー。


「おじさーん、1本ください」

「あいよ、まいどあり!1本700ゴールだ」


お金を払いでは、さっそく…。


…とかげの串焼きとかリアルならゲテモノ扱いなのに、ゲームだからか食べてみると食感はコリコリで、淡白な味わいながらも、噛めば噛むほど肉の味が広がって旨いな。


「おじさーん、今度はタレ味でもう1本!」

「あいよー、気に入ってくれたかい?」

「えぇ、見た目を裏切る味で好きですねー」

「そうかい!この料理はモナース地方の郷土料理でね、ニクンバって言うんだ」


ほうほう、モナースってどこにあるんだろうか?と思うと顔に出てたのか、おじさんはペラペラと教えてくれる。


モナース地方は北の山脈を越えて更に奥の辺境にある4つめの[地下都市フォードリア]があるらしい。寒い地方で夏場でも肌寒く、冬は大変厳しい地方で、地上での生活が困難で、過去の偉人達が天然の地下空洞に都市を作ってしまうほどらしい。


なので食べれるものは工夫して食べるようになったらしく、岩蜥蜴も様々な料理方法がありニクンバもその中のひとつのようだ。


ほうほう、大分遠い所の郷土料理だなー、他の料理方法も気になるなー、いつか行ってみよう。


あっ、タレ味うまっ!


ガツガツと食べていると、少年と少女が少し離れた場所から此方を見ているのに気づく。


串焼き食べたいのかな?と思い手招きをすると、二人は顔を見合わして、近づいてきた。


「串焼きたべたいの?」

「……(こくりと少年が頷く)」


「二人分で大丈夫?もっと食べるかい?」

「お金ない…よ…」とうつむきながら少年は答える。

少女は少年にくっついて離れようとしない。


兄妹かな?……洋服も古着でサイズが合ってなさそうだ。

二人を見ていると、串焼きのおっさんが助け船を出してくれる。


「お前達は…うーん…神殿の端にある孤児院の子だろ?修道士さん達はどうした?」

「「……」」

「蜥蜴の串焼きが食べたいのかな?」

「うん・・・おとーちゃんが居たときよく食べてたから…」

と少年は涙目で答える。


…あかん、これ悲しい話だわ…。おっさんももらい泣きしそう。


「よしっ!今日はお兄ちゃんがプレゼントしよう」

「でも・・・」


「おっちゃん!20本追加で!他の子達の分にするからお持ち帰りね用でね!」

「あいよ!時間はかかるが旨いとこ焼きたてでだしてやる!」


「あの…ごめんなさい」とモジモジしながら謝るが、少年の頭を撫でながら話しかける。


「違うよ、こういうときは[ありがとう]でいいんだよ。お兄ちゃんはプレゼントしたいだけだから」


少年は少女に礼を促し一緒にありがとうと揃えて答えてくれた。

やっぱり子供は笑顔の方がいいよな。


焼き待ちの間に二人と話した。

二人の名前は少年はハーリーで少女はリコというみたいで、両親を亡くしており孤児院でお世話になっているそうだ。

それで、先日からここで蜥蜴の串焼きを売っているのを見て、リコに話したら食べたいと言って駄々を言われて、見にきたところだったらしい。


うーん…危ないなー…いくら街中だろうが小さい子供が二人ではね。

やっぱり一応孤児院の人に会って話した方がいいかな?


孤児院の子供達の人数と修道士の人数を聞いて、他の露天からもお持ち帰り用をテイクアウト。


量が量だけに二人で持てない呈で一緒に孤児院に一緒についていく。


二人はお手伝いで小分けの食べ物を、一生懸命持って運ぶ。

神殿の横を通りすぎ、塀で区切られた建物の前までいくと、修道服を着た女性が飛び出してくる。



「ハーリー!リコ!!!どこ行っていたの!?みんなとても心配したんだから!!……その荷物とこのひとは!?」


「シスターイザベラごめんなさい。父ちゃんとの思いでの串焼きを見たくて見に行っちゃったんだ。それでこのお兄ちゃんか買ってくれたんだ、あとね、他にもいっぱい!!」

「いっばーーーい!」


「もう!駄目じゃない!!迷惑をかけては行けませんといつも言ってるじゃないですか!!あぁ・・本当に申し訳ございません。」

「いえ、好きにしただけですので、まだ料理は出来立てですので皆さんでどうぞ」

「…ありがとうございます…もしやあなた様は星人(ほしびと)の方ですか?」


そうですよーと答えるとイザベラの視線が警戒をあらわにする。


「二人は奥に行きなさい。ほらっ早く!!」

二人はイザベラに強く言われしぶしぶ家のなかに入っていく。

かわりに俺の前に立ちふさがるようにイザベラは移動する。



「…あの子達に何か用ですか?それともクエストが目的ですか?」


さっきまでの雰囲気とうってかわり、キツイ表情でといただしてきた。







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