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買い物と儀式

夜になりひと通り家事や雑用を済ませた俺は、さっそくヘッドギアを被り、ログイン!


お?視覚画面にロビーに行くか問われたので寄っていくことにした。


目を開けると宇宙の設定なのか、惑星で未来チックな場所に立っていた。一体この設定背景は何なんだろうか?


ロビーチュートリアルもあるらしく、チュートリアルを受けますか?と脳内に響き、了承すると音声案内に任せて色々と教えてもらえる。


ふむふむ、ロビーではオークションハウス、金庫屋、レンタルハウス、ギルドハウスなど下界にはないものが沢山あり、どれも聞いただけで便利設定になっている。


ロビーでは、掲示板や情報サイト、動画サイトにアクセス出来るようで、多くの人が建物の端により端末ディスプレイを見ている。


…なるほど、ここで調べたりしてから、色々とやるんだな。


また、ロビーはリアル時間と連動をしているため、待ち合わせなどにも使用されているようで、カフェや出店もそれなりに賑わいをみせている。


まぁ、単純5分遅刻したら15分の遅刻だもんな。面倒避けか。


チュートリアル音声も終わり、オークション設定をコンソールからひらく。


うっわ…アイテムの種類多すぎ!!こりゃ街の設定じゃアイテム把握は無理だな。


なんか便利アイテムや筆とかないかなー?

今の手持ちは約190万だし、そこそこ買ってもいいかも。




………。


……。


…。



うーん…?

装備できるものがない!!筆もパレットもない!!

画家の人いないのかっ!?


絵とか好きな人多いだろうに、謎過ぎる。


とりあえずレベル10で装備できるアクセサリーのハイクオリティー品を耳×2、指輪×2、ネックレス1を買う。とりあえずINTとMP上げとけば戦えるかな?


お値段合計18万ゴール!!


値段は張るがその次の装備品レベル22まで良さげなものがないので、途中で微妙に買い変えるなら、性能が最初からよいほうがいいよねー、一人で納得し購入ボタンを押す。


自動で金額を払い込み、カバンにアイテムが納品される。


ついでに服も買うか…。


おおぅ…レベル10の麻の服までなにもない。おまけにその次はレベル25の絹の服までなし。

…画家の扱いひどくないかこれ?他は沢山あるのに普通の服しかきれんとか制限かけすぎだと思うぞぉ!


仕方ないので、ハイクオリティー品を頭から足まで揃える。

あとは初級ポーションを何個か買っておこうか。



おうふ、…残金160万。


ついでにカバンの中身がいっぱいになった。

…なんか売るか、金庫屋に預けるか。


とりあえず高そうなオリハルコンインゴットを検索!検索!!



おおぅ…2000マンデスカ…!高額すぎる!売るの躊躇うわ!!


他は…世界樹は売れないからわからないか。


ウーン……インゴット売るか!?売っちまうか!?


…いや、勿体無い!調べてからにしよう。

とりあえず金庫に入れてっと。


メニューですぐさま操作をする。ふぅー、デスペナルティーで無くなったら悲惨だったな…。


あと売れそうなのは玉鋼か。



……あれ?オークション履歴ないな、あるのは劣化玉鋼しかない。



うーん…保留!!!


とりあえず金庫にいれとくか。

お金もとりあえず、20万は手元で残りは預けよう。


よし、カバン少し空いたな。

あとは・・・何かあるかなー。


奉納品ガチャチケットだと!?む、ここだけリアルマネーか…


一回1000円。


運営やるな!!リアルカード情報の登録はこのためか!

悔しい、でも回しちゃう!!


購入ボタンを回すと、ディスプレイに流れ星が流れ……はじけた。


……なんだこれ?


【結晶石】獲得と表示される。


オークションだと1個10万で取引されているが、たぶん外れ枠かな。100万のものとかいっぱいあるし。


テンションが若干下がったが、とりあえず街に行って奉納の儀式試そうか!




善は急げ!!ロビーから街にだぁぁいぶ!




………。


……。


…。



到着!ロビーで大分時間をかけたので、またしてもファストに、お昼近くになっちゃったな。


早速神殿に行こうとしたら、ステータスアラームが脳内に鳴り響き、ビビりながら確認すると、空腹値が25%切っていた。



あー空腹かー、そういえばこっちでは、なにも食べていないな。

アルフィードさんのおすすめの食事処遠いしな・・・、屋台で済ませよう。


神殿に向かいながら、屋台を探す。


出店の中で恰幅のいいおばさんのお店に飛び込み、一人前を頼む。


ここはどうやら煮込み料理らしく、良い匂いを漂わせている


「一杯500ゴールだよ、あいよーまいどあり!熱いから気を付けなー」


うーん、お肉がとろとろに煮込まれて、スープがシチューみたいだ。野菜もとろとろに溶けててほぼ原型ないけど、これ美味しい。パンと一緒に食べたいなこれ。


一気に食べつくし、空腹値も回復したので、おばさんにお礼を言い、神殿に向かう。


神殿の中には、かなり人がいるが、どこで儀式してくれるんだろうか・・・・・。


うろうろとしていると、寄付台を見つけたので、気前よく五万ほどいれておく。すると神殿の人なのか聖職者みたいな人に声をかけられる。


「どうかされましたか?」

「あ、奉納の儀式を・・・」


「なるほど、私は司祭を勤めているアンダーソンです。ご案内しますのでこちらへどうぞ」


ラッキー!!と素直についていき、神様っぽい像と奉納台がある質素な部屋に通されやり方を教わる。


「ここに奉納する供物を置き、祈りを捧げてください、すれば何かご返答を受けれるかもしれません」

「ありがとうございます、やってみます」


奉納台に【結晶石】を置き、膝ついて祈りの体制をとる、


『どうか、よろしくお願いします』


勢いで来たため、特に願い事がなかったのでとりあえずお願いだけをしてみたら、供物の下に魔方陣がでて、眩い光を放つ。


目を閉じてても明るいと感じる光量がおさまり、ゆっくり目を開けると、供物台に透明な何かがいる。


ん?なにこれ?…よくよく見てみると、無色透明のクリオネに目をつけた何かが台の上に浮いている。


後ろで待機していたアンダーソンさんが小声で、

「精霊ですよ、右手を前にだし、精霊が受け入れたら名前を呼んでください、気に入ったら契約になります」


そっと右手をだし、台に近づけると、クリオネもどきが反応を示し、ふよふよと手の甲の上に乗る。アンダーソンさんが頷いたので、名前…名前…やべ、どうしよう…なんも考えてない。透明だからクリア。


「クリア」と呼ぶと手の上で喜んでるのか跳ねだし、一回転して手の甲に消えていき、手の甲に魔方陣の紋様がついていた。


アンダーソンさんが拍手しながら近よって、


「おめでとうございます。精霊と契約できるとは運がとても良いですね。よろしければ紋様を見してもらってもよろしいでしょうか?」


「ありがとうございます。どうぞ。」


「うんうん、珍しいですね、無属性の精霊です。もしかしたら将来的に別の属性になるかもしれませんね」


「そうなのですか?」

「えぇ、契約者との関わりが強く関係してきますので、貴方の傾向する属性に染まるかもしれません」


「なら、当分大丈夫かと。無属性しか覚えてないので」と答えるとアンダーソンさんは笑ってなにか納得していた。

帰りに名前を聞かれ、ご縁があればまたどこかでと言い残し、去っていった。


うーん!ノリと勢いでやってしまったが結果オーライだな。


右手に向かって、「よろしくなクリア!」と話しかけると魔方陣のような紋様が薄く光った気がした。



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