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合流

翌日インをしてベットから起き上がると、急激な倦怠感と眩暈に襲われ、ベット横の棚に飾ってある花瓶を落とす。


脳内にアラームが鳴り響くなかイザベラが扉を開けて慌てて入ってくる。


「ファルべさん?戻って……大丈夫ですか!?しっかりしてください!!!人を呼んできます。」


部屋から出ていこうとするイザベラの手を掴み俺はなんとか声を出す。


「お、お腹減った……食べ物を……」


俺はこの時のイザベラの表情は今後忘れられないだろう。



________

_______

______



ばくばくとイザベラお手製サンドイッチを食べている横イザベラはプンスカしながらで花瓶を片付けている。


「もぐもぐ、本当にすいません。食事を忘れるなんて、もぐもぐ、すごくおいしいですこれ。」


「まったくもう、気を付けてくださいね……」


「ふぁい、もぐもぐ……」



食事に集中していると『ピコン!!』と音がなりコンソールにメニューが表示される。


お、アルさんからだ、神殿にいますっと返信。


しばらくしたら、セカンダリのシスターが部屋にやって来てアルさんと見知らぬ獣人女性を連れてきてくれた。


「お待たせしたね!ファルべ君ちょっとお久しぶりだね。そちらの女性が今回の……?」


アルさんは相変わらずかっこいい男性だな。猫科の女性がずずいっと前に出て、アルさんに足蹴にしている。


「にゃにゃ!あちしの事をさっさと紹介するにゃ!」


アルさんに蹴りを入れつつこちらを気にしているので、お互い自己紹介をする。


猫科の女性はミザリさんといい現在武道家レベル37で探索スキル持ちでダンジョンの攻略ではアタッカー兼斥候役を担ってくれるとの事。

アルさんとはリアルでも旧知の仲で今回のユニーククエストの件も広まる心配はないようだ。

それにしても顔もそうだが体型も整っているうえに装備がチャイナドレスでエロスです。


アルさんは無事に王国騎士になれたようで、レベルは以前より36と下がっているが、雰囲気が相まって出来る男感が半端ない。


此方も自己紹介をすると、ミザリさんは画家に反応する。


「もしかして導きの灯ていう店で絵を描いた人にゃ?」


あれ?見てたのかな?肯定するとアルさんとを見つめ頷き合う。


「掲示板でちょっと話題になってたにゃー。多分外に出たら声かけられるかもしれないにゃー。」


まじか!それは面倒だな。


「まぁ、看板とかの依頼かもしれにゃいけども、面倒避けなら外套被って外にでればいいにゃ」


「余りがあるから私のを貸そう。装備レベルも低いから大丈夫だろう」


アルさんとミザリさんにお礼を言い、改めてイザベラから二人に【依頼】を話してもらう。


アルさんには事前にイザベラが【クエスト】に悪感情を持っていることを伝えてあるため、表だってクエストに触れないようお願いをしているので、これでもしかして……。



イザベラが今回の概要を話終わるとアルさんとミザリさんの視線が動いた。


二人はお互いに頷くと俺にも視線を合わせ頷く。


たぶんユニーククエストかシークレットのどちらかがちゃんと発生したようだ。


「ばっちこーいなのにゃ!二人をサンドルーアまでちゃんと届けるにゃー」


「私も騎士として助力を惜しまない事を約束しよう」


「「ありがとうございます!」」


(これでようやくダンジョンに行けるな!)


パーティーを組み直したが、なぜか俺がリーダーをやる事に。アルさんとミザリさんがいるからやらなくてもと言うが、ここは君がやるべきと二人に推され、イザベラも俺がいいと言うのでパーティーリーダーになってしまった。


神殿を出る際に、ミザリさんとイザベラが先に出て街の外にあるダンジョン【未知を知る遺跡】で待っていてもらう。


俺とアルが後追いながら、状況確認しつつ向かう。


アルさんが受けたクエストはユニーククエストの方でシークレットではないようだ。たぶんミザリさんも同じだろうと予測する。


街の外に出るとアルが不意に小声で話しかけてくる。


「追ってというか追跡されているよ、あ、振り向かないでね」


むむむ。振りきるか?と考えていると


「下手なプレイヤーが二人、かなり上手いプレイヤーが三人いるね、降りきるのは無理そうだ。このまままっすぐに行ってすぐダンジョンに入ろう。中までは追ってこれないからね。」


「わかりました。面倒をかけてすいません。」


「いやいや、そう思うならここに居ないよ、ミザリ(あいつ)もね。気にしない、気にしにない。はっはっは!」


本当にアルさんに出会えて良かった。

ありがとうペッタンコエルフ。


そのまま何事もなくダンジョンについて二人と合流し、突入待ちの列に並ぶ。


暫くして順番がくるとダンジョンの入り口に魔方陣が出ているので、上にたつと選択肢が出て確認をされる。


『未知を知る遺跡に入りますか?


バーティーメンバー


ファルべ job 画家 Lv15

イザベラ job 修道士 Lv15

アルフィード job 王国騎士/甲冑士 Lv36/17

ミザリ job 格闘家/行商人 Lv37/17


→はい いいえ


(この遺跡はレベル上限30です。それ以上の場合はレベルに制限がかかります。)』


なるほど。アナウンスがかかるのかと思っていると後ろから声をかけられる。


「よう!アルフィード!!なんか面白そうな事になってんじゃん?話聞かせてもらえるよな?」


アルさんに話しかけているのは、オーク族の男性でその後ろにも複数人を引き連れている。


「なんのことだかわからんが、俺はお前なんて知らんな。気安く話しかけるのはやめてくれたまえ。」


「な、なんだと?俺らが誰かわからねーとかあり得ねーだろうが!紅の牙(クリムゾンファング)の三番隊副隊長のグレゴリーだぞ!会ったことあるだろうが!」


「知らんな。あそこは無駄に人が多くて覚えきれんよ。出入りも激しいし、隊長格の名前しか覚えられんから出直してきたまえ」


「ちっ、なら今覚えとけ!それよりもそっちの大地人を紹介しろや、こっからは俺達がクエストを代わってやってやるぜ?そこの雑魚みたいな男より俺らの方が強いぜ?」


イザベラが言い返そうとするとミザリさんが前に立ち牽制をする。


「あんたたちと一緒にいると空気がわるくなるにゃー、さっさっとあっちいくにゃ!しっしっ!」


「なんだおめー、雑魚は引っ込んでろ!」


「あーやだやだにゃー、お子さまはすぐに下品な言葉使いになるにゃー、ぼくぅー良い子になるならおねーにゃんが優しく勉強教えてあげるにゃーん」


「て、てめぇ!ふざけやがって!!決闘だ!!こっちが勝ったら」


『認証完了しました。転送します。』


「ばいばいにゃーん」


「アデュー!!」


「まてやごらぁ!!」


オーク男の声が響くなか四人は遺跡のなかに転送される。



________

_______

_____




王国騎士……現状なれるタンクの中でもトップクラスの性能を誇るジョブ。

善行なるものがクエストの進行によってスカウトという形でなれるためトップクランでもこの職についているのは片指で数えるほど。


甲冑士……生産ジョブで鍛冶からの派生。鎧や盾の製造・修繕に長けている。


武道家……拳で敵を駆逐するジョブ。基本性能なジョブで有能なスキルを取得しやすい為上げているプレイヤーは多い。派生ジョブが多いためすぐに切り替えをされる事もしばしば。


行商人……店を持たない商人。性能は低めだがNPCとのやり取りで真価を発揮できるジョブ。とあるスキル目的の為今回は使用されている。


紅のクリムゾンファングについて


βテストからある古参クラン。現在は人数のわりにパッとした評価をされていないためか、ユニーククエストを探し回っているクランのひとつ。アルフィードの知りあいもいるが、今回は声を掛けていないのでお察しください。

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