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気持ちと状況

誤字など多くて申し訳ないです。

ご指摘された部分や数か所をちょっと修正いたしました。


本日も短めになっています。

明日からように書き貯めしないと!!


必死に追いかけてなんとかイザベラに追いつく俺。


「神殿に、行くの、忘れて、ごめんだけど、逃げないで、ほしいな」


肩で息をしながらなんとか言葉を紡いで落ち着いてもらおうとする。


「っ!!!違います!!ファルベさんは悪くありません……。私が悪いだけです。本当ならファルベさんに頼まずに私たちだけで解決するべきことでした。だから……」


「えーと……うん、でもいいんじゃない?使えるなら使っていいんだよ。ほら、よそ者の俺なんかの出入りを許可してくれてたわけだし、頼まれるのも悪くないって思ってるよ。」


「でも……ファルベさんは最近笑わないで考え事ばかりして、負担をかけているのは重々わかっていたのですが…………貴方には笑っていてほしい……。」


あー……ユニーク・シークレットのダブルクエストをどうクリアするか考えていたもんなー。


「それを言うなら、俺はイザベラさんに笑っていてほしい。悲しむ顔をみたくないよ」


俺は頭を掻きながら本心をつげる。


「イーサンは大事なんでしょう?ならやれることは全部やろう。後悔しないように。」


イザベラのフードを取り、頭を撫でて顔を覗き込むとイザベラは顔を赤くしながら涙目で俺をみる。


「だから……遠慮なんてしないでほしい。」


「はい…………私……我儘になっちゃいますよ」


「お手やわらかにお願いします。」


「一人で抱え込まないで、私にもおしえてください」


「善処します。」


「……………」


「はい……教えますから。」


「私もちゃんと伝えます。」


ふぅー、なんとかイザベラも落ち着いてくれたようだ。


「では、戻りましょうか。慌ててきちゃいましたし」


「はい……。」


二人で導きの灯までもどると通常営業に戻っていて、俺の絵は遠くからでもよく目立つ位置に掲げられている。


ツバキさんが出迎えてくれて露店の奥に通してくれてすぐに、


「おう、戻ったか。あーーーなんだーーあれだあれ。すまんかった。俺はファンつっても順番なんてどーーでもいいからよぉ、あれだ!お嬢さんが一番だ。」


「先程は突然叫んでしまって申し訳ありません。」


なぜかルドルフとイザベラの謝罪合戦になってしまった。


「ルドルフさん止めないんですか?」


「いーのよ、あーゆうのはほっとけば。さ、こっちはこっちで商談だよ!さっきのあの絵だけど、これくらいでどう?」


「え?あーいや私は素人ですし…………」


「私はね、仕事をしてもらったらちゃんと対価を払いたいの。素人だろうがプロだろうが関係ないの、おわかり?」


「は、はぁ……でも高くないですか?コレ」


紙に提示されている額が思っている以上に高い。


「まぁ……それは先行投資というか、なんというか……アレが気に入ったみたいだしいいのよ、私たちが下で店持てたら新しいのまた書いてほしいし、だからこれでいいのよ。」


うーんまさか10万ゴールも値段をつけてくれるとは……。でも断ったらご夫婦に悪いしありがたくもらっておこう。


「あ、あっちもちょうど終わったみたいよ」


振り向くとルドルフとイザベラが立っていた。


「おかえりーおわった?」


「もうファルベさんったら……」と恥ずかしがるイザベラは可愛いな。ルドルフはツバキさんに何か言われているがそっとしておこう。


二人に声をかけ、神殿に帰ろうとするとちょっとまてとルドルフに声をかけられて、荷物置き場まで連れてこられる。


「あのお嬢さん大地人だろ?しかもこの街じゃないよな?」


「え?あーー。そうかもしれないですね。」


「誤魔化すな。今日はもう帰るところがあるならもう帰って出ないほうがいい。二人が出て行ったあと何人かがあのお嬢さんの事で探りを入れてきているぞ。」


「えっ!?」


「多分どっかの大手ギルドの使いっ走りだろう。あいつら珍しいクエスト探しに躍起になってるところもあるから。別の街の大地人と行動なんて聞いたこともないからな、きーつけろよ」


「……わざわざありがとうございます。早めにこの街を離れる予定なので。」


「おう、あとこれ持ってけ、【ハードメイス】だ。お嬢さんにやってくれ。金は要らん。また来いよ。」


メイスを受け取り、ルドルフに礼を言いイザベラの手を引き足早に離れる。


突然手をとられたイザベラは困惑しながらも、懸命についてきてくれる。


何度か路地を無作為に曲がってみて二人ほど、尾行をしてきている。


(もしかしたらスキルを使って、見えないところにもいるかもしれないな)


撒くのは諦めてそのまま神殿に入り、身分証を呈示して奥の部屋に入る。


「大丈夫ですか?誰か着いてきてましたか?」


「いや、念のためだよ。一応今日はもう外に出るのはやめよう。」


「わかりました。貸してもらえた部屋はこっちです。」


部屋につくと明日の待ち合わせ時間を伝え、俺は神殿の登録だけすませ、夜の時間に備えてログアウトをした。



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