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覚悟と旅立ち

は?はぁ??

いきなり現れたクエストボートをよくよく見る。


シークレットってなんだ??サイトでも聞いたこともないけど!?


『達成条件 期間までのイザベラとイーサンの生存、契約の履行叉は破棄…………失敗条件は期間までにどちらかが死亡・奴隷紋の焼き付け』

え?何??二人は死ぬか奴隷落ちになる可能性があるの?


推奨レベル???って!?


クリア後も外部に情報を拡散できない……。えぇー……。


駄目だ、一気に情報が増えて頭が回らない。

俺がフリーズしているとイザベラは再度頭を下げて願う。


これは断るとイザベラは一人でも向かいそうだなー。やだなーもー。


「イザベラ…………覚悟はあるようね。サンドルーアまでは今は馬車もないし、検問も厳しいわ………それでも行くつもりなの?」


「マリアンナ先生ごめんなさい。もう後悔はしたくないんです。」


ですよねー……。うーん……もう一か八かやってみるしかないか。


「わかりました!!イザベラさんも覚悟があるようですし、なんとかします。」


いやいや、もうこれは何がなんでも頑張らないとな。


「ファルべさんありがとうございます!」


「ファルべさん申し訳ありませんがイザベラの事を宜しくお願いします。」


ピコン!


『クエストが更新されました。』と表示される。


『ユニーククエスト 「聖母の願いと娘の想い」

 サンドルーアの街にいる冒険者イーサンの安否の確認。


 達成条件 期間までにイーサンの安否確認、イザベラの生存

 失敗条件 期間までにイーサンの安否確認ができなかった場合、イザベラの死亡


 推奨レベル35       報酬????

 依頼期間 地球時間残り2週間                                                  』


ぬおおおお、推奨レベルが上がった!!


もうあれだ。乾いた笑いしかでてこないよ。


どうしよう……………頼み込むしかないかな。


「とりあえず、明日の朝出発にしましょう。お互い荷造りをして正門で落ち合いましょう。」


「はい、宜しくお願いします!私荷物をまとめてきます。」


「あ、待って下さい。出来れば顔を隠せるような服でお願いします」


「え?あっ!はい!では明日の朝門で!」と言い残しイザベラは部屋に戻る。


「ファルべさんどうして顔を隠すのですか?」

「そうだよー、イザベラ姉さん綺麗なのに……」


「だからですよ、イザベラさんはいい意味で目立ちますからね。変な横やりを防ぎたいのと、あのジャックが私たちが動いたら何するかまだよく分かりませんから…………他の人たちにも内緒にしてくださいね」


俺がそういうと二人は慌ててイザベラのもとへ行く。


はぁー、参ったな……。


取り敢えず食料やらアイテム揃えないと……。

あと連絡か…………。

あーーもう!無茶でもなんでもやるしかない!


俺は頬を叩き自分に気合いをいれる。



~~翌日~~



正門の前でイザベラを待ちながら考える。


ロビーで試したが、シークレットクエストについて通りすがりの人にさりげなく聞いてみたが、みんな別の質問に聴こえたみたいで駄目だった。


駄目元で掲示板にも書いてみようとしたが、警告文がでて書けなかったし。運営の用意周到なことで……。


多分外部への情報規制はシークレットクエストの為なんだろうな。


はぁー………。シナリオが重すぎる……俺レベル10なんですけど……取り敢えずセカンドリア目指しますかねぇ。


目をつぶりながら悶々としていると、


「ファルべさんお待たせしました」


急いできたのか、息を切らしているイザベラが目の前に立っていた。


イザベラは普段出している髪を纏めているのかフード次のコートで隠れていて一見誰かわからないような出で立ちだ。武器はメイスのようで、俺よりまともな武器でいいなぁー。


じっと見ているとイザベラは恥ずかしながら「変ですか?」と格好を気にしだした。


「いやいや、似合ってますよ。では今日中にセカンドリアに入りたいので、早速行きますか。」


「はい、よろしくお願いします。」


パーティーを申請するとイザベラはビックリしながら、「これがファルべさんの視点になるんですね。」と言う。


多分大地人と星人で違うんだろうなーと感じながらイザベラのステータスを見る。



『イザベラ

ヒューマン 大地人

修道士 lv10


HP 100

MP 200 』


MPが高いしやっぱ回復系なんだろうな。


「じゃあ、行こうか!」

「はいっ!」


二人で門を出る。



門の外は以前より大分落ち着きを取り戻したようだが、あちこちでプレイヤーが散開している。


クリアを召喚して、草原フィールドを歩いて森エリアを目指す。


森を街道沿いに約数時間歩いていくと小さな村がありセーフゾーンになっているらしく、一旦そこまで目指して進む。


森ではゴブリンと初対面を迎えるが、初手で俺がチェインで動きを止め、クリアがブリットを放つ。

吹き飛んだら俺が追撃しようと詠唱をすると………


イザベラが倒れているゴブリンにメイスで追撃をし鈍い音を響かせる。


「たあぁ!!ファルべさん今のうちに!」


「え、えぇ!!………ブリット!」「キュルーー!」


ダブルブリットでゴブリンは吹き飛び消滅する。


「やりましたね!ファルべさん!!」


「あ、あーうん、イザベラさんもナイスファイト!」


「うふふ、薬草が足りなくなった時によく森に入るんですよ!だからここら辺は庭みたいなもんです。案内は任せてください!」


「そ、そうなんだ、それは心強いなぁー…………」

(それにめちゃめちゃ痛そうだよなアレ……………)


とりあえず村までは楽にいけそうでよかった。



~3時間後~



はぁ、はぁ、結構しんどいな!!


あれからゴブリンの集団に鉢合わせになったりしたが、ブロックとチェインで俺が引き回してる間に、クリアとイザベラで一匹づつ倒してもらったり、デカイ芋虫が出て来て、イザベラが怖がって戦力外になったり、クリアがクモの巣に引っ掛かって大慌てしたりと、途中の村までは安全じゃなかったのか?


「やっぱり近道すると危ないですね」


「え?正規のルートじゃ?」


「いえ、 街の人が使う近道のルートですよ!もうすぐナナム村につきますよ!あ、ほらっ見えました!」


「そ、そうかどおりでやたらとモンスターと合うと思ったよ……」


はよ……言ってくれ!!


「次からは比較的に安全ルートにしようね」


「てへっ、はいっ!」


可愛いけどもね!!!

まーいいか。一時間以上は短縮出来ているな。

村についたら一旦ログアウトして、長時間インの準備しないとななー。

馬車が出ていない理由について


星人加入により利用制限がかかり、交通は商人と軍関係以外はセカンドリアでの関所での規制でダンジョン攻略が必要と無茶ぶりがされている。

神殿関係は星のかけらで移動しているため、対象外になっています。

神殿の身分証は二人とも所持していますが、あくまで私用扱いの為、例外なく攻略が必要になっています。


嘆願書は……………。


なお、初期組は馬車が乗れましたが、2期組から使用が不可になっています。

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