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日常と影の兆し

皆様のおかげで日間VRゲームランキングで1位になりました。


たくさんの方にブックマークをしていただき感無量です。

評価をしてくださった方ありがとうございます。

コメントで誤字や指摘などしていただきましてありがとうございます。

もろもろ修正いたしました。

そしてページを開いてくださった皆様!これからもシクスタの更新頑張りたいと思いますので、

引き続き読んでいただけたら幸いです。

孤児院の出来事からリアルで約2週間ほど経過したが、その間俺はほぼ孤児院に入り浸っている。


あれから俺は【よく書けた肖像画 品質5】を描いた少女ミリアに弟子入りをして、日々作画の練習をしている。称号が【ミリアの弟子】になって笑ってしまったが、細かいところまで細工してあるようだ。


最初は渋がられたが、ミリアに報酬として、スケッチブックや木炭・練り消しを定期的に納品することでなんとか納得してもらった。(イザベラさんにお金はダメ!ときつく言われてしまった。)


ただ俺だけ孤児院で絵ばかり描いているだけでは申し訳ないので、孤児院・神殿の掃除や畑の雑草抜き、孤児院・神殿の補修作業を手伝いながら、空き時間にミリアに教えてもらっている


ミリアに教わっている最中は、他の子達の相手をできないので、マリアンナさんの許可を得て、孤児院の私有地内だけクリアを召喚させて遊び相手になってもらっている。孤児院に笑顔が戻ったとシスター達からの評判はいいようだ。


ミリアは最初は人見知りのようだが、だんだんと心を開いてくれた。

そして子供ながら…いや子供だからこそ容赦ない指摘をされていた。


「ファルベお兄さん…なんで見たまま描かないの?」

「ファルベお兄さん…なんで途中から手を抜いて描いているの?」

「ファルベお兄さん…もしかして目が悪いの?イザベラ姉さん呼んでくる!!」

「ファル兄…もっとよく見てね?ここ!!丸だけど綺麗な丸じゃないでしょ?」

「ファル兄……まだファル兄には生き物なんて無謀だよ!!」

「ファル兄…あのウサミちゃんの一枚は奇跡の産物だよ!基礎しっかりしないと!!」


……等々。


ミリアの一言は元上司の一言より胸に突き刺さるのはなぜだろう……。純粋な一言だからか……。


だが、そんなこんなでシクスタ内で約一か月以上経過している。

そして!!ついに俺は成し遂げた!!


念願の【作画スキル】【画力スキル】【構図スキル】を手に入れたぞ!いやほんと長かった。

大量の紙と時間を無駄にしたが、ついに安定して品質2が、まれに3が書けるようになった!


連続で品質2を描けたときなんてミリアはイザベラさんを思わず呼びに行ったくらいだ。


なんか……ほんとにごめんなミリア。


あとゲーム夜の時間は、ロビーに戻って色々と調べものなどをしている。


画家は【作画スキル】【画力スキル】【構図スキル】が必須でそのスキルを高め複合スキル【絵画スキル】に昇華するとジョブとしては良いようだ。一般の大地人や星人のインテリアとして絵を販売をして生計をたてるのが道筋のようだ。

そして画家の上級ジョブは【宮廷画家】というジョブになり、一定の名声・スキルと貴族のコネがないとなれない過酷ジョブで全サーバーでまだ二人しか成れていないという衝撃の真実を知ることになった。


ステータスの割り振りは基本的に、DEX(器用さ)INT(知性)MND(精神)CHR(魅力・感性)を上げる複合ステータスにしないといけないため、戦闘面で他の生産ジョブにすら劣ることになるらしい。


なのでステータスポイントを割り振りで、STRとAGI以外を+10にして描いたところ、若干だが品質2の確率が若干減ったようにおもえる。


アルフィードさんも画家のことを調べて教えてくれたけど、転職をすすめられたしな。

ま、そこまで極めなくても今のままでも十分楽しめてるからいいとおもうけど。


ただいつまでも孤児院にいるのはどうだろうな。

そろそろ別の場所に行って景色や食べ物なんかを楽しみたいかなー。リーチ君はもう二つ目の都市【セカンダリ】についてがっつりダンジョン攻略してるみたいだしなー。


もうすこしだけミリアに教わってから考えようかな……。




~翌日~




さーて今日もお手伝いから始めますか。


いつも通りに孤児院に向かうと孤児院の建物の入り口でなにやら揉めている。イザベラとマリアンナが粗暴な男からなにやら揉めているようだ。


「どうかしましたか?」


「あ、ファルベさん……いえ、何でもありません。奥にどうぞ子供たちを見ていてもらえませんか?」


イザベラは慌てて俺を奥に促すが……。


「いやいや、何やら不穏ですけど、男の俺がいたほうがいいのでは?」


「あぁん?テメー何もんだ?まさかイザベラちゃんのコレかい?はははイザベラちゃんもやるねぇ?」


「違います!ファルベさんはそのような関係ではありません。施設を手伝っていただいているだけです。」


イザベラの言葉に少々のダメージを負うが、気を取り直して男にはなしかける。


「ここは神殿内ですよ、そのような言いようは不敬では?」


「はっ!まぁいい。シスターマリアンナ、来月までにきっちり返済してくださいよ。こっちは利子がたまりまくっているんだからな!正当な契約書だってある。出るとこ出てもいいんだぜぇ?」


「待ってください。なんとかしますから……あの子は本当に無事なんですか?」


「そりゃぁ無事だぜぇ…今はだけどな!でもあんたが返せないなら奴隷になるしかないぜ!!返せないなら…なんならイザベラちゃんの働き口を紹介しようか?よく稼げるとおもうぜ。へっへ」


イザベラが恐怖と嫌悪から顔色を青白くかえ、マリアンナはイザベラをかばうように背中に隠す。


「わかりましたから、本日はお引き取りを!」


「はっはっはっ、働きたくなったらいつでも連絡してくれていいんだぜ?イザベラちゃん。……おぉ怖い怖い、兄ちゃんがそんな顔してっとおっかなくてちびりそうだぜ…………また来るぜ、そん時は容赦しねぇからな」


男はしたり顔をして帰っていく。


「「「…………」」」


「とりあえず、イザベラさんは少しお休みとられてはどうでしょうか?顔色が優れないので……」


「いえ……」


「そうね、イザベラ……ごめんなさいね。少し休んでからいつも通りに仕事に入って頂戴ね」


「はい……、ファルベさんも申し訳ありません。このような場に巻き込んでしまって」


「いえいえ。気にしないでください。しっかり休んでください」


イザベラが部屋に戻るのを見送る。


マリアンナに向き直し何があったのか問いただすと「……少し時間をください」と言い残し部屋に戻っていく。


離れた場所で子供たちが不安そうにこちらを見ていた。


昨日までの日常に影を落とそうとしている予感がした。






━━━━現在のステータス━━━━


名前 ファルベ

種族 ヒューマン

ジョブ 画家 Lv10

称号 「ミリアの弟子」

STP 10

SKP 10


HP 120

MP 180

ST 85


STR 5 (+10)

DEX 30 (+10)

VIT 15 (+20)

AGI 15 (+15)

INT 33 (+25)

MND 30 (+10)

CHR 34 (+13)


装備一覧


武器 古びた筆

サブ武器 古びたパレット


頭 麻の帽子+1

服 麻の服+1

腕 祝福の腕輪

腰 麻の腰布+1

脚 麻のズボン+1

足 麻の靴+1


アクセサリー

1銅のネックレス+1 2、3きれいなイヤリング+1 4、5きれいなリング+1


スキル

無属性魔法スキルlv6、魔法攻撃力アップlv3、魔力操作スキルlv5、記憶術lv3、鑑定lv1、芸術lv2、信用lv4、奇運lv2 召喚魔法スキルlv4 精霊の加護(小) 作画スキルlv2、画力スキルlv2、構図スキルlv2


ジョブアビリティ

作画 観察 早書き 色付け


取得魔法

魔力弾ブリット、召喚サモン(クリア)、障壁ブロック、束縛チェイン



契約精霊 クリア

無属性精霊 lv10

HP 82

MP 350


スキル

無属性魔法スキルⅡ lv2、魔法攻撃力アップⅡ lv2、魔力操作スキルlv7、魔力自然回復力Ⅱ lv1、魔力消費半減(無属性)、自然の力


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