表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/19

プロローグ

またVRMMOを書きたくなりました。


よろしくお願いいたします。

「疲れた…帰りたい…休みたい…」


仕事の営業帰りに電気街をさ迷い歩く俺の名前は大和 誠(やまと まこと)。25歳の独身。


とある製品の営業職をやっているのだが、最近は性能のあまり宜しくない商品を回され、飛び込み営業をしても成果がでない。


契約を取れずに会社に帰っても、所属長から罵詈雑言を言われ、他の営業のプロット作成を終電までやらされるだけ。


誠は元々は人柄の仲が良く、営業成績も新人にしてはよかったが、立て続けに身内の不幸が重なり、後始末を含めると会社を度々休まざるおえない状況になり、休ませてもらう為、フォローをしてくれていた先輩があり得ないミスをおかし、会社に大損害を与えてしまった。


先輩はミスを俺に被せ被害者を装い、誠は反論もできずに現在の状況に追い込まれてしまった。


仲の良かった同期や先輩にも、無視される始末だ。


両親や祖父母を亡くしてしまい、天涯孤独になってしまった誠は、精神的にも肉体的にもギリギリの状態になり、「人生って辛いな…」と呟きながら歩いていると、電気街の外れにある小さな商店から『貴方は人生をちゃんと楽しめていますか?』とディスプレイから、音声が流れるのが聞こえ足を止める。


ディスプレイの画面の中では、ファンタジーな世界で生きる人々が、時に笑い、時に怒り怒られ、時に泣いている動画が写されている。


最後に『ゲームからよりリアルへ!!君もプレイして、自分のもうひとつの人生を楽しもう!』と流れ・・・俺はそのまま店頭に入り、購入手続きをしていた。


街外れの小さな小店だった為か、VRヘットギアとゲーム機と限定品付きのコレクションタイプの最後の1セット残っていた模様で、店員がプレミアがついてて高いですよ?・・・といい淀むが、カードで一括購入!!!


設置や設定などをしてくれる代行を予約をして、ゲーム機、ヘットギア、ソフトをコインロッカーに押し込み、すぐに会社に戻り退職の旨を伝えた。


その後会社とは色々とあったが、今までの事を出してなんとか穏便に辞めることができた。引き継ぎも録に聞いてもらえなかったがね。


ゲーム機の設置や配線の開通・設定にも時間を要したため、ゲームについて、色々と調べて見ることにした。


【シークレット スターズ】

通称シクスタはロザッティク社が開発をし、現在VRMMOの最高峰と呼ばれているほどだ。


リアル性とゲーム性が降り混ざった異世界を舞台に、冒険や旅行、アイテム生産、育成など様々な事が出来て、第2の人生がおくれるというシクスタ。


発売から半年以上たった今もなかなか手に入らない模様で、今回は大型バージョンアップに伴いソフトを追加販売されるということでそれに合わせて、限定品として発売されるコレクション付きのソフトを俺は購入していたようだ。


シクスタは、ゲーム内時間と現実時間の連動に差があり、リアル時間8時間でゲーム内が24時間になる設定の為、3倍の差を埋めるため、中継ポイント用のロビーが中にあり、そこはリアル時間と連動しているため待ち合わせもできるようだ。


サーバーも複数あり日本人限定サーバーや混合サーバー。トータル15サーバーもあり、日本人限定サーバーは、ゴールデンタイムがゲーム内で朝になる設定など・・・色々親切設計!


サイトに載っている模範職業だけでも、20を越えるし、魔法や不思議生物の画像もたくさん出ている。

詳しいジョブ情報などはゲーム会社からの情報規制があるらしく、プレイヤー専用サイトでしか見れないし、もし不用意にSNSにあげてしまうと、バレたらアカウント停止・剥奪されることもあるようだ。


そして現在は日本サーバーのみだか、スポンサーと連携してゲーム内の貨幣を、ポイントに変換し現実の商品の購入が出来るサービスも開始されたり、またプレイヤーか会員のみが観賞出来るような動画サイトも作られていて、ホームページでは商品の一部紹介やプレイヤー視点の動画の視聴なども記載されていた。


今の時代はゲームで食べていけるのか。凄いな…。


お、ソフトのダウンロードが終わったみたいだ。

ポチポチ、ピッピッピピッ!!これで個人情報も登録完了っと!

今はお昼過ぎ。飯も食べたしゆっくりやりますか!


早速ヘッドギアに頭を入れ固定する。事前にサイズ調整してもらっていたので、ピッタリとフィットする。


ベットに横たわり手元のスイッチを入ると、アナウンスがかかる。


「これよりLTシステムを起動し、ダイブします。中止の場合手元のスイッチを押してください…………ダイブいたします、お帰りをお待ちしております、いってらっしゃいませ」


待ってろ!新しい人生!!


誠は久々に胸が高鳴るのを覚えながら、期待に目を閉じた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ