何でも屋
本日二話目です
部屋に案内されたヤマトはベッドに座りながらこれからのことを考えていた
「どうしようか……おそらく王様は何かしてくるだろう。その前に抜け出したほうがいいかな…」
すぐに決断し荷物をまとめ大和は急いで城を抜け出した
慎重に隠れながら門をくぐる
門には兵士が居たが慎重に気配を消すように行った
いや意外にマジで気づかないわ
僕気配消せんの?
まっいっか…
それからどう行ったのか分からない
てきとーに走ったから
「見つけたぜ」
いきなり男の声が聞こえた
振り返るとそこには凶悪そうな顔をした剣士が居た
「さてもうお別れだ!可愛そうに召喚されて能力ないからって殺されるお前…ひゃははは」
うっ
殺される?
マジで?
やっぱり?
凶悪な剣士が斬りかかってきた
怖かったけどまだ生きたかった
こんなとこで死にたくない
しかも僕は丸腰だ
「うわあああ」
剣をかわして殴った
その殴った手に纏っていたのは赤い炎だった
凄い勢いで剣士がぶっ飛び気絶したようだ
「はあはあはあ…」
逃げなきゃ
僕はひたすら走る
気がつくと大きな城壁の近くまで来ていた
どうやら隣町まで走って来たみたいだ
「きっとここまで来れば大丈夫だろう。ちょっと疲れたなぁ」
僕はぼやきながら歩いて城壁の門の前まで来た
門には誰もいないようですんなりと中に入ることが出来た
「こういうところは基本的に門番とかいると思うんだけどな~、まあすんなり入れたしいいか」
中に入り町を見渡せば中世のヨーロッパのような町並みだ
とりあえず適当に歩きながら今後のことを考える
「さて、これからどうしようかな?お金もないし、武器になるような物も無いしな」
歩きながらキョロキロとしていると何でも屋のような店があった
ちょっと覗いてみるか
何でも屋入ると店主がいらっしゃいと声をかけてきた
中にはたくさんのものが売っており種類も豊富だ
ここでは買い取りもしているようだ
せっかくだしこの格好も目立つし武器も欲しいから何か売ってみようかな
「すいません、この制服のブレザー買い取ってもらえませんか?」
「はいよ、ちょっと貸してみな。すぐに査定するからな」
すこしして店主から声がかかった
「おい兄ちゃんこれどこで手に入れたんだ?こんな上質な布を使った服なんて滅多に無いぞ!」
おっと、思ったより凄い反応だ!
「それは企業秘密ということで」
「まあそりゃそうだな。そっちのズボンやその白いシャツも見せてくれないか?もし良ければ買い取らせてくれないか!」
まあどっちみちこの服は目立つから処分するきだったしまあいあか
「いいですよ、その代わり他の服が無いので服を見させて下さい」