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総合力Eの勇者  作者: トシ
1/3

始まりの序曲

初めましてトシです

小説投稿はほとんどはじめてなので暖かく見守って下さい

よろしくお願いします!

【総合力Eの勇者】


鬱蒼とした森の中を一人の少年は走っていた


暗い森を一生懸命に…



何故僕が森の中に居たか…


それを話すにはまずこの世界に来たあの日の出来事から話さなくてはならないと思う


あの日…


僕は学校に行く途中だった


黒い短髪の少年は近道の路地裏を走っていた


寝坊して遅刻しそうだったから


僕の名前は神城大和かみしろやまと


高校生だ



路地裏を抜ける瞬間目の前に光が差した


目を逸らし足元を見る


足元に見知らぬ陣があった


なんとなく魔法陣だなと思った


ネット小説にあるテンプレシーン?


僕は異世界もの小説を何作品か読んでいる


まっありえないありえない


夢かな?


誰が書いたんだろう


イタズラ?


その瞬間地面が消えて落ちる感覚がした


びっくりしたのもつかの間


目を開けるとそこは知らない場所だった


何かの祭儀場のような陣がある


神城大和の足元に現れた魔法陣と同じものだ


彼は周りをキョロキョロしている


白を基調とした空間


先程も言ったが祭儀場のような場所だ


召還術をやるような


「…勇者様…」


綺麗な女性の声がして振り返る


そこには紛れもなく美しい女性が立っていた


金髪碧眼で容姿は整っている


どこかの城の美しいお姫様といった感じだろう


「勇者様…混乱なされているご様子…申し訳ありませんが説明致しますので私に付いてきて頂けますか?」


美しい女性に促され足を動かす


少しびっくりしたのもなんとなくテンプレだろうと思った


勇者…


僕はこの世界に勇者として召還されてしまったようだ


ネット小説はノーフィクションだったようだ


ってことは魔物と戦わなくちゃならないってこと?


顔を青ざめさせる


案内人である金髪の彼女はそれに気付いていなかった


一本の廊下を歩む


壁には鎧等がかかっていた


飾られているのだろう


暫く歩くと大きな扉゛に行き着いた


金髪女性が扉を開けると


遠くからでも分かる


アニメで見たことがある玉座の間と言う奴だ


女性は一礼してから中へ入る


彼女に促されて僕も中へ入った


玉座には王冠をかぶったいかにも王様って感じだ


周りには近衛兵みたいな奴や役人的なのもいる


「ようこそ人間国ラジェリアへ」


玉座から立ち上がった王冠を被ったおじさん、王様が話しかけてきた


人間国?


何故そんな言い方をしたのか?


「余は人間国ラジェリアの王アレク・ラジェリアじゃ!そして勇者様を案内したのは余の娘ルル・ラジェリア」


あー本物のお姫様だったわけね


「勇者?僕は勇者じゃないと思いますけど…」


勇者には憧れる


でも小説じみてたら戦争に巻き込まれて奴隷扱いとかあるかもしれないし…


てか何で僕しかいないわけ?


普通3人とか居るでしょ!


「召還に応じてくれたのはあなた様です…あなた様は間切れもない勇者様ですよ」


金髪を靡かせて僕を見つめるお姫様ルル・ラジェリアが言った


王様は説明を始めた


この世界には人間だけでなく魔族、獣人族、エルフ、ドワーフ、精霊が存在する


テンプレだな種族は


精霊は誰とでも契約できるそうだ


僕を召還したのは魔王退治の為らしい


魔王があまりにも酷い為に倒して欲しいらしい


ふむ…テンプレだな


本当に魔王が悪ってけともあるかもしれないがたいがいは召還した人間が悪いことが多いんだ


無能か有能か


さて僕は…


「ステータスを確認しますのでこちらに来てください」


王の隣にいた人物が声を発した


彼の下まで歩み寄ると丸い水晶があった


「こちらに手をかざしてください」


指示された通りにすると


水晶が光り出した


その光が収まると水晶にはステータスが映し出されていた



神城大和


レベル1


HP:20000


MP:20000


俊敏:E


攻撃力:E


防御力:E


魔法攻撃力:E


魔法防御力:E


運:E


器用さ:E


知恵:E



評価はE


どうやらこの世界は数値ではなくA~Eの五段階らしい


A~Eまである評価で彼は一番下


一般人レベルと判定された


やはり勇者ではないようだと意気消沈


王族達も同様のようだ…


明らかに嫌な顔をされた


「あーなんだ…その頑張ってくれ」


顔がひきつりながら誰かが言った


「とりあえずお部屋へ」


部屋へ案内される


は~


これはやはり勇者ではないようだ


これは王様達殺しにでもかかるかもな…


必要ないもの殺すとか考えている相手なら


さてどうしたものか

☆☆☆☆☆☆☆大和が居なくなった謁見の間にて残されているのは王様達


「一般人レベル…使えんな」


アレク・ラジェリア王が呟いた


「どうなさいますか?」

伺いをたてるのは側近だ


「奴が居る限り新たに召喚はできん…暗殺者を適当に見繕え…後は言わなくても分かるな」


「はっ」


「またすぐに召喚出来るようになるだろう」


そしてヤマトのもとに暗殺者が遣わされた




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