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傭兵と小説家  作者: 南海 遊
Part 1. The Soldier and The Novelist.
19/83

〈十七〉退屈の旅

 越冬してきたミドリツバメの群れが、上空できらきらとその羽に朝陽を反射させていた。金属光沢にも似た羽毛の碧い瞬きは、快晴の青空の中で殊更に美しく映える。春の到来を告げる、大陸東部の風物詩だ。


 街門の前で馬車の車輪に寄りかかり、俺は煙草をふかしながらそんな空を眺めていた。早朝の空気は冷たく透明に澄み渡り、しかし陽だまりはほのかに暖かい。旅立ちの朝としては上出来の、清々しい天気である。


 時刻は朝六時を少し回った頃。眠そうな目をした駅馬車の馬たちが、馬房から御者に引かれて俺の目の前を闊歩していく。彼らはこれから数多の人間を荷台に載せ、蹄を磨耗させながらイクスラハ中を駆け回り、その短い寿命をさらに縮めようとしている。


 その様子を横目にして妙な親近感を覚えるのは、俺が再び傭兵稼業を生業に選んだからだろうか。


 俺もまた、これから縁もゆかりもない人間を命がけで護り、ロクでもない人生をさらに削ろうとしている。あの馬も俺も、実は大した差は無いのかもしれない。


 思わず自嘲的な笑みが口元に浮かんだ。

 ……いいじゃないか。

 どんな形であれ、それは俺自身が選んだことだ。

 それだけは、あの馬車馬たちとは違うと言えるだろう。


「―――一人でにやにやするな、気色悪い」


 突然かけられた声に振り向く。

 そこにはいつの間にか、我が依頼人が不審そうに眉を寄せて立っていた。


「昨日の新聞は読んだか? 思い出し笑いをする人間は社交性に乏しい、という統計結果が最近ハルバラッド大学の研究で分かったそうだ」


 相変わらずの口振りだが、俺の口から漏れたのは舌打ちではなく乾いた笑いだった。こういう性格の人間だと割り切れば、もうほとんど腹は立たない。自分で言うのも何だが、俺の適応力もなかなかのものである。

 対して俺は、皮肉げに街門横に建つ時計を指さした。


「時間を守らない奴は憎悪してるんじゃなかったのか?」


 約束の集合時間は六時ちょうどだった筈だが、既に五分は過ぎていた。しかし、小説家は特に気にした風でもなく、のうのうと言ってのける。


「今日は別に私が待たされたわけではない」

「暴論極まりねぇ理屈だな」


 さすがに愕然としてしまった。結局、この女の価値基準は自分が絶対ということらしい。まったく羨ましい性格である。

 小説家は例のごとく肩にかかる髪を軽く払い、悪びれる様子もなく言う。


「五分程度の遅れで文句を言うな。淑女の身支度に時間がかかるのは世界の共通認識だ。覚えておけば貴様の人生で二度くらいは役に立つかもしれないぞ」


 ああそうかい、と俺は空返事をして頭をボリボリと掻いた。それにしても、朝の挨拶くらいはするべきだと思うが。そっちの方が世界の共通認識だろう。


 改めて小説家を見やる。彼女が今日身に纏っているのは、丈夫そうなカンバス地のロングスカートに黒いフェルトのタートルネック、そして先ほど頭上を飛んでいったミドリツバメの羽の色にも似た、美しい深碧の外套だった。足下を飾る焦げ茶色のブーツはよく手入れされた艶を帯び、その傍らにはいつもの牛革の鞄が置かれてある。性格を別として出で立ちだけを見れば、まさに品格漂う上流階級の旅行者である。


 一方の俺が着ているのは、昨日小説家に見繕ってもらった黒のコートだ。依頼人の好みを汲み取ったという意味もあるが、単純に自分が気に入ったというのもある。動きやすくて非常に良い。


 小説家はそんな俺の出で立ちを眺めた後で、「まあ、いいか」という風に一度だけ小さく頷きを見せた。どうやら及第点は貰えたらしい。

 小説家は空を見上げ、朝陽に眩しそうに目を細めた。そのまま俺に訊ねる。


「それで、今日の日程は?」

「今日はルート八十七をひたすら北上だ。順調に行けば明日の夕方には州境を越えてオールドシャープ州に入れる」

「一応訊いておくが、その間の宿は?」

「明日の夜は州境に安宿があると思うが、最低でも今夜は野宿だ。ルート九十五で海沿いを進めば街もあるし、今夜の宿も確保できると思うが……目的地への到着が一日半遅れる」

「ならば仕方ないな。当然、到着の遅れるルートなど却下だ」


 いささか不服そうな顔ではあったが、思ったよりもすんなりと小説家は了承した。てっきり野宿に対してぶつくさ文句を言うと思っていたのだが。

 俺の浮かべた表情が意外そうに見えたのか、小説家は腕を組み、憮然として言う。


「あのな、貴様が思っているほど私は温室育ちなどではないぞ。私とて野宿の経験ぐらいはある」

「そうか、安心したよ。今さら布団と枕を買ってこい、なんて言われたらどうしようかと思ったぜ」

「……え?」


 俺の何気ない言葉に、小説家は一瞬虚を突かれたような顔をした。俺が首を傾げると、彼女はどこか不安そうな面もちで口開く。


「買ってないのか、布団と枕……?」

「寝袋に決まってるだろ。荷馬車の旅だぞ?」


 俺は呆れながら言った。外での夜は当然、幌を下ろした馬車での宿泊となる。こんな狭苦しい車内で布団など敷けるわけがない。

 まったく、こいつが以前に経験したのはいったいどんな野宿だったんだ?

 俺の返答に、小説家はしゅんとうなだれた。


「寝袋、か……いや、何事も経験、これも小説のネタと思えば……」


 それは自分自身を納得させようと試みる、哀愁的な呟きだった。布団が無いというのが思いの外ショックだったらしい。

 先が思いやられるな、と辟易の吐息をついてから、俺は続ける。


「三日目の夜には州都のモントリアの街に着く。そこから先のレンブラント荒原を一日がかりで抜けて、その先がイヴィルショウ山岳地帯だ」


 俺の説明に顔を上げ、目に真剣味を取り戻す小説家。


「……ふむ、道中四日、目的地に着くのは五日目、ということか。意外とかかるな」

「特急馬車ならともかく、一頭立てのコネストーガならそんなもんだ」


 それにこのルートは『牙持つ獣たち』を警戒したルートでもある。護衛という任務である以上、依頼人の安全は最優先だ。


 俺は短くなった煙草を足下に落とし、ブーツの底で踏み消した。体重を預けていた馬車の車輪から背を放し、言う。


「―――さて、それじゃそろそろ出発するとしますか」

「ああ」


 小説家は気を取り直したように頷き、街門の彼方、北方の空を仰ぎ見る。見上げるその表情には、今や童心じみた高揚の色がかすかに窺えた。


 街門の横にある詰め所で警備兵に馬車の番号を申請し、州越の為の書類を受け取る。馴染みの中年警備兵は俺の顔を見て快活に笑った。


「なんだ、あまり浮かない顔だな。今度の仕事はキツいのか?」

「ま、そんなところだ」


 傍らの小説家を横目に、俺は肩を竦めて見せる。彼女はふんと鼻で笑い、俺を揶揄するように言う。


「何せ、世界の運命とやらがかかっているらしいからな」


 冗談と思ったのか、警備兵はまた大笑いをした。


 小説家は幌を下ろしていない荷台に上がり、俺は御者台に腰掛けて手綱を握る。この旅の先導たる馬車馬は栗色の毛並みが美しい中間種の四歳馬だ。行商でもなかなか手の出ない品種だが、小説家の財力で難なく都合がついた。俺もこれほどの馬を操るのは初めてである。


「よろしく頼むぜ、相棒」


 俺の呟きに、馬は律儀にも小さく嘶きを返した。

 手綱を振るい、緩やかに馬車を発進させる。目の前の街門は既に開かれてあった。


 もともとイクスラハを囲う煉瓦の外壁は『牙持つ獣たち』の進入に対策してのものだ。しかし、国土開発の進んだこの時代に連中が此処まで迷い込んでくることは滅多に無い。故にこの壁は、今や街の中と外を区別する程度の役割しか果たしていなかった。


 我々の馬車はその境界を越え、ついに街の外へ出る。

 荷台の上で、小説家が旅立ちの言葉を紡いだ。


「いざ、魔の山へ」


              ◆


 街門を出ると、広葉樹と針葉樹の混合林がしばらく続く。その中を突っ切る街道は元来から交通量も多いため、道幅は広く平坦に馴らされている。


 木漏れ日が斑模様を描く地面を、我々の馬車は緩やかな速度で進んでいく。道中、行商の馬車と何度かすれ違った。ある者はすれ違いざまに親しげに手を上げ、ある者は憮然としたまま我々に一瞥を寄越して過ぎ去っていく。多種多様な商人たちが、今日もまたイクスラハに吸い込まれていった。


 やがて林道は大きなメタセコイアの樹に行き当たる。それは九〇年前のユナリア独立戦争の戦火でも焼け落ちなかったという逸話も残る大樹だ。高さは裕に五〇メートルを越え、樹齢は三〇〇年以上にもなるらしい。道は樹に分かたれるように北西と北東に伸び、その三叉路に立つ看板にはそれぞれこう書かれていた。


 右、ルート九十五に合流。左、ルート八十七に合流。


 俺は振り向かず、荷台へ確認の声を投げかける。


「寝袋のルートでいいんだな?」


 小説家がつまらなそうに鼻を鳴らす音が聞こえた。


「万が一、道中に枕が売ってそうな店があったら寄ってくれ」


 投げやりな言葉に俺は小さく笑い、馬頭を北西へ向けた。


 そこから五分も走らせると林道は終わりを告げ、唐突に視界が大きく開ける。道は丘陵に差し掛かり、ちょっとした上り坂を越えると、南北に伸びる大きな街道に合流した。


 ルート八十七。

 我々が目指すオールドシャープ州、モントリアの街まで続く道だ。



 そこで我々を迎えたのは、青と緑だけの世界だった。



 木々の枝葉に変わって再び我々の頭上に広がるのは、雲一つ無い快晴の青空。そして馬車の左手には、見渡す限り続く新緑の大地が広がっている。大陸の果てから吹いてくる風は悠然と地面を撫で、一面の緑をまるで大海のように波立たせていた。


 グランヨーク国立自然公園。

 隣のイオ州まで続く、ユナリア大陸でも有数の大草原だ。


 荷台では小説家が身を乗り出し、その雄大な景色に見入っていた。思わずといった様子で、感嘆のこもった笑い声が響く。


「はは、これは見事な光景だ」

「最初は誰でもそう思うさ。だが三時間後には誰も言葉を発しなくなる。そして六時間後に交わされるのは、お互いの欠伸だけだ」

「詩情を解さぬ男だな、おまえは。これほど雄大な景色だ、何時間眺めようと私は飽きんよ」


 どうだかな、と俺は内心で思いつつ、煙草を口にくわえた。朝もまだ早いせいか、街道に我々以外の人影は無い。紫煙をふかしながら西の空にもう一度目をやる。雲はまだ見えなかった。

 まだ始まったばかりであるが、どうやら旅の第一日目は平穏な道のりで終わりそうだ。


             ◆


「……飽きた」


 太陽が高く昇った頃に、荷台からそんな声が聞こえた。


 ほら見ろ、と俺は辟易しながら三本目の煙草を御者台の灰皿に押しつける。荷台を振り向くと、そこでは小説家が深碧の外套をまるめて枕にし、寝そべりながら文庫本のページをめくっていた。

 その様子に、俺はため息と共に言う。


「詩情を解さない女だな、おまえは」


 三時間前の彼女の台詞をそっくりそのまま返してやる。小説家はじとりとした目で俺を見上げた。


「うるさい。ここまで景色に変化が無いとは思わなかった。本当にこの馬車が前に進んでいるのかどうかすら疑わしいぞ」


 そう言う小説家の口調には覇気が無かった。

 まあ、それには俺も概ね同意見ではある。馬車は相変わらず大草原を左手に街道を北上している。三時間前の光景と今目の前に広がっている光景を切り取って並べてみても、おそらく見分けはつかないだろう。

 俺は言う。


「この街道は大陸でも随一の長さだ、この景色は今日一日中続くぞ。飽きたなら黙って本でも読んでろよ」

「読んでいたさ。だが、こうも馬車が揺れては気分も悪くなる」


 ……なるほど。

 どうも気怠そうに見えたのは、馬車に酔ったせいか。

 やれやれ、と首を振りながら、俺は御者台の上に備えておいた自分の水筒を差し出す。


「ほら、水だ」

「水よりも今はコーヒーが飲みたい……そうだ、あのグリーン店主から、挽いた豆を少し貰ってきていただろう」

「馬車の上で火なんか起こせるかよ」


 俺の言葉に唇を尖らせながら、彼女は水筒を受け取る。そして腹立ち紛れといった様子で一息に飲み干した。この野郎、俺の水を。

 口元を拭いながら彼女が口にしたのは、当然感謝ではなく非難の言葉だ。


「つくづく気の効かない傭兵だな。コーヒーはともかくとしても、淑女の同伴としては冷ました紅茶くらいは水筒に入れてくるべきだろう。そんな気配りも出来ないのか?」

「淑女は水筒から紅茶をがぶ飲みしたりしねえよ」

「だいたい貴様、もしやわざとこんな退屈な道を選んだのではあるまいな? 私への嫌がらせか?」

「最短、最速で目的地まで行けるルート、という要望に従ったまでだ……っていうか、分かれ道の時点で同意してたじゃねえかよ、こっちで良いって」


 しかし小説家は俺の言葉に耳は傾ける気は毛頭無いらしい。彼女はやれやれと首を左右に振り、再び荷台に寝転がって空を仰いだ。その唇が憂鬱そうな吐息を漏らす。


「まったく、勇んで旅立ったのが間抜けに思えるよ。劇的なことの一つも起こらない、これほど退屈な道中ではな」


 まだ街を出て四時間程度しか経っていないというのに、そんな言葉が飛び出てくるとは、つくづく先が思いやられる。そして何より俺自身、あと三日以上もこの女の文句を聞かねばならないかと思うと既にうんざりしてしまった。


 小説家は気怠そうに寝そべりながら、抑揚の無い口調で言う。


「ほら、傭兵。依頼人が退屈しているぞ。何か面白い話でも聞かせろ」


 言葉とは裏腹に、俺に向けたその瞳には何一つ期待が込められていない。完全に俺に鬱憤をぶつけているだけだ。質の悪いチンピラか、この女は。


 俺は盛大にため息をついたが、確かにこの鬱屈した気分のまま旅を続けるのも望むところではない。俺自身の退屈を紛らわす為にも、少しばかり付き合ってやることにした。


「―――とある枢機卿は日々の信仰が神に認められ、ある日、天使が彼の元にやってきたそうだ」


 俺が語り出したのは、傭兵たちの間で交わされるくだらない冗談のひとつだ。小説家は少しだけ身を起こして耳を傾ける。


「天使は枢機卿にこう言った。『神はあなたに贈り物をくださいました。次の三つの中から一つお選びください。巨額の富、永遠の美貌、究極の叡智。さあ、どれを望みますか』。信心深い枢機卿は当然、究極の叡智を選んだそうだ」

「ふむ、それで?」


 彼女の目にわずかに興味の色が宿るのを確認し、俺は続ける。


「究極の叡智を得た枢機卿はこの世のすべてを理解し、そして次の瞬間に自らの選択を激しく後悔した」


 俺がそこまで言ったところで、小説家の口元がにやりと歪む。


「オチが見えたな。その枢機卿が何と言ったか、当ててやろう」

 彼女はそう言って、指を一本立てた。

「『巨額の富を選ぶんだった』、だろう?」


 話のオチを先に言われ、俺は憮然とする。そんな俺を見て小説家は愉快そうに笑った。


「貴様にしては悪くない、機知を感じる話だ」

「頭の回る奴と話すのはこれだから嫌なんだ」


 苦虫を噛み、俺はそう漏らした。

 今のは傭兵たちが教皇庁の役人たちを揶揄する時に使う作り話だ。崇高な叡智なんぞよりも世の中は金が全てであるという、いかにも傭兵らしい粗野な信心に基づく皮肉である。


 馬鹿話で少しばかり気分が晴れたらしい依頼人は、身を起こして俺に問いかけてくる。


「ちなみに、貴様が同じ立場だったら何を選ぶ?」

「俺か? そりゃもちろん、巨額の富だろう。考えるまでもない」

「短絡的だな」

「じゃあ、そういうおまえは何を選ぶんだ?」

「永遠の美貌だ」


 彼女は妖艶に微笑みながら、端的に答える。だろうな、と俺は鼻を鳴らした。しかし、小説家はそんな俺の態度に異を示す。


「言っておくが、これにはちゃんとした理由があるぞ。富も叡智も、努力次第ではいくらでも増やすことが出来る。だが、美貌はどれほど努力しても、老いと共に失われていくだけだ。論理的に考えてその選択肢の中で最も得難いのは、二番の永遠の美貌なんだよ」


 自信ありげに言う小説家。そんな彼女に俺は手をひらひらと振って、馬車の前方に視線を戻した。ご高説ごもっともだ。しかし、


「永遠に美貌を保つ方法を知ってるぜ」と、俺は皮肉げに口を歪める。「年老いる前に死ねばいい。そうすりゃ永遠に美しいままだ」


 そんな俺の言葉に、小説家は何故か口をつぐんだ。

 てっきり、例の大仰な口振りで何かしらの反論が飛んでくると思っていたのだが。

 俺は怪訝に思って振り返ってみる。


 すると、小説家は哀しげな微笑を口元に浮かべ、遠い目で空を見上げていた。


「……そうだな」

 彼女の口から、ようやく言葉が漏れる。

「死者は、永遠に美しいままだ」


 独り言のような呟きは春の風にさらわれ、大草原の彼方へと吹き去っていった。あとには、沈痛そうな彼女の表情だけが残った。


 詳しくは図りかねるが、どうやら俺は何かしら軽はずみな発言をしてしまったらしい。

 何となく負い目を感じて、無理矢理に話題を変えてみる。


「そういや、あのマルムスティーン枢機卿だったら、どれを選ぶだろうな?」


 俺の何気ない疑問で、彼女の顔から感傷の色が消える。変わって現れたのは憎々しげな表情だった。小説家は不機嫌そうに鼻を鳴らし、吐き捨てるように言う。


「そもそもあの男の前には、天使なんぞやって来ないだろう」



 ……いや、それは俺もおまえも同じことじゃないか?



 そうは思ったが、口には出さないでおいた。


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