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詩集

作者: 三郷 柳

僕は剣を手にとり戦う

誰と戦っているのか

何故戦っているのか

そんなことさえ分からずに





僕は剣を振るった

刃に触れるものはなく

淋しく澄んだ空を斬る

虚しさにさえきずかずに




僕の剣は誰も傷つけず

僕は傷ひとつない

人を傷つける恐怖も

傷つけられる痛みも

僕は何も知らずに




戦を避けて生きてきた

怒りを抑え  無理やり笑う

自己を偽り生きてきた

僕はもはや僕ではなかった




虚空を彷徨うその剣で

斬り捨てたのは己の心

僕は僕であることよりも

意思のないこの姿を選んだ




己の心  取り戻したくば

人を傷つける恐怖を知れ

その体、傷つけられる痛みを知れ

今その手で剣を握り

戦え

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