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1年目:夜会2
騒がしくなった方を振り向くと、そこには…
一人の女がいた。
否。
正確には、男共を侍らせている女がいた。
それを見たディアル兄様と私の眉間に皺がよる。
「あれは…騎士団副団長に噂の神官だよな。」
「それに公爵家の長男、隣国の皇太子…ですわね。」
ああ。逆ハー女ですね、はい。
よし、殺ろうか☆
…ちょっと待て。
周りの男がほぼ全員あの女を見てるんだが…。
お前ら。それは嫉妬か?憧れか?
「…頭痛がしてきた。」
確かに、珍しく兄様の顔色が悪い。
「…リフィル姉様たちを探して帰りましょう。」
嫌な予感はまだしないけど…
うちの兄様に手ェ出したら潰してやる。
ディアル兄様を興味深そうに見ている女に、私は気づかなかった。
いや、気づけなかった。
結論:予感は当たったようです。




