勝敗
『スキルが進化しました』というメッセージが俺の頭に響く。
驚きながらもその変化を感じ取り、再び力を試すことに決めた。新たなスキルを使って、クレハさんとの戦いに挑む。
血液を操る力が進化したことで、俺血液を複数同時操作できるようになった。
血液を球状にしたものを自身の周りにストックし奇襲を仕掛ける。
クレハさんとの戦闘が激化する中、新たなスキルを駆使して戦う俺の姿に、ヒスイさんは驚きと興奮を隠せない様子で見つめている。
クレハさんも楽しんでいるようだ。
俺は相手の動きを予測し、ストックした血の玉を刃に変えて操り攻撃を仕掛ける。血の力を使った迅速な防御と血液を服に染み込ませ固定し動きを鈍らせる。
「『シルバーウェイブ』」
ここに来てクレハさんが魔法を使った。
血液がかき消されストックがなくなる。そして血液使いすぎてこれ以上使ったらヤバい。
「『ウォーターショット』!」
クレハさんが作った水を魔力で制御を奪い掌に圧縮する。そしてその圧縮した水を高圧で直線に飛ばす。
視界が霞んできた。次の一手で決まるな・・・
「『引力』」
捉えた!!今だ!
血液操作で印象付けて意識から外れたところで引力で捉える。作戦通りだ。
「こっちへ来やがれ!!!」
引力で自分に引き寄せてゼロ距離で『斥力』をぶつける。
「ぶっ飛べ!!」
クレハさんが起き上がる気配はない。俺の勝ちだ!