霊感中年中岡真由香の事件簿?(7)
真由香「読者様。お読み下さい宜しくお願い致します!<(_ _*)> この物語はここで一度完結となります。でも、いずれシリーズ化予定ですのでブクマ大歓迎ですっ! ポイントもお願い致します!!」
開き直ってると言うか、元々の真由香さんの性格に戻って来たと言うか……まあ、プロ霊能者になってからは余裕が出て来て、全然違う感じになってるけど。
真由香「過去のあたしの話なんだから、この性格でいいのよ!」
……まあ、そうだね。こっから成長して行くんだから……中年だけど。
真由香「見た目は若いからいいのよ!」
来週の日曜日からは別サイトで止まってる作品に出てる、現在のプロになってる状態を書くのかぁ……ギャップがねえ(-ω-;)
真由香「文句ある!?」
いや、ないよ。なろうさんに戻れなかったのはしょうがないし、真由香さん書けなかったのもしょうがないしねえ(-_-;)
真由香「えーと、では、改めて! お読み下さい読者様! 宜しくお願い致します!<(_ _*)>」
宜しくお願い致します<(_ _*)>
十一
そのあとも、真由香はユナから長い長い説教を受けた。
「あ、あのお師匠様。あたし明日も仕事なんですけど」
「私も仕事です。そして、今現在も仕事の途中です」
「そ、それでしたらお仕事に戻った方が……」
「ダメです。半年かけて1枚も写経をしていない弟子なぞ私も初めてですからね。この機会に色々と話し合いをしないといけません。……でも、そうですね。『意識体を飛ばす』の意味をしっかり説明しましょうか」
『意識体を飛ばす』――簡単に言えばドッペルゲンガーのことなのだそうだ。
ドッペルゲンガーと言えば、死期の迫った人間の前に現れるもう一人の自分として有名だが、実はドッペルゲンガーにも種類があるそうだ。
死期の迫った人間の前に現れるものもあれば、今回のように意識だけを飛ばして、もう一人の自分が現れてしまう現象。そして生き霊等。
一口にドッペルゲンガーと言っても、ユナが説明しただけで3種類はある。が、まだ他にもあるらしい。だが、「それはまた今度説明しましょう」とユナは言ってから真由香を見つめた。
「以前、私に話してくれたでしょう? 生放送のバラエティ番組をボーッと見ていたら、中岡さんと同じ髪型。同じ服装の女性が視えた。と、そしてスタジオにいたお客様の一人が、『緑色の服を着た女の人がステージの端にいた!』と騒ぎ出した。と……」
ユナに言われて記憶の奥底に沈んでいた出来事を思い出す真由香。
「あ、あー……つまり、ふーちゃんもあの時のあたしと同じことをしてしまったんですね」
何とか理解が及んだ真由香だが、まだ疑問は残っている。
「酔っ払いの車の上にいたのもふーちゃんの意識体ですか?」
髪の長い『女魔術師』あれも風雅の意識体だったのだろうか?
と、真由香は不思議に思う。
「風雅さん自身の姿ではなく。風雅さんが考え作り出したキャラクターの姿をしていたとは……とても特殊な例だと思いますが、あれも風雅さんの意識体ですね」
まあ、どちらにしろ先ほどまで車の助手席にいた風雅自身が若い頃の姿なのだから、今回の出来事そのものが特殊な例なのだろう。
「では、あたしが、ふーちゃんを『みーちゃん』だと思ったのは――」
「問題はそこです」
と、ユナは真由香の言葉へ被せ気味に言った。
「中岡さんが私の元へ弟子入りして半年。忙しさや余裕のなさを言い訳にせず、しっかり修行をしていれば、風雅さんの無意識に影響されることもなかったはずです」
自身の霊能力と向き合う為に、そして、やたらと怖い目に会わない為にも、ユナに弟子入りした真由香。
弟子入りした時点でユナから渡されたお守りがあるので、真由香は安心してしまったのだ。
これで怖い目に会わなくてすむ。と……。
そこからはユナが語った通り、忙しさと余裕のなさにかまけて、写経の1枚も書き上げられなかったのは真由香の怠慢……と言うか油断だった。
まさか、普段は連絡が来ても既読も返信もしないままだった友人がこんなことを起こすとは思いもよらなかったのである。
「一般人である風雅さんの無意識に巻き込まれるとは……情けないを通り越して呆れてしまいます」
ユナは肩を落とし、落胆した様子で言った。
「今回は……中岡さんが風雅さんを生き霊だと思っていたから風雅さんを体に返すまで、生き霊で通しましたが……いかな生命力の強い風雅さんでも生き霊を2つも飛ばすなんて、出来るはずがありません。しっかり修行していれば中岡さんにも、生き霊ではないことが、すぐに解ったはずです」
ユナは一息ついてから続ける。
「生き霊でなくとも、2つも意識体を飛ばしてしまったのですから、多少は具合が悪化しているでしょう。風雅さんには明日にでも、私から連絡を入れてみます。中岡さん。貴女からも連絡を入れて様子を確かめて下さい」
そして、ユナの説教は終わった。が、真由香は最後まで項垂れたままだった。
十一
「……既読がつかない……」
次の日、仕事が始まる前に、真由香は風雅にL○NEアプリで連絡を入れた。L○NEでの風雅の名前は平仮名で『ふうが』。決して『みーちゃん』ではなかった。
真由香は前回の失敗を踏まえて、グループL○NEだけではなく個人のL○NEにも連絡を入れたのだが……。
いつまで経っても既読はつかず、返信も返って来ないのだ。
(お師匠様は連絡が取れたのよねえ……)
L○NEには通話機能もある。ユナは通話で連絡を取ったのだ。
風雅は、通話ならなんとか出来るが、文字入力となると怠くてどうにもならないそうだ。
毎日毎日、起きているのも辛くて、1日の大半を眠っているとのこと。
もちろん、小説のことも考えられず、当然執筆も出来ず。である。
真由香はユナに説教をされているとき、風雅の意識体に念を飛ばして霧散させたことを黙っていた。
『女魔術師』に念をぶつけられたことを風雅自身は欠片も怒っていないので、特に何も思わずユナにそれを話をしたのだ。
真由香はそのことついて、ユナに直接店へ来て、最初からもう一度詳しく話をするようにと呼び出され、更なる説教を食らってしまった。
真由香はそこで漸く、本気にならざるを得ないのだ。と自覚して、仕事がある日でも、休みの日でも毎日修行に明け暮れるようになった。
真由香は後にプロの霊能者『マユラ』として、活躍することになるのだが、それはまだ数年先の話である。
今はまだ、本気で修行をする気になったばかり。
今回の事件(?)は、修行も自覚も本気度も足りず、まだ、まともに外に出られない友人を、知らず知らずのうちに傷つけて、病気からの回復を遅らせてしまった未熟な霊能者見習いの物語。
現在はプロとして活躍している霊能者『マユラ』の過去の物語である……。
了
真由香「お読み頂きありがとうございます! 恥も出し尽くして、あたしは晴れやかな気分です!」
いや、過去の話だから、まだ、恥はあるよ。
真由香「なんでよ!」
修行中なんだから当たり前でしょうが!
……えー、そんなこんなで、一度完結となりました。
次に真由香さんを書くのはいつになるか決まっておりませんが……在野陰陽師(?)~の投稿は続けます。
全く違う作品も出すかもですが、未定です。
例のウイルスのワクチン摂取時期が迫っておりますので……(・・;)
複反応出ないといいなあ。
真由香「? ウイルス?」
あー(-ω-;) 真由香さんの話はウイルス騒ぎの前だから知らないのね……自分がプロになってることは知ってるのに(^_^;)
真由香「えーと、ミズモリなんだかよく解んないこと言ってますが! 読者様には心から感謝しております! お読み頂いた皆様! ブクマポイント下さった皆様。ありがとうございます!<(_ _*)>」
ありがとうございます!
今後とも宜しくお願い致します!<(_ _*)>