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霊感中年中岡真由香の事件簿?  作者: ミズモリ
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霊感中年中岡真由香の事件簿?(3)

真由香「またまたまた、真由香でーす! 読者様宜しくお願い致します!<(_ _*)>」


「まーちゃん! ごめーん! 車のタイヤがパンクしちゃったみたいでさあ。私は明日休みだから、自宅近くのガソリンスタンドにでも連絡して、タイヤ持って家族にここまで連れて来て貰うから、帰り。乗せて行ってくれない?」


 従業員専用の駐車場で声を掛けて来たのは本屋部門の友人である。


 時刻は陽が落ちたばかり、空には星と月の姿が見て取れる。


 駐車場には友人と自分以外誰もいない。


 電信柱に取り付けられた(あかり)が一つ申し訳程度に辺りを照らし出している。


「……うん。いいよ。あ、途中でお師匠様のお店に寄るけど、いいよね?」


 真由香は思い切って、言ってみる。


「うん。いいよ。私もユナさんに会いたいと思っ――あ、でも、私は行っちゃダメじゃない? ユナさんに会ったら絶対、悩みとか相談しちゃうよ」


 友人は不安そうな表情になる。


「大丈夫。あたしはお師匠様の弟子なんだから、少しくらいは融通が効くわよ。って、言うか、あたしじゃ相談に乗れない?」


 真由香の言葉に友人は微妙な表情になった。


「……まーちゃん。友人と言えどさ。人様の相談受けていいってユナさんに許可貰ってる?」

「……」


 これには真由香も黙るしかない。

 心霊系。超常現象系の相談を受けていいとは言われていない。


 真由香には、まだまだ経験も知識も修行も足りない。


「……そ、そうだね。あたしは、まだ、相談受けていいって言われてないね……えーと、じゃあ、乗ってくれる?」

 

 真由香は車のキーを操作してロックを解除する。


「ありがとう。まーちゃん」


 友人はあっさりと助手席に乗って来た。


「ええと……じゃあ、行くね」


 真由香は隣に座る友人を、チラリと見てエンジンを掛ける。


 真由香の運転でゆっくりと車が動き出す。


(えーと、どうしようかなあ?) 


 助手席に座る友人を気にしつつ、真由香は車を走らせる。


「あ、そうだ!」 


 友人が突然声を上げた。


「ど、どうしたの?」


 急に大きな声を出されたので、内心動揺したものの、出来る限りそれを表に出さないようにする。


「既読付いてるよ!」


(既読……?) 


 一瞬何を言われたのか理解出来なかったが、すぐに思い出す。


「みーちゃんから既読付いたの!?」


 真由香は驚いて問うが。


「みーちゃんが見たのかどうかは解らないよ。松ちゃんか浜ちゃんかも知れない」


 つまり、既読は付いたが誰が見たのか解らないようだ。


(そうだった。L○NEグループアカウントは誰が見たのかは分からないんだったわね……) 


 真由香は己の失敗に気づいた。

 

 グループL○NEではなく、個人アカウントの方にも連絡を入れておけば良かったと。


(みーちゃんとあたしの個人アカウントがあるんだったわ) 


 と言うか、学生時代の友人達とはみんな個々でもアカウントを繋いでいる。


(いつもグループL○NEしか使わなかったから、忘れていたわ……)


真由香は己のポカを悔やみながら、赤信号に気づいて、思い切りブレーキを踏んだ。


 ――ギキッ!!


「わ! 怖い!! まーちゃん運転下手になったの? 元から上手い訳じゃなかったけど」 


 友人が助手席そのものにも掴まって、怯えた声で言った。


「あ、ごめんね」 


 と謝罪するものの、真由香は歯噛みしながら思う。


(誰の所為だと思ってるのよ!)


 それでも、友人――みーちゃんには罪はない。


 おそらく無自覚でここにいるのだろう。


(それにしても……)


 うどん屋でうどんを食べているときも、途中までは気づかなかった。

  

(みーちゃん。どうしてここにいるの?) 



 真由香が『あれ』が多い。と言い出したときまで本気で気づかなかった。


(みーちゃんは怖い話。そんなに嫌いじゃないのに……なんであんなに恐がるんだろう? って考えたところで漸く気づいたわ)


 怖い話が苦手なのは浜ちゃんだ。

 それに、グループL○NEの人数を見て確信した。

 真由香。みーちゃん。松ちゃん。浜ちゃん。

 グループL○NEのメンバーの数は四人。


(ならば、目の前の友人は誰なのか?) 


 真由香が疑問に思った瞬間、目の前にいる友人が、病気になる前に本屋部門で働いていた昔のみーちゃんだと理解した。


(多分、生き霊……)


 何故なら駐車場で見たみーちゃんには影がなかった。


(でも、こんなにはっきり、しかも若い頃の姿で現れるなんて……もしかして――無自覚に相当な生命力使ってるんじゃないの!?)


 そう自覚したとたん、真由香はとんでもない焦燥感に駆られた。


(あ、あたし何やってんの! みーちゃんは原因不明の病気だったじゃない! もしかしたら、今、また、病院の集中治療室にいてもおかしくないのに!)


 赤信号が青に変わる。

 真由香は素早く左右を見て車を発進させる。


(もうすぐ。もう少しでお師匠様のお店に着く) 


 真由香の師匠は、とある料亭の一人娘だ。


 その料亭の一室で心霊相談等を受けている。


「みーちゃん! お師匠様に電話して!」


 真由香は思わず叫んだ。


(しまった!)


 と、思ってももう遅い。


 が――


「わ、私が電話していいの? 私はL○NEしか許可されてないよ? よっぽどのことがない限り――」


 みーちゃんは躊躇している。


(あー! そうだった! 本人に自覚ないんだった! ……いや、けど、ここで自覚持たせてしまっていいのかな?) 


 真由香には判断がつかない。


「と、とにかく、お師匠様のところへ急ぐからっ!」 


 気持ちスピードを上げたながら、真由香は無言で車を走らせる。


「……えーと、ちょっとスピード上げすぎじゃないのかなあ?」


 みーちゃんが不安げに真由香に問う。

  

 おそらく他意はない。単純にスピードが上がって怖いだけなのだろう。


「大丈夫! 気を付ける! それよりみーちゃんは今どんな調子?」


 真由香はさりげなく(のつもりで)問う。


「え、えーと、スピード上がって怖いかなあ? だってまーちゃんオートマ免許しか持ってないし……」

「今はオートマ車が当たり前なのよ」

「あー……そう言えば何かで聞いたなあ。最近はミッションは乗る人が減ってるとかなんとか……」

「そうなのよ。だから心配しなくて大丈夫!」

「ど、どこが『だから』なんだろう?」


 真由香の師匠の店まであと信号一つ分。


 が――


 ――パパパーッ!!


 二車線道路の左側から、スポーツカーがクラクションを鳴らしながら追い上げて来る。


(走り屋!?) 

  

 直感的に真由香は思ったが。


「うわー。多分、酔っ払いだよ。あの走り方」


 と、みーちゃんがサイドミラーを見ながら、嫌そうな表情で言った。


「酔っ払い? なの?」


 真由香がバックミラーを見ると、確かに、スピードは早いものの、妙に不安定な走り方をしている。


「早くやり過ごそうよ。あれ、近づいたら危ないよ?」


 みーちゃんは眉根を潜ませ、とにかくあのスポーツカーには係わりたくない。と言いたげな表情をしている。


(まさか、これって……お師匠様のところへ行かせない為の妨害?)


 真由香は、チラリとみーちゃんを見てから、その考えを頭から振り払った。

真由香「お読み頂きありがとうございます! 次話は……明日出るかなあ(・・;) えーと、まだ、連載続きますのでブクマポイント宜しくお願い致しまーす!<(_ _*)>」

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