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7話:米国同時多発テロと柳生家の高原旅行

 やがて、2000年が終わり、2001年を迎えた。2001年は、エスティマに、柳生夫妻と両親子供達の6人で、夏に、清里と八ヶ岳、蓼科を回って、諏訪温泉に一泊して帰って来た。


 その後、2001年の9月11日、アメリカニューヨークのワールドトレードセンターにハイジャックされた2つの大型ジェット旅客機が衝突しワールドトレードセンター南棟ビルが倒壊するという大惨事が起きた。


 アメリカに対する、ビンラディン率いるアルカイーダによる、アメリカ同時多発テロ事件が起き、世界中に衝撃を与えた。その後アメリカ国防総省本庁舎ペンタゴンにハイジャクされたアメリカン航空77便が総突して爆発炎上した。


 これを見て、アメリカの威信が完全に揺らいでいるのを感じた。そして、21世紀は台頭してくる 中国、ロシアなどの台頭してきて、アメリカの支配力が完全に落ちてきているのを証明した形となった。


 ワールドトレードセンターへのテロ攻撃による死者は合計で2763人だった。その内訳は、事件当時ワールドトレードセンターに居た民間人が2192人、消防士が343人、警察官が71人。


 その他、ハイジャックされた旅客機の乗員・乗客が147人、ハイジャック犯のテロリストが10人となっていた。ワールドトレードセンターのツインタワーで死亡した民間人の90%以上は、ジェット機が直撃した階以上のフロアに居た人々だった。


 北棟では、直撃を受けた階以上のフロアに1355人が閉じ込められ、煙の吸引・タワーからの落下・最終的なタワーの崩壊などの理由によって、その全員が死亡した。


 北棟の3つの非常階段すべてがアメリカン航空11便の衝突の際に破壊されており上層階から人々が脱出するのは不可能だった。一方で、ワールドトレードセンターのツインタワー北棟において直撃を受けた階より下のフロアで死亡した民間人は107人とされている。


 南棟で死亡した民間人は計630人であり、北棟の半分以下の数字だった。南棟では、北棟へのジェット機突入の直後から多くの人々が自主的に避難を開始していたため死者の数は大幅に抑えられた。この出来後をまるで、映画の1シーンを見るかのような気持ちで見ていた。


 その後、2001年11月にパジェロで両親と柳生敦夫夫妻の4人で熱海温泉へ旅行に行き、12月は、横浜に泊まって中華街の美味しい中華料理を楽しんだ。そして2002年となった。2002年、敦夫は徐々に元気を取り戻した。


 やがて春を迎え4月になり、車で山梨の桃の花と桜、長野のあんずの花を見に行った。奥さんの梅子さんは、学習塾のない日には、近くの市民会館での料理教室やコーラスの仲間ができ、お茶会をしたり女子会したり、旅行に行ったりして人生を楽しんだ。


 両親も旅行に出かける機会が増えた様だ。また、柳生敦夫が夫婦で旅行に出かける時は両親に2人の孫の面倒を見てもらい自分たちも添乗員付きの旅行を楽しんでいた。その他、最近は小説をよく読むようになった。


 この程度なら、自分に書けるのではないかと、多くの小説の書き方の本を読破して小説を書き始めた。最初、毎年、小説を10作品の完成を目標にした。その後、パソコンのワードプロソフトで小説を書き始めた。


 そのうち小説の骨組みをエクセルに書いて、時系列と、出来事、主人公の心理状態の変化を書き込んで、順番を入れ替えたり、多くの工夫をして、小説を組み立てた。


 脳の手術後、勘が鋭くなり、発想が豊かになり、頭に浮かんだ事をどんどんエクセルに入力して100以上の小説のネタが浮かんだ 常時、3作品ずつ並列で小説を書くことができるようになり、1年後、2001年12月には10作品を書き上げた。


 この頃、柳生敦夫の塾の収入10万円になった。そうしているうち2002年を迎えた。この年、2月には、両親と交代で熱海の早咲きの河津桜や梅を見て、温泉に泊まって帰って来た。


 8月7日、敦夫は両親と4人で車で、八ヶ岳に行き、標高2千メートルの涼しい所を散策した。近くの道の駅で焼きトウモロコシを食べ、トウモロコシ、スイカ、なすを買って帰った。

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