24話:凶悪事件と異常気象
それは、北朝鮮の故金正日朝鮮労働党総書記の長男で、金正恩党委員長の異母兄・金正男氏が2月13日、クアラルンプール国際空港で女2人から顔に液体を塗り付けられ殺害されたというものだった。
遺体からは化学兵器の神経剤VXが検出された。化学兵器を大量に保有し、正恩体制の正統性を脅かす恐れがある正男氏を敵視していた北朝鮮当局の関与が疑われた。逮捕・起訴されたベトナム、インドネシア国籍の実行犯2人は「いたずら動画への出演と思っていた」と無罪を主張。
黒幕とみられる北朝鮮国籍容疑者への捜査協力要請を北朝鮮側は拒否し、マレーシアとの関係が悪化した。北朝鮮が事実上の人質としたマレーシア人9人と正男氏の遺体を交換する形で決着したが、事件の真相が解明される見通しは立っていない。
日本でも北朝鮮の魔の手による非道な殺人事件に大きな衝撃を与えた。2017年にも、豪雨被害が起き、2017年7月5日から北部九州「特に福岡県と大分県」で非常に激しい雨が降り、1日で500ミリを超える記録的な降雨量に達した。
これが広範囲の洪水と地滑りを引き起こした。5万人が避難を命じら、鹿児島県南部地域では、毎時10センチの降雨量が記録された。福岡県朝倉市では、赤柳川があふれ、洪水で36人が死亡、行方不明。
県全体で42人が死亡または行方不明です。この頃、敦夫の孫の重一は、中学で勉強を続けて、2017年秋の一斉テストで、クラスベスト3に入り、神奈川県立翠嵐高校か平沼高校に入ろうと頑張っていた。
やがて2018年となった。第23回冬季五輪平昌大会が2018年2月、韓国で開催された。日本選手団はメダル13個「金4、銀5、銅4」を獲得し、冬季の最多記録を更新。2020年の東京夏季五輪に向けて弾みをつけた。
フィギュアスケート男子では、羽生結弦が右足首のけがを乗り越え、66年ぶりの連覇達成で感動を呼んだ。スピードスケートはメダルラッシュ。女子500メートルで小平奈緒が日本女子初の金に輝き、高木美帆は女子団体追い抜きの金を含むメダル3個。
姉の高木菜那は新種目のマススタートで頂点に。カーリング女子はLS北見「現ロコ・ソラーレ」が銅メダルを獲得した。ノルディックスキーのジャンプでは高梨沙羅が銅。
米朝首脳会談が史上初めて実現した。トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は2018年6月12日、シンガポールで会談。「朝鮮半島の完全な非核化」を目指すと明記した共同声明を発表したが、核廃棄の査察や完了期限といった肝心の文言はなく、具体策は先送りされた。
トランプ氏は米韓合同軍事演習の凍結まで表明し、首脳会談は米側が大きく譲歩する結果となった。しかし、北朝鮮側は、その後、非核化より自国の安全保障に関わる朝鮮戦争の終結宣言や休戦協定の平和協定への転換を優先させる姿勢を示した。
世界からの制裁の早期解除も求めたため米朝間の協議はこう着状態になった。トランプ米政権は知的財産権の侵害を理由に2018年7月から9月にかけて最大の貿易赤字相手国である中国からの年間輸入額の半分、計2500億ドル「約28兆円」相当の製品に追加関税を発動。
これに対し中国は1100億ドルの米国製品に報復関税を課した。世界1、2位の経済大国間の貿易摩擦激化で世界経済への影響が懸念されている。米政権は、このうち2千億ドル分に課す追加関税率を来年1月に10%から25%に上げる予定だった。
しかし、12月の米中首脳会談で決めた貿易交渉の間は税率引き上げを凍結する。交渉期限となる来年2月末までに中国が知財権や技術移転強要などの問題で改善策を示さなければ米国は税率引き上げに踏み切り対立が一段と深刻化する恐れがある。
2018年3月に柳生敦夫の長男の利一が東京工業大学理工学部電子工学科を卒業し、富士通に入社した。一方、長女の愛子が首都大学経済学部を卒業し、ソニーバンクに入社した。それぞれ家を出て、一人暮らしを始めた。柳生家は、老人ばかり4人になった。
実は、この地区でも同じ様に若者が、都心で働くマンションに住むようになり、高齢化が、一層進んだ。世界では、ドイツで長期安定政権を率いてきたメルケル首相が2018年10月29日、州議会選連敗の責任を取ると演説。
そして、中道右派与党・キリスト教民主同盟の党首を辞任すると表明。首相職には2021年の任期満了までとどまる方針だが、その後は政界を引退する。欧州連合「EU」をけん引してきたメルケル氏の引退表明は欧州各国に衝撃を与えた。




