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18話:新身旅行と世界情勢とマンション買わないか?

 夏が終わり、11月に、柳生敦夫と奥さんと両親の4人で、伊東と熱海温泉へ行き、2泊して、日頃の疲れをとって、美味しい魚料理を食べた。昼間の日射しの良い時に、熱海港公園を散歩した。


 最終日には、熱海駅前商店感で温泉饅頭と鯛の干物を、お土産に買い込んで、帰って来た。翌日には、近所の仲間や世話になっている人たちに、お歳暮として手渡してきた。やがて、2011年が終わり2012年となった。


 古代マヤ文明は2012年に世界が終わりを迎えると「予言」それに基づいた終末論が語られていた。フィッチレーティングス「世界的格付け会社」が、ユーロ圏5カ国の国債を格下げ、イタリア、スペインなどは2段階格下げしヨーロッパの不景気を象徴しているような出来事だった。


 4月1日、ミャンマーの議会補欠選挙が実施され、国民民主連盟「NLD」はアウンサンスーチーを含む44人の候補者を擁立、同氏含む40人が当選した。4月11日、北朝鮮で金正恩が朝鮮労働党の第一書記に就任。


 また、2日後の13日には国防委員会第一委員長にも就任した。5月6日、フランス大統領選挙の決選投票が実施された。4月22日の1回目の投票による上位2名、ニコラ・サルコジとフランソワ・オランドによる決戦で、財政緊縮路線に異を唱えるオランドが勝利した。


 フランス社会党の大統領としては17年ぶりで、2人目となる。これにより円高ユーロ安が急激に進み、1ユーロ103円、6月1日、95円58銭、1ユーロ、94円12銭の12年ぶりの安値をつけた。


 9月15日、中国全土で尖閣諸島国有化に反発して反日デモが発生。2012年8月15日に、中国本土・香港・マカオの活動家と、人民解放軍幹部が設立したフェニックステレビクルーが乗船する船舶が日本の領海を侵犯した。


 そして、活動家数名が尖閣諸島「中国では「釣魚島」、台湾では「釣魚台」と呼ぶ」島に上陸した。活動家の上陸と海上保安庁による検挙はフェニックステレビによって生中継された。


 9月10日に日本政府が尖閣諸島を民間から買い上げ国有化することを閣議決定すると、中国の各メディアは大々的に尖閣特番を編制し中国国民の反日感情を煽り連日に渡って反日デモが繰り返されるようになった。


 そして土曜日となった9月15日には、日中国交正常化以降最大規模で2005年の中国における反日活動を超える規模となる反日デモが中国各地で発生し、日本企業への大規模な襲撃が引き起こされる事態に至った。


 日系企業の工場や日系自動車会社の販売店などは徹底的に破壊された後に放火され、事後の操業が困難となった。日系スーパーやコンビニは大規模な破壊と略奪行為に晒された。


 中国人が経営する日本料理店や路上を走行中若しくは駐車中の中国人所有の日本車も破壊された。このため日本料理店や日本車所有者は被害を避けるため、閉店した上で店頭に五星紅旗を掲げたり尖閣諸島の中国領有を主張するステッカーを張るなど自衛策に追われた。


 これらの騒乱では私服警察官や中国共産党員によってデモが扇動されたことが一部確認されており100元「約1200円」をもらってデモに参加した人がいることやデモを支援する出資者がいて当局による組織的動員の可能性があることも報じられている。


 しかし、この活動も経済格差による国民の不満の拡がりと保守派が台頭する中国の現状を表したものであると分析されている。2012年10月になり、柳生敦夫夫妻と母と母の友人で横浜に出かけるようになった。


 特に元町での買い物と、その後、中華街で食事をするのが好評で、毎月出かけた。山下公園と港の見える丘公園、外人墓地、洋館めぐり、たまにホテルニューグランドでの昼食、お茶が好評だった。


 そして、みなとみらいのショッピングモールにも出かけた。そして、近くのマンションを見て、見学させてもらった。その後、みなとみらいのタワーマンションで生活できたら良いわねと言った。


 もし何かあっても目と鼻の先に、大きな、けいゆう病院があるから安心ねと話した。12月の忘年会を母の友人も含め7人で昼間、聘珍樓で開催すると大好評だった。母が、敦夫に父の資産と、あなたの資産で、あのタワーマンション買いませんかと言った。

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