リリアナ空中浮遊
リリアナはドイツ人の母と日本人の父とのハーフである。
母はバーバラ、ドイツ語教師として大学で働いている。
父は守。 旅行代理店で務めるサラリーマン。
一人娘のリリアナは和名、 小野リリアナ
フルネームは小野・ベーカー・リリアナ
年は18歳。ピチピチの女子高生だ。
父親譲りの髪はさらさらの黒髪ロング、背は150センチと小柄。
鼻は高すぎる事なく綺麗な鼻筋。
母親譲りの瞳は、美しい緑かかったエメラルドアイ。
大きな瞳は引き込まれそうな不思議な魅力を持っていた。
快活で好奇心旺盛で人を信じやすい優しい性格である。
「リリアナ、起きなさい! 遅れるわよ」
母のバーバラの大きな声が響く。
リリアナはまだ目が覚めない。
寝ても寝ても眠たく、最近は困っていた。
バーバラがいくら大きな声を出しても起きない事が度々であったが、今日は返事一つしない。
バーバラがしびれをきらして、リリアナの寝室に向かうと、
リリアナがベッドの上で少し浮かんでいるではないか!
バーバラは驚きのあまり、声をあげた。
「リリアナ…!あなた…!」
バーバラが叫ぶと、リリアナは布団の上にふわ
りと落ちた。
「う…ぅん…お母さん??」
リリアナは眠たそうにゆっくりと目を開けた。
「リリアナ、あなたの体浮いてたわよ。分からなかった?」
何の事か分からずリリアナは母に聞く。
「お母さん、何言ってるの、知らないわよ。浮いてたの?私。
それってすごくない?」
バーバラは私の見間違えかもしれないわと言い、早く支度をするように促した。
「変なお母さんね…」
リリアナは不可思議に思いながらも学校に行く支度を始めた。