白フクロウ
あたり一面、白い煙がたちあがり、広場周辺は水浸たしになっていた。
ほんの数秒、静けさに包まれていたが、他の魔法つかい達は顔を見合わせ、歓声とともに拍手をした。
「良くやったー!!
それにしても有名な魔法つかいなのか??
若いのにこんな高度かつ強力な魔法を使える
とは」などと口々に話した。
リリアナはヨロヨロと立ち上がるキリーを支えた。バートとトーマスが駆け寄ってきた。
「大丈夫か?リリアナ、キリー?俺達につかま
れ」とバート。
「キリーを頼むわ、バート。私は大丈夫だから」
と言い歩こうとした瞬間、目の前が真っ暗になり
そのまま意識を失ってしまった。
遠のく意識のなか、
白フクロウが図上からふわりと降りてくるのが分かった。
白フクロウは地面が近づくと、パッと青い光を放ちメアリーが現れた。
「どうやら、魔力を使いきったみたい
じゃな」と小さくつぶやくと、曲がりくねった細長い杖をふり、
「ケアルガ」と唱えた。リリアナ、キリーの傷口がみるみるうちに塞がり、出血していた皮膚も綺麗になっていく。
「普通は目が覚めるもんなんだが、余程疲れてるようじゃ。寝かせてあげよう」
メアリーはリリアナとキリーを黒猫に変えた。
リリアナの首輪には緑の鈴、キリーには青い鈴がついていた。
カゴの中にそれぞれ入れ両手に引っ掛けて何処かへ消えた。




