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悪運少年と闇堕少女  作者: 試作2号機
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5話 都市伝説

 嫌な考え───噂に聞いたひとつの都市伝説である。魔術協会が人身実験として高い魔法能力を与える代わりにデータと魔力の提供を求めているという話だ。SNS上ではかなり有名だ。

 しかし、あの()がこのような詐欺まがいの手法に引っかかるだろうか。心当たりなど──無い。真面目で少し鈍臭いが、不満など少しも持たない明るい少女()だった。魔力も高く、将来はかなり有望視されていt…

──成程。そこか。

 魔術協会なら強制的に実験対象にすることくらい容易いだろう。彼女の高い魔力を得る為だけに真尋を利用しているのだろう。

 それならば尚更救わねばならない。

 しかしだ。彼女にとってどんな利がある?真尋は回復や援護射撃能力がずば抜けて高かった。近接に切り替えたところで適性からは外れる(いや、適性も変わっているのか…?)。

 そもそも、魔術協会の本性が知れない。迂闊に手を出せば2人とも危険だ。

(様子を見るしかないのか…)

 今は足掻いても無駄だということは分かる。何をしてもおそらく裏目に出る。

 幾度となく確認した自分の能力(スキル)、“悪運”。近頃特に大きな不運がない上にこの前の戦闘で上手くいったと思ったらこの有様だ。もし、今動いたとしても向こうに勘づかれて破滅──そんな未来しか見えない。

 暫く調べていたが、埒が明かない。パソコンをシャットダウンしようとした時、とある事柄を調べたくなった。

「真尋のあれ…えっと…『血液 魔術』…駄目だ。『闇 血液 魔術』…やっぱり何も出てこないか…」

 その日はそこまでにしておいた。宿題もやらなきゃいけないし。

 その日、僅かに魔力波の歪みがあった。魔気に繊細なものは気づいたが、確かに歪んだと感じたのは一部の人間だけだった。しかし、それは気の所為で片付けられてしまうほど些細な歪みであった。

 ──されど変化は未来において大きな変化をもたらす。

 有人はやはりこの変化に嫌な予感を抱かずにはいられなかった。しかも運の悪いことに彼が抱く不安の多くは実現してしまうのだ。彼はこの不安を生唾とともに飲み込み、忘れようと試みた。

先週は定期考査のため、更新できませんでした。

しばらく隔週が続くと思います。

受験勉強めんどくさい…(´・ω・`)

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