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悪運少年と闇堕少女  作者: 試作2号機
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15話 幼馴染が家族になった日side煇羅2

長くなったので2話分にわけました!一つ前のお話もどぞ(っ´∀`)っ

 雷神…と言ったが実際には雷神ではない。当たり前ながら比喩的表現だが、しかし魔術など存在しなかった世界において雷神としかいいようがなかった。

 全身に雷を纏った彼は妹達と僕を分断していた壁を打ち砕いた。幸い向こうには何も無かったらしく、無事合流した。

 スタジアムから脱出したあと、思わぬ遭遇をした。有人の父親だった。元々、母親と彼は幼なじみで、聞くと赤子からの付き合いだそうだ。二人は現状について話し合った。互いの伴侶は命を落としたが、子供は無事であること、超常的な現象を目の当たりにしたこと、久方ぶりに中二病が顔を出したことなど、次第に雑談へと変わっていった。先程まで取り乱していた母親は落ち着きを取り戻し、焦燥から土気色になっていた有人の父は多少ましになったように見えた。有人の父は有人が見当たらないのでしばらくこの当たりをうろついていたという。

 数日間、政府や警察などがスタジアムを行ったり来たりしており、簡易的であるがヘルスケアの場も設けられていた。

 当然母親等2人と妹も受けていた。僕は自分の身に違和感があったが、痛くない静電気を発現し、かの雷神と同じものであると確信した。これを周りに言うと大変なことになるのはわかっているので、隠しておくことにした。もちろん、人気のないところでこの能力(ちから)について研究したが。

 3人が落ち着いた頃、家に帰ることになった。相変わらず有人は見つからず、この状況では生存も絶望的、一旦出直そうということであった。

 母親と有人の父の2人はお互いに支え合うことが必要だと再婚することにしたらしい。

 そして有人の家に着く。見た事のある靴がある。そして、返事もあった。そしてそれは幼なじみが兄弟になる運命を決定付けるものであった。

 この日から幼なじみは兄弟になった。

これからしばらく文字回が続きそうです…セリフがでてこない…なんで…?

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