8話 襲来
一応全年齢のつもりで書いてますが全年齢にするにはちょっと…って内容とか意見があったり作者が判断したら年齢制限かける…かも?
明くる日、静かな街にサイレンが鳴り響く。魔獣の襲来だ。オリンピック騒動のあとからもしばしば起こる。この時のために『ギルド』というものが結成され、多くの『ハンター』と呼ばれる人々が登録している。高校では2年の夏休みに試験を受けることができ、緊急時のみハンターとして活動できる仮免許の取得が可能である。有人もまた仮免許を持つものの1人で、申請して出動することが出来る。
対魔獣討伐隊は基本4人1グループで、今回はエンジ、真尋、弟の煇羅と組む。
場所は以前東京湾と言われていた場所で、1回目と3回目の襲撃時に大きく形状が変わり、東京と呼ばれたその場所は今や魔獣の巣窟と化している。魔獣にはいくつか種族が存在し、最も多いのが陸獣種。次点で竜(龍)種。今回はこのどちらでもなく海棲種だった。
先行していた部隊と合流し、現在の状況を聞く。
目標は海馬、先行部隊の与えたダメージは深めの傷をいくつか。
弟の煇羅は早速突撃する。彼の属性は雷、大きな属性では光に分類される。
「“雷”“電磁砲”“飛翔体セット”“発射”!」
放たれた弾は海馬の胴体の深くまでめり込む。しかし皮を破ることなく跳ね返される。
「なら…“雷”“雷弓”」
左手に電流を纏わせ弓を形造る。
「“雷矢”“百重”“発射”!」
放たれた矢は次々と刺さってゆく。
「これは効いたか!?」
と多くの声がする。
しかし、効果はあまり見られなかった。どうやらこの海棲種は光耐性を持っているようで、その他の雷撃系の攻撃も効果が薄いようであった。
「“氷”“氷爪”」
有人は両手に氷で出来た鉤爪(手甲鉤)を装着し、海馬に斬りかかり、一部を凍らせる。すると、海馬の動きが鈍くなった。とはいえ、完全な有効打ではないらしい。
「しかし…こいつには何が有効なんだ?」
首を傾げる大男、別の討伐隊の隊長には誰も答えない。海棲種には光──ゲームやアニメなどでもそう決まっていたからだ。現実、そうでもあったが。
「“風”“鎌鼬”」
風系魔法の初級魔法だ。元得意属性なだけあり、威力は他の人が使うよりも少し上がる。しかし効かない。
これからもゆっくりまったり投稿していきます!
(`・ω・´)ゞキリッ




