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悪運少年と闇堕少女  作者: 試作2号機
10/23

8話 襲来

一応全年齢のつもりで書いてますが全年齢にするにはちょっと…って内容とか意見(コメント)があったり作者が判断したら年齢制限かける…かも?

 明くる日、静かな街にサイレンが鳴り響く。魔獣(モンスター)の襲来だ。オリンピック騒動のあとからもしばしば起こる。この時のために『ギルド』というものが結成され、多くの『ハンター』と呼ばれる人々が登録している。高校では2年の夏休みに試験を受けることができ、緊急時のみハンターとして活動できる仮免許の取得が可能である。有人もまた仮免許を持つものの1人で、申請して出動することが出来る。

 対魔獣討伐隊は基本4人1グループで、今回はエンジ、真尋、弟の煇羅(きら)と組む。

 場所は以前東京湾と言われていた場所で、1回目と3回目の襲撃時に大きく形状が変わり、東京と呼ばれたその場所は今や魔獣の巣窟と化している。魔獣にはいくつか種族が存在し、最も多いのが陸獣種(アニマル)。次点で()(())()。今回はこのどちらでもなく海棲種(シーアニマル)だった。

 先行していた部隊と合流し、現在の状況を聞く。

 目標は海馬(ホース)、先行部隊の与えたダメージは深めの傷をいくつか。

 弟の煇羅は早速突撃する。彼の属性は雷、大きな属性では光に分類される。

 「“(ライトニング)”“電磁砲(レールガン)”“飛翔体(バレット)セット”“発射(シュート)”!」

 放たれた弾は海馬の胴体の深くまでめり込む。しかし皮を破ることなく跳ね返される。

 「なら…“(ライトニング)”“雷弓(ライトニングボウ)”」

 左手に電流を纏わせ弓を形造(かたちづく)る。

 「“雷矢(ライトニングアロー)”“百重(ワンハンドレッド)”“発射(ショット)”!」

 放たれた矢は次々と刺さってゆく。

 「これは効いたか!?」

 と多くの声がする。

 しかし、効果はあまり見られなかった。どうやらこの海棲種は光耐性を持っているようで、その他の雷撃系の攻撃も効果が薄いようであった。

 「“氷”“氷爪(アイシクルクロー)”」

 有人は両手に氷で出来た鉤爪(手甲鉤)を装着し、海馬に斬りかかり、一部を凍らせる。すると、海馬の動きが鈍くなった。とはいえ、完全な有効打ではないらしい。

 「しかし…こいつには何が有効なんだ?」

 首を傾げる大男、別の討伐隊の隊長には誰も答えない。海棲種には光──ゲームやアニメなどでもそう決まっていたからだ。現実、そうでもあったが。

 「“風”“鎌鼬(カマイタチ)”」

 風系魔法の初級魔法だ。元得意属性なだけあり、威力は他の人が使うよりも少し上がる。しかし効かない。

これからもゆっくりまったり投稿していきます!

(`・ω・´)ゞキリッ

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