異世界に来たんだから楽しまなきゃ損でしょ? [彼は今日も前へ進む]
銀髪→狐色の髪
蒼目→茶目
---...ふむ。---
そうつぶやく彼の名は夜雲 暁。
彼はこの異世界アレクライトへ古代魔法-勇者召喚-と言う名の強制的誘拐で連れ去られた一人である。
一人というのは彼以外に四人召喚されている。
暁は巻き添えでこの世界に来たのでこの四人だけが勇者であり暁は関係ないと思い、僅ばかりのお金をもらい旅に出ていた。
そして現在、彼は走っていた。
とにかく走る。
後ろからやって来る魔物の軍勢から逃げるために...
「ちょっ!なにのんきに考え事してるんですか!
とにかく走ってください!」
そう言ってきたのは狐色髪、茶眼で狐耳の少女である。
縁あって知り合ったこの少女で現在一緒に行動している。
「そうだな、けれどなんでこうなっているんだっけ?」
そういい、若干後ろを見ると魔物の軍勢、ゴブリンなど魔物が追ってきていた。
「誰のせいでこうなったと思ってるんですか!
アカツキさんが魔物の軍団に石なんか投げたからこうなったんですよ!」
「いやーだってよ。あんなにたくさんいたら面白半分でちょっかい出したくなるじゃん」
「なりません!!」
こんな話をしながら魔物軍勢から死に物狂いに逃げていると
不意に二人の足元から地面を蹴る感覚がなくなっていた。
そして二人が顔を揃えて次に足元を見ると地面がなくなりその代わりに見渡す限りの森が遠くにあるを見た。
「これって...まさか...ですよネ?」
「はは...そんな..馬鹿な...」
そう思いつつ二人同時に後ろへと顔を向けると崖から魔物達が勢い余って止まれずに崖から落ちていくのが見えた。
「あ...はは..この次の展開..どうなっちゃうか...私わかっちゃいました...」
「....うん....俺もわかった...どうしょっか?」
「.....どうしましょう?」
二人揃って恐怖や緊張で変な汗をかきながらそう呟いた直後に二人が気づくのを今まで待っていたかのように一気に自由落下が始まった。
「キャーーーー!?」
「うわーーー!!」
凄い勢いで落ちていくのを感じつつアカツキは、高校生時代さして勉強もしていなかった頭をフル活動して対策を考え付く(暁は勉強していなくてもクラスの中で10位内には必ず入っていた)
「俺に捕まれ!」
「はい!」
必死に考えた結果、でてきたのは少女をつかんで自分の一般的に知られている魔法とは異なる物で、召喚された時に授かったアンユージュアル魔法を使って着地をすることだ。
「衝撃吸収靴!!」
そう叫んだアカツキの足には先程履いていた冒険者の靴はなく現れたのは底にバネが何個かついており靴の外装は羊の身体みたく中にはゴムの層が作られてある大きめな靴が現れた。
「うらーーー!」
アカツキは自由落下が終わるとその靴で無事着地した
「...ふぅ...あっヤバイ」
「...あっ..やった生きてる!ってどうしたんですか?」
「...すまん...この靴...底にバネあるだろ?」
アカツキがそう言うとリンはアカツキの靴を見て頷いた。
「そぉ~ですね...,はっ!まっまさか!」
「その通り!(ニコッ)」
次の瞬間、着陸の衝撃を吸収したバネが吸収した力によって勢いよく飛び上がった
--- ビョーーーーーーン----
「キャーーーー!?!?」
「うおーーーーあっはっはっはっ!」
上へ下へ上へ下へと飛び上がって下がっての繰り返しで一向に止まらない
--ビョ~~~~ン、ビョ~~~~ン、ビヨヨヨヨ~~~ン--
「ちょっ!なんで笑ってるんですか!!!
早く止めてくださいよー!!」
「無理だ!」
「なんでですか!うわー!どうしたら止まるんですか!!」
「自然に止まるのを待つしかないな。」
少女の言葉にアカツキはどや顔でそう答えた
「なんで...そこでどや顔になってるんですか!?」
「おもしろいのを作ったからだ!」
「あーもう!意味わかりませんよ!もういやだ~~!!!」
こうしてこの上がってや下がっての不可解な行動は数十分続き近くの村の人々はこのことを新種の跳ねる魔物だと騒動していた
その村に着いたアカツキ達が村の人々の誤解を解くのに悪戦苦闘しつつ何とか説明し納めたのと言う
この話は後のこの世界アレクライトの英雄アカツキの前半部分の一幕である..
そしてアカツキがこの世界の危機を救うことになるのはもう少しあとの話だ...
バネ騒動が終わったあと暁は少女に何時間にもわたる正座での説教をされたのは言うまでもない.......
どうもっす!(´▽`;)ゞ
本編書きたいっすねー
後々かけたらいいと思いますのでそのときは皆さま暖かい目で見てください!