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邂逅編/門番さんとのウサギ狩り

「すみません。仲間の募集ってやっていますか?」


「すまんね。もうパーティーは組んでるんだ。」

「私も組んでるから、ごめんね。」


何人かに声をかけたが、既にパーティーを組んでいる人が多いようだ。パーティーでなら長所を伸ばしあったり、弱点を補い合えるもんな。


「誰かいないですかね?」


「私に聞いても紹介はできないよ。連携と信用スキルでなんとかできない?信用はお店の商品を割り引きしてもらったりできるから需要はあるよ?」


「信用って良いスキルなんですね!そして信用スキルって相手に見えてるんですよね。キャラメイクの時に聞きました……。」


受付嬢は相談にのってくれたが、解決しそうにない。自分の長所をアピールできれば良いのだがまだ長所がない。


「外で空気でも吸って、リラックスするか。」


俺はギルドの外に出て気分転換に歩く。石屋に装備を買った武器屋、リスポーン地点の門を周り、再びギルドの入り口に戻った。


「やあ、君!さっきぶり!」


「あなたは!さっきはギルドについて教えて頂き、ありがとうございました。」


「お役にたてたなら嬉しいよ。」


声をかけてくれたのはギルド前に立っているさっきの赤い髪の番人さん。爽やかな人だな。


「あのー、すみません。お忙しい中お聞きしたいのですが、パーティーを組むときのコツってありますか?なかなか仲間が集められないので……。」


「なかなか、仲間……だじゃれかな?面白いね。」

「仲間集めのコツはね、大きく二つあるよ。一つ目は、君の強さやメリットを見せれば良いんじゃないかな?」


「メリットは大切ですよね……。」


落ち込むなぁ。メリットがないから仲間を集められないんだよね。


「二つ目は現実世界と同じだよ。一緒にいて楽しい、頼りになるとか、人の良さをアピールしよう!君なら分かるんじゃないかな?」


「人の良さ?」


相手を理解し、応えようとする姿勢が大切。でもそれをした結果、会社では八方美人になってしまった。


「人の良さ……。」


「嫌なことを思い出させちゃったかな?もしそうならごめんね。仕方ないから、お詫びとして私が臨時の仲間になってあげるよ。」


「良いんですか?ご迷惑では……。」


「旅は道連れ世は情け!気にしない。気にしない。ちょっと待っててね!」


彼女はギルドの中、酒場の方に向かっていった。そしてしばらくすると戻ってきた。


「待たせたかい?」


「いえ。待ってません!」


「それでは行こうか?とびウサギの討伐で良かったかい?」


「良いですけれど、なぜとびウサギの依頼を受けてると知っているんですか?」


「新人プレイヤーはだいたい最初にとびウサギに挑んで門送りになるんだよ。」


「なるほど。」


この人は多くのプレイヤーを見ているんだな。洞察力が高そうな人だ。


「それではよろしくな。私の名前はリンだ。覚えてくれなくても良いよ。」


「覚えますよ!リンさん、こちらこそよろしくお願いします!」


俺たちは初心者の草原に再び向かうことにした。



「きゅー!」


「ユイト君、戦えるかい?君の武器は?」


「槍です。でも振り回しても全く当てられないんですよね。」


「相手の動きを先読みしないとね。ウサギの雰囲気で動きの予想はできるかい?」


「そんなことできるんですか?」


「それなら、ウサギの見ている方向が分かれば動きを予想できるよ。」


「できますかね?」


「実践してみようか。シルバーランス!」


そう言うとリンさんは銀色の槍を出し、足元の石を空に向かって投げた。


ピシッ!

「!!きゅー!」

近くの地面に落ちた石の音にウサギは反応し、向かっていく。


「そこ!」


「むきゅー!」


石に向かったウサギをリンさんの槍を捉え、貫いた!


「凄い!ウサギをいとも簡単に……!」


「分かったかい?動く先を予想できればどの敵にも攻撃を当てやすいよ。現実世界では必要ない能力だけどね。」


感心する俺に笑顔で語ってくれるリンさん。


「俺もやってみます!」


「それなら私が石を投げるからウサギを攻撃してみて。」


「はい!」


槍を構えウサギを攻撃する。石の落ちる場所に気をつけ目で追い、槍を振る。ウサギが向いた方向に気をつけ、ウサギに槍を当てていく。

ウサギに向けて槍を振りながら、リンさんに質問をしてみる。


「リンさんは何でギルドの門番をしているんですか?」


「上からの指示でね。私は戦士ギルドに所属していてるんだ。魔術師ギルドや商業ギルドとの友好関係のため、そして新人プレイヤーたちを導くためにここで門番をしているんだ。」

「私のギルドも大きな組織の下部組織の一つだったりするよ。出世して上に行きたいなー。難しいけどね!」


「……ここも現実世界と同じですね。」


俺たちはウサギ狩りをしながら、しばらくの間語らいあっていた。

いつも読んで頂きありがとうございます!初めての小説投稿5日目です。

書きだめ分ははここでおしまいになります。

以降は投稿間隔が開いてしまうと思いますが、頑張りますのでぜひよろしくお願いします!

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