登場人物紹介
主な登場人物を紹介します。
以下、登場人物が増えるたびに更新していく予定です。
※ネタばれ注意
――2014年6月10日現在です。
【主要な登場人物】
●レティシア(18)
セルヴィン国出身。黒髪に藍色の瞳で小柄な少女。父親は生まれる前に事故で、母親は流行り病で亡くしている。下町の定食屋で働いていた。両親は駆け落ち同然で親類縁者のことは一切知らない。
母親に一撃必殺の護身術を叩きこまれており、意外と強かったりする。
苦労性でお人好し。しかも本人もその自覚がある。恋愛経験は皆無。
セルヴィン国王軍のバルドロイ元帥の孫。目に入れても痛くないほど可愛がられている。本来ならば侯爵令嬢という地位だが、自覚は一切ない。
●エルバート・レストン(22)
王立魔導軍の創立者にして軍帥。金髪に紫の瞳の持ち主で長身の美丈夫。セルヴィン王国の王子だが、現在はその地位を返上している。普段は師の姓である「レストン」と名乗っている。
家族は健在で、下に2人の弟と妹が居る。
感情の起伏は薄いが、レティシアと出会ってから少しずつ解消されつつある。子供の姿の時にレティシアに拾われたせいか、子供扱いされることが不満だったりする。
●オーウェン・シディ(25)
王立魔導軍の副軍帥にしてエルバートの右腕。異大陸の民族の血を引いていて、褐色の肌をしている。
エルバートとはグラシアス国で出会い、そのまま一緒にセルヴィン国へとやってきた。頼れる兄貴分として軍でも人望がある。
王立魔導軍に属しているが、魔術は全く使えない。剣技は凄まじく、軍内でも五指に入る強さ。
【セルヴィン国関係者】
●ユリアン・オル=セルヴィン(17)
セルヴィン王国の第二王子で現王位継承者。だが本人はその状況に不満を感じている。年が離れているせいか、お兄ちゃん大好き。
頭は良い。知識も豊富だが、いろんな意味で馬鹿な子。しかし憎めない。
エルバートが構うのでレティシアのこが気に入らない。でも困ってると助けちゃう。一本気のある少年。
●アリシナ・リーグ=セルヴィン
セルヴィン王国の第一王女であり、末っ子。人見知りが激しく、人になかなか心を開かない。しかしレティシアのことは一目で気に入り、彼女にはべったりとくっついている。
身体が弱く、病気がちでもある。しかし意外にも好奇心は旺盛で、双子の兄とともに王宮中に秘密基地を作っている。ちなみに国王は気づいているが、可愛さゆえに見ないフリをしている。
●エミリオ・ヴァル=セルヴィン
セルヴィン王国の第四王子であり、アリシナの双子の兄。好奇心旺盛で、質問したがりなお年頃。滅多に会うことの出来ない長兄のことをかっこいいと思っている。
病気がちのアリシナと体調の変化に一番に気が付くのがエミリオ。何をするのもアリシナと一緒で、それが当然と思っている。
アリシナが気に入っているから、エミリオもレティシアを気に入っている。
●ベルティーナ・ジブラルド=セルヴィン
セルヴィン国王妃。四男一女の母にして美貌の持ち主。艶やかな容姿に似合わずその性格は剛胆そのもの。面白そうなことがあると率先して飛んでいったりする。
軍を超越する情報網を持ち、あらゆる噂をあらゆる場所から手に入れてくる。
セルヴィン国王はベルティーナに一目惚れをし、熱心に口説いたらしい。元はジブラルド侯爵の娘。
●アルフレッド・ロア=セルヴィン
セルヴィン国王。賢王と名高く、臣下や国民の支持も大きい。四男一女の父親だが未だ若々しく、大胆で剛毅な性格をしている。王妃にべた惚れで、未だに付きまとっては鉄拳制裁を受けている。
さっっぱりした性格で身分による上下関係をあまり気にしない。そのことをよく宰相や侍従長に怒られている。
家族が大好きで、妻と娘は目に入れても痛くない。
●バルドロイ元帥
セルヴィン国軍の総司令官。侯爵の地位を持つ。白髪混じりの老人だが、年齢を感じさせない筋肉隆々の熊男。妻に先立たれ、一人娘を溺愛していたが、家出され傷心中。エルバートをからかうのが趣味。
先ごろ見つかった唯一の肉親であるレティシアを可愛がっている。なので何かと邪魔をするエルバートが気に入らない。
●アマーリア・バルドロイ(旧姓)
セルヴィン国軍の総司令官であるバルドロイ元帥の娘。建築家の男性と恋に落ち、元帥に結婚を認められなかったので駆け落ちした。
目を見張るような美人だが、気さくで剛胆な性格。夫を亡くしてからは母一人子一人で生きてきた。
下町で流行った流行り病で亡くなった。
【下町の住人】
●アニー
レティシアの働いている定食屋「金糸雀の歌声」の店主。
両親を亡くしたレティシアを心配し、何かと面倒を見てくれた。レティシアの良き理解者であり、親代わりでもある。