閑話 雪の決意
久しぶりです、ごめんなさい(_ _;)
アイ達と分かれたあと、俺は夜ご飯兼朝ご飯用のパンを買いに行った。その行く道すがらに、宝石アクセサリー店を見つけた。その中には、魔石が入っていると言われている物もあった。魔石のものは特殊効果があるらしく、ちょっと気になってよってみることにしてみた。
「いらっしゃいませ~ なにかお探しでしょうか?」
「えっと……魔石の入ったアクセサリーってありますか?」
「はい! ありますよ〜」
といって案内してくれた。
「こちらになります。誰かにあげるようですか?」
「え! あ、はいそうです。あと自分用です。」
「そうなんですね!いくつ購入されますか?」
「えぇっと……おr、私の分も含めて3つです」
「そうですね…女性ですか?男性ですか?」
「1人男の2人女です」
「ふむふむ……男性の方ともう一人の女性の方はカップルですか?」
思わぬ質問に俺は激しく動揺する。なんて応えるのが正解なんだ俺……と考えていたが、俺は勇気を持って
「は、はいか、カップルです」
「そうなんですね〜」
なんとか怪しまれずに済んだようで良かった。
「それならそのお二人にはペアリングの指輪がいいのではないでしょうか?」
「そ、そうですね、そうします」
「おすすめはこちらですよ。あと、お嬢さんにはこちらのバレッタが良いのではないでしょうか?」
「あ、ありがとうございます。この3つ買います…」
「ありがとうございま〜す。合計15,000ゴールドです」
俺はそのままお金を払うと足早に夜ご飯&明日の朝ご飯を買いに行った。
パン屋さんから帰る途中、俺は誰かに声をかけられた。
「ねぇねぇ、お嬢ちゃん? 俺達とイイことしない?」
と言って手首を掴まれた。
「やっ、やめてください!」
俺が必死に言うが、声変わりしていない事もあって完全に女の子だと思われてしまっている。
俺はそのまま近くの路地裏に連れ込まれ壁ドンされたような状態になった。手首を掴んだ男は俺に顔を近づけてきたそのまま目をつむり、完全に漫画でしか見たことのないキスシーンになってしまった。こいつに俺のファーストキスを取られていいものか! と思ったので思いっきり男に蹴りを入れた。そして足早に家に帰った。
家に帰る途中、俺は思った。こんな思いを二人にさせちゃいけない。俺は女装せずに男子のままでいよう。ここならつべこべ言って来るようなあいつらもいないし。
何よりー
守らなくちゃいけない。
"アイちゃん"のことを。
俺はあのとき犯したことを償わなければならないし、
思い出して貰わないといけない。
俺は思い出して欲しい。