スレ違い日記 その3
長年、連れ添っても、考え方のズレは、埋まらない、ということを、しみじみ感じました。
結婚生活54年、うわべだけでも、よく、離婚にまで至らなかったもんだ。
今日は、つくづく、愛情なんか、感じられないな、と、思った。
先日、検査入院して、前立腺に、小さなガンがあることがわかった。昨日、アイソトープを注射して、3時間後に、CTを撮った。他に転移していないか確認するためであるという。
今日、その結果を聞きに行った。家内と一緒に。
転移はない、ということだった。もう、年齢的に、手術はしないで、ホルモン療法をするのが普通だという。
男性ホルモンを抑える皮下注射をしてもらい、毎朝一錠服用すべしというクスリをもらって来た。今日の支払いは、約1万円。
毎月1回のペースで、当分、という予定になるらしい。
それで、夜、私の所に来た家内が、「あんた、医療費を使い過ぎ」と言い出した。
今まで、かかりつけ医のところで、毎月5千円くらい払っていた。高血圧を抑える薬、逆流性食道炎を抑える薬、肝臓の薬など、を、飲まなくてはならないわけだ。
1年か、2年に、1回は、胃カメラや、エコーや、レントゲンも撮る。そういう時は、2万円くらいかかる。
そんなのは、受けたくないと言っても、これくらいやるべきです、と、押し切られる。
その他、自分で飲んでいるドリンク剤もある。一本50円だが、毎日飲むと、月1500円か。
タウリン3000ミリグラムがはいっているもので、私の元気の素かも知れない。
ボトルに入ったクエン酸結晶を、オブラートにくるんで飲む。これも、月、1500円くらいか。これは、本に書いてあったことを信じて、もう、30年近く続いている。年寄りなのに、肩、腰、膝、肘などの関節が痛くないのは、これのお陰じゃないかと、思っている。
ビタミンCの錠剤も、1回4錠ずつ。日によって、飲まない時もあるが、鼻水抑えのため、3、4回飲む時もある。
花粉症に対する抵抗力を強くするというので、カルピスのアレルケアも飲んでいる。月2000円くらい。
頻尿対策としてのサプリも飲んでいる。これも、月2000円くらい。
健康のため、といって、カネを使い過ぎる、というのが、家内の言い分だ。
そうかも知れない。
けれども、今回のCTで、やや脂肪肝が見られるが、その他の内臓に、病変なしと言われた。
まあ、健康と言うわけだ。
病気になってカネを使うより、病気にならないよう、この程度にカネをかけるのは、いいのじゃないか。
これが、私の考えだ。
ただ、稼ぎもないくせに、使い過ぎと言われるのなら、仕方がない。サプリなどは、みな、やめてもいい。
私は、死ぬのは、こわくない。自然の成り行きだとおもっている。、悪あがきするつもりは、全くない。だから、延命措置などしないでくれとは、言ってある。
しかし、あっちが痛い、こっちが苦しいなどという目には会いたくない。
そんなことになりそうだったら、自死でも選ぶようにしたい。
貧乏だと、妻から、「医療費の使い過ぎ」と言われる。シンソコ、さびしい!
しばらく書き込みをしなかった。材料がなかったわけではない。一杯あった。
一々、書くのが面倒で、書かなかっただけだ。久しぶりに少し書いてみる。
仏壇に毎朝御飯をあげ、おがんで下げる。これは私の仕事だ。
その時、お水も交換する。二つの花立に、水を足して、空っぽになった器に、新しい水を入れてお供えする。
今日は、花立の水が多すぎて、迷惑したと、文句を言われた。
水が少ないと叱られる。
ほどほどに出来ない私がバカなのだ。
しかし、自分の物差しがあって、それと、ちょっと違うと、猛然と怒り出すのには、驚く。
そんな小さなことで、そんなに激しく怒鳴らないといけないのか。
玄関の土間を掃くのにも、小さなゴミが、ほんの一つ残っていただけで、猛然と怒る。
完全に分業制だから、自分の責任を果たせというのは、分かる。しかし、相手に100%を求めるのは、私は、きついと思う。ちょっとくらい、抜けた所があっても、8割かた出来ていれば、許容範囲じゃないか。私は、そう思う。
家内は、私のすべきことは、100%出来ていないと、猛然と怒る。
一例が、洗濯物を干す時だ。
手が痛い、肘が痛いというリウマチ系の苦痛を抱えているので、少しでも手伝いしょうかと、洗濯物を干す。9割かた出来ていても、袖が一本出ていなかったら、即、アウト。
二度と洗濯物は干さんでいい、ということになる。
55年目になるが、あんたは、一度も、料理を作ったことがない、と言う。
家内は、料理、特に味付けには、絶対の自信を持っている。事実、うまい。
客として来る弟も、義兄も、料理は必ず褒める。私も、いつも、そう思っている。
ホテルの地下で、朝食として、和食の有名店で、味噌汁を食した時、何? これ! と思った。
ウチで毎朝飲む味噌汁の方が断然うまい。それに比べて、これは、…………という感じだった。
飼いならせられているのかも知れないが、ほんとに、そう思った。
まかせておけば、うまいものを作ってくれる。
そう思ったら、手伝いさえも遠慮してしまう。だから、一度も作ったことがない、と言うのだ。
一人になったら、それで、一番不自由するだろうと思っているらしい。
成長期の子供でもない。栄養のバランスとか、考えなくてもいい。自分のメシくらい、自分で何とか出来る。玉子御飯、冷や奴、振りかけ、そんなものでもいい。
恩着せがましく、あんたにうまいものを食わせるために、わたしは長生きしているとかいわれるのは、かえって迷惑だ。
ほんとうは、お互い、もっとキタナイ言葉をぶつけ合いました。でもねえ、そこまで書くと、むなしさが、何倍もふくれあがるので、かろうじて、抑えました。