ユウリスとの再会
どうもLa-toです。
前回、内容が少なかった分、今回頑張って多めに書きました!
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「おい、何してるんだ?こんなところで」
現在の時刻は、午後七時をまわった頃だ。
蓮の浮気が発覚し、悲しみのあまり突然家から飛び出してきてしまい、途方に暮れて近所の公園のベンチに、座り込んでいたとき突然人が現れ、声をかけてきた。
「あぁ、どうも声をかけてくださったのに申し訳ないのですが、一人にしてください……」
葵叶は悲しみのあまり、相手にギリギリ聞こえるくらいの声を、出すので精一杯だった。
「まぁまぁ、そんなこと言わないで、話してごらんよ?」
そう言いながら、彼はベンチに腰をおろした。
「なんのことか、分からないんですけど……」
「そんなことないだろ。女の子が一人にしてほしい時は、何かあった時だ」
なんて、意味の分からない理論を語っている。
だが、残念ながら彼の予想は大当たりだ。
葵叶は絶賛失恋中なのだから。
「はぁ、たとえ私のあなたの言っている『何か』をあなたに相談してそれが、解決するんですか?」
「それはわからないな」
こんなやり取りをしている間に、葵叶はその青年に優しさを感じ、気付いたら失恋をしたことや、彼が浮気をしていたことを青年に、話してしまっていた。
彼は葵叶の彼氏への愚痴を静かに聞いていてくれた。
葵叶は話が終わり、ずっと下に向いていた顔をようやくゆっくりとあげて青年のほうを向きお礼を言おうとした。
「え……あなたは……」
葵叶は驚いた。
話を聞いてくれていた少年は、先日朝トイレを貸してくれと家を訪ねてきたユウリスという、男だった。
またユウリスも、同時に驚いていた。
ずっと下を向いていて、周りももう暗かったので、トイレを貸してくれた葵叶だと、気付かなかったらしい。
(この人……変な人だと思ったけど、意外と優しいかも……)
(コイツ……やっぱかわいいな……)
葵叶はユウリスの意外な、優しさに気付き、ユウリスは前会った時と同じように、葵叶の可愛さに心を動かされる。
その日は、葵叶をユウリスが家におくりかえし、葵叶の家の前で別れた。
「今日はありがとうございました。おかげで、少し気持ちが楽になったというか……その……ほかにも彼の愚痴まで……」
「あぁ、全然かまわないよ。最初はこんな夜遅くに女の子が、一人公園で泣いているところを見かけたときはさすがに、驚いたけれどね」
そしてユウリスは、『少しばかり何かやり残した感』を感じていたが、気にせずに一定間隔に建てられた街灯が並ぶ道を、一人寂しそうな背中を見せながら、家へ帰るのであった。
家につき、手を洗いリビングに向かっていく。
リビングの机には、高校の資料が散乱していた。
「はぁ……これを書かないといけないのか……なんでこんな物を……」
そう、ユウリスは高校に行くための、資料を書こうとしていた。
しかし、その前に外出をした時、偶然葵叶を見つけてしまい、話を聞いたり、葵叶を実家に送り届けたりしていたら、あっという間に時間が過ぎ、夜の九時半になってしまっていた。
そのせいで、高校の書類を書く気力が、失せてしまった。
しかし、高校に行くためにはこれを書かないといけないので、しょうがなくペンを手に取り書類と、にらめっこする。
二時間ほど、机に向かって書類を書いていると、とっさに葵叶のことが頭に浮かぶ。
「あの子、初めて会った時より少しかわいくなっていたかもな……」
あの時、葵叶は彼氏の家にいて、少し化粧をしていたので、そう見えたのだろう。
そんなことを、考えていたらなぜか、集中が切れてしまい書類のことなど、どうでもよくなってしまった。
なので、リフレッシュのために風呂に入ろうと、服をもって脱衣所に向かった。
ユウリスは、着ていた服を脱ぎ、洗濯のために洗濯機の横に置いてある、カゴに脱いだ服を放り投げた。
風呂場のドアを開け、湯船で軽く体を、ながしてから熱い湯の入った浴槽に、疲れきった体を、豪快な音と共に浴槽に沈め、全身を癒す。
「ふぅ~気持ち~」
そんな幸せそうな言葉を口にしながら、脳内を空っぽにして心を、落ち着かせる。
風呂から上がり、髪を乾かし、ソファーに寝転がり最近覚えた、スマホのインターネットを使い、『女の子にモテる方法』のページから、『女の子を簡単に落とす方法』の、ページに移動する。
なぜユウリスがそんなことを、調べているのか。
それは簡単、葵叶に一目惚れしたのだ。
「あ~あの子かわいいなぁ~、付き合いたいなぁ~」そんな、独り言がポンポンとユウリスの口から出てくる。
見ているサイトには、プレゼントをあげるな、書いてあるが、ユウリスは彼女の住所も、まだ友達にすらなっていない。
「はぁ~どうしようかなぁ~」
そんなことを、考えているうちにユウリスは睡魔に襲われ、眠ってしまった。
内容の方はどうだったでしょうか?
ようやく、ユウリスが出てくるところまで書き進められたので、書いていて楽しかったです。
コメントなども全然していただいて構わないので、いろいろ書いていってください!