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3.我が国

 そういえば。私の名前はレベッカ。グランルンド公爵家の長女だ。ちなみに弟が居り、家族仲は良い方だと思う。

 公爵家令嬢だというと、あれ?ヒロイン?と思われた方もいるかもしれないが、私はヒロインではない。


 我が国ヴェランデルでは、国の中心に王家が管理する地域があり、他の地域は三つの公爵家によって管理されている。そしてその配下に、公爵家に連なる各貴族達によって国は成り立っている。


 まずは私の実家であるグランルンド公爵家。食に特化した、と言えば勘が良い方は分かるだろうか。国一番の広さがあるグランルンド公爵家が管理する地域は、農業が盛んだ。穏やかな気候で年中過ごしやすいのが特徴である。とても長閑で自然溢れる場所だ。


 次に力。常に騎士団長を輩出するセーゲルス公爵家。騎士団はもちろん力がすべてなのだが、血筋であろう、セーゲルス公爵家は体つきが非常に立派で、生まれた時から武力に優れた能力を持っている。生まれながらに騎士団長としての命を背負ったようなお家柄である。この地域では争い事は少なく、騎士団員以外はのんびりとした人が多いのが特徴だ。


 最後にストレーム公爵家。宰相職を輩出する、知の家である。三大公爵家の中では治める地域は一番小さいが、機器類の発展は目覚ましく、生活自体は非常に便利な地域だ。


 そんな三大公爵家が絶対の誓いをたてているのが王家であるヴェランデル家。代々賢王を輩出している。愚王は今のところ一人も居ないらしい。何と素晴らしい教育環境だろうか。

 そう、王家が管理する国の中心部は教育機関が主であり、王城以外は平民から貴族まで平等な身分となる中立地域でもある。とはいえ、やはり貴族と平民では身なりやそれまでの教育に差があるため、完全に皆平等とまではいかないのが実態ではあるが。しかし、教育機関では比較的平等な扱いとなっている。


 私たちが通う学園もそうだ。どうしても貴族が必要とする知識と平民が必要とする知識では違いがあるため学科がいくつかあり、およそ貴族と平民で分かれてしまっているのだが。

 そんな王家を含めて四つの家がこの国を治めている。


 そして、ヒロインはストレーム公爵家の三女であるマルティナだ。宰相職を輩出する公爵家に生まれて、何故そんな馬鹿らしいことをするのかさっぱり分からないのだが、ヒロインは間違いなくストレーム公爵家の娘だ。

 それは先日の事件で確実となった。

次からレベッカちゃんが倒れるまでの話が延々と続きます。

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