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閑話ーマルティナside②

最終話として読むには気分の悪い終わり方なので注意。

 あたしってばやっぱり本当に本当のヒロインだわ!

 お父様に王子はあたしにご執心だと言ったら、よくやった!後押しするぞ!と言われたわ。お父様ってばあたしに甘いわ。いや、それもあたしがヒロインで可愛すぎるからいけないのね、うふふ。


 それからというもの、最初は押してダメなら引いてみろという前世の恋愛での鉄板を試してみたりしたわ。これがまた上手くいっちゃって!王子は更にあたしにメロメロになっちゃった。


 王子ったらお話が本当に上手で、つい、お父様の話しとかしちゃったけど大丈夫よね。あたしはお父様が何を考えているかは知らないもの。でもあたしのためにいろいろと動いてくれているのは知っているわ。本当にヒロインって楽な人生ね!


 少し前はちょっと違うのよねと思っていたけれど、最近は攻略対象もあたしの思うように動いてくれるようになったし、次の大きな集まりで実行するべきかしら?レベッカを王子の婚約者から引きずり下ろす計画を。

 卒業式までは待っていられないわ。あ、生徒会の報告会があるじゃない!半年に一度の報告会。ちょうど生徒全員集まるし、皆に聞いてもらえば良いんだわ!そうと決まればこの計画を実行するべく、攻略対象に協力を仰ぎましょう。もちろん王子も含めて。


 え?どういうことなの?

 おかしい!

 おかしいおかしい!!

 おかしすぎるじゃないっ!!!

 レベッカを断罪するために知恵熱が出るほど考えたのよ!それなのに!


 た、た、倒れる!?椅子ごとー!!?


 しかも王子が助けにっ!ちょっとちょっと!王子はあたしの側にいなさいよ!

 ほんっとーに!どういうことなの!?

 せっかくだから準備した断罪用のネタをあれこれと講堂の入口で言っていたら、何か制服着た衛兵さんたちに連行されたし。いや、まだ途中なのよ?

 せっかくみんなに準備してもらったのに。

 …もう何だか何も考えられないわ。


 ちょっともうついていけなくて、ぼーっとしていたら家に帰って良いって言われたわ。

 でもね。帰ったらあたしの荷物が一纏めになっていて『もう帰ってこなくて良い』って。


 え?


 あーもー、ほんっと何なのこの世界!?意味わかんない。いつも側に居たサーラは屋敷の玄関口で悲壮な顔をしてあたしを見ている。あんたも一緒に来なさいよ!あたし一人で生きていけると思ってんの?

 なんて思ってたらいつの間に来ていたのか、カールが迎えに来てくれた。

 いつもよりも豪華な馬車に乗り込むと、攻略対象が全員揃っていたの。

 あ、あら?みんなでお出かけ?そんな気分じゃな……あっ。そういうことね!お父様ったら人が悪いわ。あんな言い方するから勘違いしたじゃない。

 ちょっと捕まったりしちゃったから、少しの間だけ身を隠しておきなさいってことなのね。あー、なるほどなるほど。

 あたしの世界が変わることはないのね。それならいいわ。みんなで気分転換に遊びに行きましょう!

マルティナはマルティナなりな幸せで終わります。

入れられなかったネタとしては、ストレーム家のことですかね。すみません。ご想像にお任せします。

あとはもうひとつの公爵家が出てこなかったと…書いた後に気付きました。影の話も書ききれなかったなぁ…。

子供たちの話が書けそうなら、その時に出します。


お読みいただきありがとうございましたm(__)m

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