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20.3 秋月このはの一大決心

11月18日

――朱鷺森市 秘密の場所 PM14:00――


このは「今日はゆーが君に見て欲しいものがあるんです~」


幽雅「そうなんですか?気になりますね」


このは「まずは改めて……っていう感じですけど、ほらっ」


▶魔法陣を素早く書き、このはは火を手のひらの上に出します


幽雅「おおー!魔法、使えるようになったんですね」


このは「それだけじゃないですよ~」


▶そのままこのはの姿が見えなくなります


幽雅「すごい……!すごいですこのはさん」


▶幽雅はキラッキラした目でこのはを見ています


このは「激しく動き回れるわけじゃないけど……こうすれば空だって!」


▶魔法陣の上の結界を三角跳びのように上に上がり、そのまま小さい羽根を出して空中で浮遊します


幽雅「すごい………………。すごい、ですね。やっぱり」


このは「ふっふっふ、最後はこうです~」


▶そのまま両手を重ねて祈るようにすると、龍の形をした虹が魔法陣の上に出てきます


幽雅「龍……ですか。すごい、すごいです。僕ではとても……」


このは「ね、ね!すごいですよね!このはもここまでできるようになるなんて思わなかったです~。ゆーが君がいてくれたからですよ」


幽雅「いえ、きっかけは僕かもしれませんがそれは紛れもなくこのはさんの実力ですよ。僕はそこにいただけです」


このは「一人だけでずっと頑張れる人なんてほんの一握りですよ。このはがいるからゆーが君が強くなるように、ゆーが君がいるからこのはは頑張れるんです~」


幽雅「そういう、ものなんですか?僕は……、そういう経験があまりなくって」


このは「む~……。いえ、人それぞれなところもありますから、今はいいんです。いつか、きっと……。ねぇ、ゆーが君」


幽雅「はい?」


このは「いつまでも目標でいられるよう頑張りますから、ずぅ~っと私だけを見ていてくださいね」


幽雅「はい。自分を卑下するくらいなら、ずっとこのはさんを見続けますね」


▶秋月 駆け引き[超的確な指示]

 成功


このは「ふふっ。誰よりも大切にしますので、どうか誰よりも大切にしてください」


幽雅「はい。言われなくとも……、最初から、いえ、僕に夢を見させてくれたあの時から……一番大切にしていますよ」

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