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14.2 北森桃風香の天気雨

9月1日

――朱鷺森市 朱鷺森公園 PM13:00――


桃風香「公園とうちゃーく!」

このは「着きましたね~。何して遊びましょうか」

桃風香「んー……鬼ごっこしよう!ボクが鬼やる!」

このは「えっ、二人でですか!?ええと、ええと……逃げます!」

桃風香「待てー!」

このは「待たないですよ~、捕まえてみてください」


▶遊んでいるとそのうち、雨が降ってきます


桃風香「冷たっ……あ、このはちゃん!雨降り始めたよ!」

このは「た、大変です~。雨宿りできそうな場所は、どこか……」

桃風香「あっちにベンチあるから雨宿りしよう!」

このは「はい~、急ぎましょう」

桃風香「あうっ!」


▶桃風香は急に走り出したせいで泥濘みに足を取られてコケちゃいます


このは「もふかちゃん、大丈夫ですか~?」

桃風香「う、うん、だいじょうぶー……」


▶このはは桃風香の手を取って、一緒に雨宿りします


このは「ふぅ。それにしても急に降ってきましたね~」

桃風香「そうだねー、折角いっぱい遊ぼうと思ってたのにー!」

桃風香「このはちゃん傘持ってきた……?」

このは「いえ、そんな準備はしてきてないです……」

桃風香「だよねー、じゃあ暫く雨宿りしてよっかー」

このは「そうですね~。ふふ、きっとすぐやみますよ~」


▶20分くらいしても、雨が止む様子もなさそうです


桃風香「雨、中々止まないねー……」

このは「そうですね~」

桃風香「――このはちゃんってしっかりしてるよねー」

このは「え?そんなことないですよ~。急にどうしたんですか?」

桃風香「そう?ボクは難しいことよく分かんないけど、悪鬼の時とかでもこのはちゃん頼りになるなーって!――師匠に稽古つけてもらって、ボクも頑張ってるけどね!」

このは「そんな、それはお互い様です!このはにだってできないことはありますし~……」

桃風香「けど今日もこけちゃったのに絆創膏くれたし、このはちゃんしっかりしてると思うよ!」

このは「あの、その、いつも持ち歩いてるのはこのはもよく使うからで……」

桃風香「そうなんだー!」


▶桃風香はこのはの肩に枕のようにしてもたれかかります


桃風香「ふふーん♪」

このは「あれ、どうかしました?」

桃風香「こうしてると落ち着くなーって」

このは「そうですか~。やむまでこうしててもいいですよ」

桃風香「うん……。――――ボクにもお姉ちゃんが居たら、こんな感じなのかなー」

このは「同い年じゃないですか~。なに言ってるんですか」

桃風香「……それもそっか!――もうちょっとこのままでも……、いい?」

このは「はい、いいですよ~」

桃風香「うん……。ありがとー…………」


▶そのまま桃風香は寝てしまいますね。起きた頃には雨も上がっていました

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