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12.5 萩野秋夜の秘め事

7月23日

――朱鷺森市 萩野神社:萩野秋夜私室 PM14:00――


秋夜「あ、綾瀬……何もないけど取り敢えず椅子に座って待っててくれ。お茶取ってくる……」


ことり「お、お邪魔します……」


秋夜「お、おう……行ってくる……」


▶ことりは周りを見渡します。部屋が前に来たときより、めちゃめちゃ綺麗になってますね。本棚も教科書やラノベが積まれてるくらいです


秋夜「も、持ってきたぞ……。取り敢えずお茶どうぞ」


ことり「ありがとう……。頂きます」


秋夜「はぁ……掃除大変だったんだよなぁ。最近玲海とかが仕掛けてるみたいで盗聴機とか多いんだよ。だから家探しして必死で抜いてきたんだよなぁ」


ことり「なんというか、大変だね、本当に色々と……。」


秋夜「ああ……。流石にあんまり筒抜けにされるのも綾瀬に悪いかなって」


ことり「ああうん、ありがとう」


秋夜「はぁ……。全く……、参るよなぁ……」


▶秋夜 精神抵抗

 成功

▶お茶に何か入っていたようですね。脳がふわふわとします。どうやらお酒のようです


秋夜「……んん!?はぁ……お茶なんか入ってね?」


ことり「えっ、本当に?特に変な感じはしないけど……」


秋夜「マ、マジ……?はぁ……はぁ……。ことりちゃん可愛い、好き」


ことり「……え?」


秋夜「……え?いやあのそのことりちゃん可愛いのはえと嘘じゃなくていやそのことりちゃんすまんえっとその、めっちゃかわいくて直視できんすまんえっとな」


ことり「えっあ、うん、はい」


秋夜「はぁぁ……たまんね最高かよ……。あぁえっとそのことりちゃんすまんえっとそのあれだよ、嘘言えないっていうか考えてることそのまま出てるっていうか俺酒弱かったんだなっていうかこれアルコールだな?!あーやっべキョトンとしてることりちゃんもいいわ……っていや違う違わないけどそのあれ」


ことり「お、おう……。いや待って普段めっちゃそんなこと考えながらおしゃべりしてたの……」

ことり「なんというか、すごいね……」


秋夜「そりゃそうだよ俺の考えてることなんてことりちゃん可愛いかかっこよく見せたいかの2つくらいしかないに決まってるってうわあああ何言ってんだ俺そりゃことりちゃんは可愛いけどさ喋るなって無理無理俺絶対20超えても酒飲めねえなこれ嘘つけねえというか黙ってられねえああこんな可愛い子が彼女とか最高かよ」


ことり「あの、すごく照れるというかなんというかその、ありがとうございます……」


秋夜「ああああそんなはにかむなって押し倒したくなるだろたまんねえなことりちゃんそういう隙だらけなのマジでやめたほうがいいって襲われるって俺みたいなのに襲っていい?いや嫌われたくないでもめっちゃ可愛いたまんねっていうか俺の理性働いてくれまだ嫌われたくはないというかやっぱり結婚式の日にってああ何言ってるんだ俺」

秋夜「ああやばいって引かれるってそれはつらいやめてきつい……あぁそうだ薬、ことりちゃん薬とか持ってない??できれば口移しとかがうれしいあああああ薬とか持ってないですかねなんとかしたいんですよそのことりちゃん……はぁ……」


ことり「えっ、あっえっと、これなら……」


▶ことり 万能スプレー


秋夜「……………………死にたい」


ことり「なんというか、ご期待にそえなくてごめんね……」


秋夜「いやその……、色々とすまん……。お酒は怖いな……。綾瀬……ほんとすまん……」


ことり「いや、いいよ、大丈夫。むしろ秋夜くんこそ大丈夫……?」


秋夜「え、ええとその勢いで悪いんだけどことりちゃんって呼んでいい……?」


ことり「ちゃん、ちゃんかー……。」

ことり「いやうん、OK、うん、いいよ」


秋夜「ありがとうことりちゃん。俺、こんな不甲斐なくてダメダメかもしれないけど、絶対幸せにするから!」


ことり「――はい、その、よろしくお願いします……」


秋夜「次こそは、ちゃんとことりちゃんを守るから。心配もさせないようにするから」


ことり「守ってくれるのはありがたいし、頑張ってる姿はとてもかっこいいとは思うけど、お願いだから無理はしないでね。花火大会の時みたいな」


秋夜「あ……、うん。わかった。気をつけるよ。それで、なんだけどさ」


ことり「うん」


秋夜「今度夜店があるんだ。一緒に行かないか?」


ことり「夜店?」


秋夜「ああ。今週の土曜に椿の家の敷地で夜店が開かれるんだよ。浴衣着て、一緒に回るんだよ。――――それで、だな」


ことり「うんわかった、一緒にいこ」


秋夜「ありがとう。楽しみにしてるよ。今日はお茶に酒入れたやつを探すからまた明日、学校でな。ほんと誰だよ……」 


ことり「うん、また明日。お邪魔しました」

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