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12.4 秋月このはの導火線

7月23日

――朱鷺森市 美術館併設喫茶店:紅葉 PM13:30――


このは「はぁ、どうしたものでしょうか~」


幽雅「どうしましたか?宿題がわからないとかですか?」


このは「いえ、悩み事というか相談事というか……」


幽雅「そうですか。僕でよければ相談にのりますよ?」


このは「ゆーが君じゃなきゃだめなのがまた問題で……むぅ」


幽雅「すいません。僕じゃお役に立てないみたいで。疲れた時にはハグがいいらしいですよ?ぎゅっ、しますか?」


このは「それ、それです~」


幽雅「はい?ま、間違っていましたか?秋夜さんに聞いたんですが」


このは「いえ、間違ってるかはわからないですけど……。ゆーがくんはよくいろんな人にこうしてるじゃないですか」


▶このははおずおずと幽雅に抱きつくよ


幽雅「よしよし……ええ。ぎゅってすると、気持ちいいじゃないですか。ことりお姉さんもやってましたよ」


このは「えへ……。じゃなくて、あんまりいろんな人にゆーが君が抱きつくの、もやもやしちゃって……せっかく付き合えたのに」


幽雅「ダメですか?このはさんの言うことならなんだって聞きますよ。いやなら今後一切しないようにします」


このは「本当ですか?ありがとうございます~。――でもこういうのって、癖になってたりしませんか?」


幽雅「いいえ。秋夜さんのやってるゲームだと挨拶代わりに抱きつくものらしいので、実践してるだけですよ。でも、このはさんは特別柔らかくて癖になってしまうかもしれませんね」


このは「忘れさせない衝撃……ゆーが君が悪いんです……。このははきょうせーするだけ……」


▶このはは不意打ちでキスします


幽雅「…………次からは抱きつくより口づけがいいんですか?覚えておきますね」


このは「ふへぇ!?あの、その……、はい」


幽雅「ふふ、次からは僕からしますね。楽しみにしておいてください」


このは「え、ええ。よよよろしくお願いします?」


幽雅「このはさんは可愛いですね……。そろそろ、暗くなっちゃいますよ。送ります」


このは「ず、ずるいですっ!ゆーが君はそうやって、そうやって……はう」


幽雅「疲れた時はハグ……ではありませんでしたね。んっ……」


▶幽雅は正面からキスするよ


このは「!?疲れてないです、疲れてないですから~!ええと……そう、走っちゃうくらい元気です!また明日!」


幽雅「ま、また明日。疲れもすっかり取れたみたいですね」

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