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異世界は、ブラック企業じゃありません

 夜近くに目が覚めて、まだ億劫だったけど、多めに夕食を作って半分を、収納庫にしまう。

 お腹は空いているはずなのに、食欲がない。仕方なく残りは明日の朝に食べる事にして、種入りバナナを食べた。

 次の日に起きてもまだ億劫だった。もしかしたら何か悪い病気に罹っているのかな?


 ミノリ(14)

 **

 レベル 151


 HP 6510(50) MP 9981(1600)

 力 1411(1000) 精神 8200

 敏捷 1278(1000) 幸運287


 特殊スキル

 言語理解 経験値獲得MAX 瞬間回復 リード

 精霊視 精霊結界 量子操作


 アクティブスキル

 属性魔法 結界魔法 補助魔法 重力魔法

 鑑定 精密魔力操作 収納庫 亜空間 索敵

 投擲 錬金術 空歩 立体機動 縮地 飛翔


 パッシブスキル

 魔力感知 農業 家事 解体 採取 念話

 指導 超速回避 強力 瞬足 多重思考 必中

 精神的苦痛耐性 状態異常無効 片手剣 盾


 異世界神トーラスの加護

 精霊長アトムの加護


 称号 転生者 バルスの救済者

    全精霊を従えし者


 あれ?ステータスがバグってる。

 病気がステータスに出るかは分からないけど、トールの加護が上がっている事以外は別に問題は無い。そういえばまた聞けなかったな。まあ、下がったなら問題だけど、上がる分には有難いしいいかな。

 

 今日も休んだ方が無難かな?でも…本当に悪い病気だったらどうしよう?トールに…あれ?夢現ポイントを使えば連絡出来そうだ。

 とりあえず今日の予定にもキャンセルを入れる。体調を気付かってくれる人には申し訳ないけど、怠い位しか自覚症状がないんだよね。あと、食欲不振か。

 亜空間に戻ってトールに病気かも?と伝える。


「来てくれてありがとう。ステータスがバグってるのと、昨日から怠くて。あと食欲不振」

「あー…まあ落ち着け。重大な病気はあり得ないから。とりあえずスマホ」

 トールはスマホをチェックして、困ったように頭をかいた。

「診察するから、寝て」

「えー…恥ずかしいな」

「は?…別に服は着ててもいいぞ?」

「そうなの?じゃ、お願い」

 トールは、横になったミノリの意識を落とした。

 まず、前回会った時からの記憶を素早く読んで、ため息をついた。

 そのままミノリをじっと見つめる。そして額に触れ、心臓の上に手を置く。そこで固有能力を使った。

「起きていいぞ」

 目が覚めたミノリが、体を起こす。怠さは綺麗に消えていた。

「私、死なない?…あれ?治ってる?」

 トールは、ミノリにデコピンした。

「半年も休み無しで働くとか、無茶が過ぎるぞ!」

「痛っ!…だって、やる事が多すぎて」

「だっても何もない!いいか?バルスの全てはミノリにかかっているんだ。ミノリが死んだりしたら、バルスは崩壊する。僕も手出しできないんだ」

「う…。また違う人を呼んだりとか」

「無理。僕は、あくまでも異世界神なんだ」

「でも、いずれはトールの世界になるんでしょう?」

「実を言うと、救済者を通しての管理になる」

「んーと、つまり私を通して??」

「僕自身がバルスの直接の管理者になる確率は、初めから二割位しかなかった」

「…よく分かんない」

「まだ知らなくていい。知る権利も、まだミノリにはない」

「えっと…つまりは私がちゃんとやれば、バルスは助かるんだよね」

「そういう事だ。焦る必要はない。その為に若い魂を選んだんだし、敢えてそういう魂を選んだとはいえ君は真面目過ぎる」

「具体的にどうなったら再生した事になるの?」

「ミノリ次第としか言えないなあ」

「…。はぁ」

「今は理解出来なくていいよ」

 まあ、考えても分からない事は放置でいいよね。

「もう1個いい?トールの加護が初めに比べて上がっているのは?」

 トールはうろたえて、視線を逸らす。

「変だよね?初めの方が弱いんだから、加護が大きい方が、生存率上がるのに」

「そっ…それは、こういう事だよ!」

 トールはミノリを上向かせて、口づけた。

「じゃあ、また…ちゃんと休めよ?」

 トールはそのまま消えた。

「…はい?あ…!」

 ミノリは、顔にいたずら描きがないか鏡で見る。

「あれ…?私の目、こんなだった?」

 以前は、普通の銀色だった気がする。けど今は、トールと同じ、深い銀色だ。


 それにしても、初めてのキスは精霊で、食料品扱いで、次のキスは、意味不明だけど神様。どっちにしろ人外だ。

 どうしてこうなった?



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