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新たな町と、町の変化

本日3作目!

買い物も行かないと…

 早速入り江に来た。ゼログラビティも覚えたので、あとは推進力。念のために飛翔のスキルも買って、翼をイメージする。

 飛んだ!秋野稔14歳、鳥のように空を飛んでいます!

 精霊達は?…問題なく空中を移動してきている。

 チートめ。


 問題なく海を超える事ができた。

 地上に降りると、羽根はすうっと消えた。

「なっ…!鳥の獣人?」

「あ、いえ。パラオルの町の方ですか?私はミノリ。世界の再生を頼まれて旅しています」

「頼まれて…?」

 綺麗な女性だ。そんな人が、大きな剣を持って蛇をぶら下げているなんて。

「あたしはネラ。町はこっちだよ」

 

 規模的にはシースクと同じ位?でも土地が痩せているからか、皆痩せ細っている。きっと食用魔物も少ないのだろう。

 これは土地の問題かな?殆ど魔力を含んでいないから、生きるのにも厳しい環境なのだろう。

「ミノリ様?以前折った世界樹の枝を植えて下さい」

(ドライアド?それで効果あるの?)

「大丈夫ですー。お水もたっぷりお願いします」

 とりあえず、言われた通りにしてみる。

 半分位の大きさの世界樹が育った。

「?!魔法…あんた魔法が使えるのか!」

「ええ。まあ」

 幾つかの魔法は、極めたし。

 それと、いつもの結界碑と畑と井戸。その作業をしている間にも、世界樹が魔力を生成しているのが感じられた。

「この感じは何なんだ」

「町に魔物が入らないようにしたんです。畑の作物も、明日には実りますよ」

「な…!まさか!」

「外の魔物も、もしかしたら増えちゃうかも知れませんが。これ、当面の食料です」

 蛇の魔物に大喜びしていた皆は、私が収納庫から出した魔物に喜びをすっ飛ばして呆然としている。

「どっから魔物が?これはミノリが狩ったのかい?」

「そうだよ」

「驚いたな。その魔法にも驚いたけど、強いんだな」

「神は滅んでいなかった!」

 ごめんなさい。ホトス様はもういません。代わりにトールがそのうち管理するから、勘弁して下さい。

 そうだ、果実の木も植えないと。

「?!な…何が起こった?」

 振り返ると、釣り竿を持っている人が呆然としていた。

「この子がやってくれたんだ!ミノリは神様だよ!」

「あ、私じゃなくて、私は神様に頼まれただけなので」

 あれ…ロストマルにまた領主が?

「ごめんなさい、また来ます!」

 ミノリは亜空間に飛び込んだ。


 領主はいたけど、様子がおかしい。兵士に追い立てられてるし、服もボロボロだ。その息子もいる。

「くっ…!お前のせいで!」

 食ってかかって来る所を、兵士に止められる。


「ミノリ様、どうか新たな領主になって、二つの町を治めて下さい!」

 は?

「これは町の皆の総意です!」

「それはだめ。ザラス?」

「はい?」

「あなたが次の領主になって。結界碑の力も戻すし、私も行くから」

「何!そんな事は許さんぞ!」

「あなたの許しなんて要らない。出来るよね?ザラス」

「!は…精一杯務めさせて頂きます!」

 兵士達も、ロストマルの人達も喜んでいる。


 ちょっとした演出。先頭を私が歩いて、次がザラス。その後ろを兵士達がついてくる。

 町に入ると、ざわめきが起こった。しばらく来ていなかったのに、私の顔が知れ渡っている?

 不思議だったけど、好都合だ。

「皆さん聞いて下さい。私は忙しいので、代わりにザラスが領主になります。皆さん、協力してあげて下さいね」

 結界碑の力を戻す。

「希望者で、素質のある方には、私の空いた時間に魔法も教えます。ザラス?その場所はあるかな?」

「でしたら、ダンスホールとして使われていた場所があるので、そこを使いましょう!」

「ならまずは、町の人達に伝えて下さい。明日のお昼過ぎ位にまた来ますので、その時に希望者はそこに集まって下さいと」

 うおおっと歓声が上がる。


 ミノリは、ウエストタウンに移動した。最初の頃と比べて魔力がファウストの町の世界樹から流れているので、枯れた感じが大分和らいできている。

(ねえ?魔力が回っていない所はもう無いかな?)

「大丈夫だよ。世界樹のお陰でね。あとは自然に回復していくはずだよ。酷い所はミノリが水魔法でもかけておけば、回復も早くなるはずだよ」

「いらしてたのですね、ミノリ様」

「ミトさん。あれ?お子さんですか?」

 ウエストタウンでも魔力操作が出来ていた人で、この町で最初に水魔法を覚えた人だ。

「ええ、先週生まれたばかりなんです」

 うーん、時の流れを感じるな。もう1年以上経つもんね。

「この産着も、私が織った布から作ったんですよ」

 器用だなー。私には絶対に無理。

「そういえば、魔道具教室?とやらはいつ開かれるのですか?」

 いけない、忙しくて忘れてた。

「鍛冶屋さんで道具を作ってもらってからですね。ミトさんは、どんな道具があったら便利だと思います?」

「え?…そうですね。今はこの子が夜中でも起きちゃうので、暗いと大変なんですよね」

 うん。ライトの魔法なら、初心者用にぴったりだね。板だけで光るし。

「なら早速注文しておきますね」

 魔鉄と銀も、多めに取ってこないとな。



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