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海岸ダンジョン 2

 さて、ウザいのはいなくなったし、ダンジョン攻略再開だ。

 16階層には、銅鉱石があった。

 20階層の中ボスは、金魚?水流を勢いよく飛ばして攻撃してくる。氷で串刺しにしてやったら、肉を残して消えた。

 えー。魚でも金魚の肉は食べたくないかな。

 出てきた宝箱には、蛤が入っていた。やったー!


 21階層に行けるようにして、今日はもう眠る事にする。

 夕食は、鶏南蛮ならぬワニ南蛮を作ってみた。タルタルソースを多めに作ったので、明日はエビフライもいいな。

 お風呂に入ってふかふかのベッドに潜ると、自然とまぶたが落ちてくる。

 あー、そういえば魔道具にも挑戦したいんだっけ…でも今日は限界。

 

 21階層では、貝が空を飛んでいた。こういう訳分かんないのには、まずは遠距離攻撃。ファイヤーボムを使ったら、物凄い音をたてて貝が爆発した。

 鑑定 ボンバーシェル 貝の中に溜まったガスが、爆発を起こす

 うわ、爆発を誘発しちゃったんだね?怖…。

 闇魔法の睡眠で下に落として、結界魔法で包んでから重力魔法で押し潰す。

 ドロップアイテムは、爆竹?…要らない。

 でも、中にはアサリもあったので、それだけ拾った。


 22階層のホタテもくるくる回転しながら高速で飛んできた。ダークショットをマルチ発動したら、普通サイズのホタテが顔サイズになった。初日に冒険者が食べていたのはこのホタテだろう。何故か真珠になったホタテも幾つかあった。いや、貝が違くない?異世界だから突っ込まないけどさ。

 あの時の冒険者は塩を振って食べていたけど、ホタテといったらバター醤油焼きだよね。想像だけでヨダレが…


「あの、ミノリ様。先程の魔法で闇魔法を極められたので、暗黒魔法を授けます…お楽しみの所、申し訳ありませんでした」

 いや、食欲に走ってはいたけど、楽しんでないよ!

「ミノリ、あんた気を付けなさいよ?考えている事が全部顔に出てるから」

「ミ、ミカル、そんなにはっきり言わなくても」

 ええっ!顔に出てた?恥ずかしい…。

 暗黒魔法か。うわ、呪いなんかもあるんだ。さすが暗黒魔法。ダークソードなんかは使えそうかな?


『補助魔法 空間指定、空間移動を覚えました』

 なるほど。呪いの範囲指定に使えるのか。他にも麻痺や睡眠、それにエリアヒールなんかを使う時にも範囲指定が楽になりそう。正直、どうしてこのタイミングでと思わないでもないけど、仕方ない。

 空間移動の方は、チートスキルの縮地に使えそうだけど、まだ出来る気がしない。こういうスキル関係も、説明書に書いてあるのかな?

 そのうちまた、休みの日を作ってちゃんと読もう。


 23階層に進んでびっくりした。いきなり腰まで水に浸かった。

 上に飛び、空歩で足場を確保する。襲ってきたのは、シュモクザメ?丁度いいので足にダークソードを出して攻撃する。

 意外と生命力が強かった。ダークソードを覚えていなかったらきつかったかも。

 出てきたのは、ハンマー?…要らない。

 一つだけ拾ってあとはほっとけばダンジョンに吸収されるだろう。


 海産物を手に入れながら、30階層まで進んだ。また、水に浸かってしまった。勢いよく突進してきた魚から、ジャンプと空歩で逃げる。


 凄い大きな魚。もしかしたらマグロ?よし!絶対ゲットしてやる!

 速すぎて攻撃が当たらない!雷魔法も、直接当たらないと意味がないっぽい。ならマルチ発動で、広範囲に!

 痺れて動きの悪くなった所に、剣の先にダークソードを出して切り裂く!

 倒したー!ら、マグロが切り身で出てきた。残念、量が減ったよ。

 でも、宝箱の中身はマグロの大トロ部分だった。よし!

 31階層に行けるようにはしたけど、またマグロとは戦いたいな。マグロ大好きだし。

 水魔法で服の水分を飛ばして、亜空間に入った。

 今日は疲れたー!最後のマグロとのバトルに時間取られたからもう寝る時間だし。お風呂に入って温まり、夕食を作る気力がないので、作り置きの野菜炒めを食べた。


 苦しい…体が動かない。熱い…。

 寝返りを打つけど、寝苦しい。

 ふと、誰かの気配を感じた。

 大きな手が、額に触れて、熱を測るように首元にくる。

 かすかなため息が聞こえて、額に手が置かれると、怠かった体が嘘のように軽くなった。

 気配は消えない。しばらく視線を感じて、額に何かが当たった。

 何だろう…魔法?

 けれど、そのまま意識は再び闇に落ちた。



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