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モヤモヤ感……

時間がありましたら読んでいってください!

「うっ…」


明るい……。朝か? てか顔の頬がジンジンする。そういえば俺あのピンチを自分の顔面を思いっきり殴るというファインプレーで乗り切ったのか……。


我ながらこんなに自分の頭が冴えてると思ったことはないぜ! まぁ代償に顔が少し腫れて痛いが。そういえば腰に違和感がない、どうやら離れてくれたようだ。


あいつはどこだ? 辺りを見渡してみるが人はいない。だが布団はもっこりとしていた。

まさか……


布団を取ってみるとやっぱり綾瀬 美波はまだ寝ていた。え、人ってこんなに長く寝れるの? と思ったがよくよく考えてみれば俺の睡眠時間が短いだけだった。


今日は日曜で朝の8時か……。日曜と言えば仮面ライダーとスーパー戦隊か、小・中学生の時はあんなにハマってたのになんで、高校生になってからは見なくなったんだろうか……。


これが大人になったということか。


「へへっ」


自分でも気持ち悪いと思う笑い声と笑みを浮かべる自称大人の不登校、16歳です。なんか悲しくなってくるんだけど……。


そんな話はいいとして朝飯はどうしようか。こいつに作らせて帰ってもらう予定だったのだが、予定が狂ってしまった。


まぁ気持ちよく寝れたお礼として俺が朝飯を作ってやるか。ん? 気持ちよく眠れてたっけ?


細かい事は気にしないで生きていこう! という信念をもとに俺は今から朝飯を作りに行く。


せっかくの客だからな、ちゃんともてなして気持ちよく帰ってもらおう!


さて、何を作ろうか……。てか俺料理のレパートリー少なかったわ。じゃあ俺の一番得意で好きな料理をお披露目するか! これにはきっとあの魔王も腰を抜かすだろうな。


作り方は簡単!


・容器の中に粉末を入れ、お湯を注ぐ


・フタを閉じ、3分待つ


・3分待ったら召し上がり


このたった3工程! 簡単で早くてめっちゃうまいってこれ考えた人まじ天才だわ。


お分かりいただけただろうか、俺が作ろうとしてる料理それは……


カップラーメン! (俺の中でラーメンは料理)


そして俺はその工程を終え、3分待つだけだった。よし呼んでくるか! と思ったがタイミングよくそいつは階段を降りてきた。


「あれ、朝ごはん作ってくれたの? ありがとう!」


「作ってもらうだけじゃ悪いからな」


「あはは、思ってないくせに〜」


てかこいつ昨日シャワーした後自分の制服じゃなくて俺のTシャツとジャージに着替えやがった。本当に勝手なやつだな……。


「雅人君が作ってくれた朝ごはんは……」


綾瀬 美波は目を大きく開いて目を何回かこすっていた。


なんだ? これが幻覚だと思っているのか? まぁ、カップラーメンをこんな完璧に作れるなんて日本で俺くらいだろうな。自分の才能が怖いぜ!


「ね、ねぇ、なんで朝からカップラーメン?」


「え、普通だろ?」


「え……」


あ、まさか朝っぱらからこんな重いもの食べられないってことか? しばらくこんな生活が続いてたから感覚がおかしくなってたわ。


「あ、わるい今すぐ他のに……」


「ううん、最初は驚いたけど雅人君が早く起きて作ってくれたし喜んで食べるよ!」


あーなんていい人なんだ。まるで女神だな。もしかして朝になったらこいつは女神みたく優しくなり、夜になったら魔王に戻るのか?


「お、おうじゃあ食ってくれ」


「うん!」


そしてカップラーメンを食べ終えて俺はどうやってこいつを帰らせるか考えていた。


なにか方法はないか……。今日冴えてる俺ならその答えを導き出せるはずだ! 考えろ、集中しろ! 感覚を研ぎ澄ませるんだ。


「……」


やべぇ、なんも出ない。


「上で制服に着替えてくるからのぞいてこないでね〜」


「なんのために?」


「今日外出するの」


「! そうか」


おぉ……! 願ったり叶ったりだ! これでこいつが家を出た後に家の鍵を全部閉めれば終わりだ! やっと平和な俺の生活が戻ってくる!


「ニヤニヤしてどうしたの?」


「いや、別に」


「ふーん、まぁいいけど」


そして綾瀬 美波は制服に着替えてすぐに家を出て行った。意外にあっけなかったな。


まぁいいや、これで俺の平和な生活が戻り好きなだけゲームできるぞ!


そして俺は休憩を挟みながらゲームを長時間続けた。やっぱあいつがいないおかげでFPSの調子はいいぜ! すげー集中しやすい!


しかも周りは静かだし、昨日みたいな災難なんてもう起きない。これが俺の願ってた生活だ!


「……」


なんだこのモヤモヤした感じは? あいつがいなくなって嬉しいはずなのに胸が少し苦しい。


「なんだよこれ……」


そのあと午後の6時までゲームをしたが胸のモヤモヤは消えなかった。むしろ増しているように感じた……。





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