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お友達

そして俺らはスーパーで買い物を終わらせた。

必要だったのは卵だけだったのだが、せっかくだからコーラとポテチも買っておいた。

これで俺の夜のFPSもフィーバーだぜ!

と思ったけど、そういえばゲームは1日1時間って決められているんだった…。


くそ!なんで私物を補完されなきゃならないんだ!まぁ神経衰弱で負けてしまったから仕方ないんだけども。


「はーー家帰ったらなにしようかな…」


俺は独り言のつもりで呟いた。


「えっとー、

 ハンバーグ食べるでしょー

 でお風呂入るでしょー

 でお勉強するでしょー

 で…」


「ちょちょちょっと待て!今聞き捨てならない単語が聞こえたんだが!?」


もしかして勉強って言ったか?

言ってないよな?

俺不登校になってからしばらく勉強なんてしてないぞ?

今じゃかけ算でさえも間違える自信あるぞ!


「でー、2人で1時間ゲームして

 2人で暖かいお布団で寝ますと!」


ストップをかけたはずなのに、全くストップしていなかった…。

2人しかいないんだから俺の言葉くらい反応してくれよ!

虚しくなっちゃうだろ!


てか2人でゲームするのかよ…。

2人でできるゲームなんかあったかな…?


って、ないない!

2人でやるつもり無いから!

俺は絶対1人でやるぞ!


「俺は2人でゲームなんてやらないからな」


「えー?じゃあ私何してればいいの?」


「んー前みたく後ろから観察してればいいんじゃないか?」


楽しいかはわからないけど。

まぁ夜くらいは俺の時間を優先させてほしい。

朝昼そして今も散々振り回され、あと今日の残りの時間も振り回され続けるのだろう。


なら安息の時間くらい与えてくれたってバチは当たらないさ…。


「えー、雅人君ひどーい。可憐な乙女を放っておいて1人でゲームするの?」


可憐って…、自分で言うかそれ。

まぁ実際そうだからいいんだけども。


「可憐な乙女にも友達はいるだろ?そいつらとスマホで話せばいいじゃないか」


そして俺の悪口でどうぞどうぞ盛り上がってください

…ぐすん。


てかこいつ、俺と一緒にいるならまだしも、一緒に寝ているって友達にバレても良いのだろうか?


後で聞いてみるか。


「え、私友達いないよ?」


「え?」


「お?」


と、友達がいない…?

いやいやそれはあり得ないだろう。

こんな超絶美少女学生が学校で友達が1人もいないなんて…。


お、俺と同じぼっちとでも言うのか!?


「いやいやいや!そんなわけないだろ!

流石にその嘘には騙されないぞ!」


「嘘じゃないって」


「ええ…」


綾瀬美波はぽかんとした顔をしていた。

まるで何言ってんだこいつ?

とでも言いたそうにしている。


俺そんなにおかしなこと言ったか?

ごく普通な返事だと思うんだけど…。

あ、俺普通じゃない陰キャでボッチだった。


俺としたことが完全に忘れていた。

ということは俺が間違っているんだな、

うん。


納得だ!


「お、俺が悪かった!だからそんな顔をするなって…」


「はいこれ見て!」


「な、なんだよ急に…、!」


俺は急にスマホを見せつけられた。

それは某有名なチャットアプリのホーム画面であった。


そこには自分のアカウントの下に友達がずらっと表示される仕組みとなっている。


表示される仕組みのはずなんだけどな…。

こいつのスマホの友達欄には何もなかった。

何かのバグか…?


いや、そうか表示されるわけがないのだ。

何故なら友達が0人だったから…。


「ほ、本当に友達がいない…」


「信じてくれた?私友達がいないの」


なんでだ?

こんな容姿端麗なら友達なんていっぱいいるはずなのに…。

少なくても俺の人生の中では、こんな感じの女子は大抵友達が多かった。


そしてそういう奴らはスクールカーストの最上位に位置しており、とても傲慢で性格に難がある女王様気質だ。


そして綾瀬美波もまさに女王様だ。

いや、女王様というよりは魔王なんだけど。


なのに友達が0人なんて…。


「なんで友達がいないんだ?」


まさか俺がこんな質問をする時が来るとは。

友達が1人もいないやつが、

「なんで友達がいないんだ?」

と質問するなんて、前代未聞すぎる。


「友達なんて必要ないもの…」


「…」


「けど、雅人君はもちろん友達以上だよ?」


俺は確かに見た。

こいつが友達なんて必要ないと

言った時の目を。

いつもの目とは違う。

何か触れてはいけない真っ黒い部分があるのだと直感でわかった。


触れられたくないもの…なのだろう。

だから俺はあえてもう触れようとしなかった。


「へいへい、そうかい」


「うん!なんたって一夜を共にした仲だもん!」


「犯罪スレスレの無理矢理だけどな」


「ちゃんと許可は取ってまーす」


「そうだった…」


俺の家の所有権は俺の親だ。

その親から許可を得ているならもう俺が逆らうことはできない。


お、俺の家のはずなのに…。


「あ、そういえば今日別のゲーム持って来てたんだった!それやろうよ!」


「別のゲーム?」


「うん!その名も…」


「その名も…?」


ゲーム。それだけは負けられない。

昨日負けたけど2度目はないぞ!

俺は少しだけ胸が躍った。


「学校版人生ゲーム!!!」


「な、なんだとー!」


学校と人生なんて…

既にどっちもどん底なんだけど。

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