たっぷりね?
お久しぶりです。
長らくお待たせしてしまい申し訳ありません。
あらすじ
俺の名は横橋雅人高校2年生だ。
現在不登校である。
理由はクソみたいな奴らに絡まれて、奴隷にされて、パシリされて、バケツの水をかけられたこともある。
かわいそうだろ?
まったく俺は悲劇のヒロインだな…。
まぁそれからいじめは続きとうとう耐えられなくなって不登校になってしまった。
俺が不登校になってから数日経ち、あいつらは退学になったそうだ。
俺は別に何もやってないが、なにかがきっかけであいつらの悪事が学校でバレて、退学させられたらしい。
まじ、きっかけ作ってくれた人俺の神様。
名前も性別も知らないけど、俺はそいつを尊敬する。もしいつか会えることが有れば、誠心誠意お礼をさせてもらおう。
もちろん靴だって舐める。1ペロだけだぞ?
まぁ会った後の事は会った後に決めるとして、俺はそいつらが退学した後も現在進行形で不登校中である。
理由は簡単だ。
もう俺の高校生活はどん底なのだ。
他の奴らはもう友達もできていて、人脈が広がっているが、俺はいじめられてかわいそうなつというレッテルを貼られている。
そんな惨め存在である俺が、のこのこと学校へ行ってどうする?
だれがおれと絡んでくれる?
絡んでくれたとしても気を遣ってくれているのだと思ってしまう。
もう良いのだ、俺は1人でも…。
そう思っていたある日のこと、1人の女性がおれの家にやってきた。
名前は綾瀬美波。年齢は知らんがどうやら学生ではあるらしい。
どんなやつだって?
髪の毛の色は綺麗な黒で、ロング。
なんと顔もスタイルもいいと来た。
胸は…ぐへへ、お前らの想像に任せるよ。
そんな超美人な女子高生が俺の家へ何しに来たかと思えば、どうやら俺を学校に連れ戻そうとしているらしい。しかも家族の同意を得て。どうせすぐしたら諦めて帰るかと思えば、俺と一夜を共にしたのだ。
並々ならぬ覚悟やこやつ…。
そして色々あり、俺はこいつに無理矢理連れ出され買い出しに付き合わされている。
そこで男子生徒2人に絡まれた。
どうやら俺がこいつの弱みを握っていると勘違いしたらしい。
まぁ普通はそう思うよな。いや、思わないだろ!
絡まれてめんどくさいと思っていたらこいつは俺らがカップルだと言い出しやがった。
こやつマジである。
尋常じゃない覚悟で俺といる。
俺1ヶ月後にはマジで学校に連れ戻されてそうで怖い。
カップルと聞き男子生徒2人は本当に驚いた顔をしていた。
まぁ俺が弱みを握っていないとわかってくれたらそれでいっか。
俺の世界は家の中だけなのだ。
別にカップルだと勘違いされようが、家に帰ればそんなの全く気にしない。
と、そこで男子生徒の1人が意を決したように一言を発した。
「じゃあキスしてみてくださいよ」
とな。
あらすじ 完
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「「え」」
俺とこの魔王こと綾瀬美波は見事にハモった。
「カップルならキスくらいできますよね?」
いやいやいやいや、知らんけど?
なに、カップルならこういう公共の所でもキスできちゃうの?
リア充ってそういう生き物なの!?
本能のまま生きてて羨ましいなおい!
まぁ俺の嫉妬は置いておいて、どう乗り切るつもりだこいつ…。
今からでもカップルじゃないと言った方がいいんじゃないか?
俺は恐る恐る綾瀬美波の顔を覗いてみる。
おお、何という澄まし顔。
全く顔も赤くなってなく、至って平常心なご様子だ。
え、もしかしてするの?しちゃうの?
絶対にしないと言い切れないのがこいつだ。
何をしでかすかわかったもんじゃない。
「キス?キスしたら信じてくれますか?」
はぁーー?何言ってんのこいつ!
本当にするつもりなの?
俺の意思は聞かないのか?
どこまでも自分勝手な奴め!
俺の唇童貞は絶対に奪わせないぞ!
ま、まぁどうしてもっていうなら…っていかん。
俺のガードは固いのだ。
「は、はい。キスしたらさすがに…」
まぁそりゃ信じるわな。
カップルでもなけりゃ、こんな俺と誰がキスしたいっていうんだ。
俺はもう一度こいつの顔を見た。
にしても本当に美人だな。
何一つ無駄がないって感じだな。
こんな美少女が今俺と腕を組んで、カップルと言い放ち、キスをしかねない状況だ。
本当に、なんで俺なんかと一緒にいるんだろうな。
この前言ってた個人的な理由って…。
「はぁ、わかりました」
「!?」
ま、まさか本当に…
「後ほど、家に帰ってたっぷりさせてもらいます」
「へ…?」
な、なんて言った?
家に帰ってたっぷり…?
たっぷりキスするの?
いいの高校生がそんな…たっぷりキスして。
お、大人の階段登りすぎだろぉー!
「ね?」
と俺に同意を求めてきた。
なんていう誘惑だ、もしここで頷けばできるのだろうか、たっぷりなやつ。
きっとディープな…。
ぎゃー!想像するな!想像してしまったら帰ってこれないぞ!
俺は必死に頭を振り、雑念を振り払った。
はぁはぁ、なんとか平気だった。
けど結局返事はどうすれば…。
「だめ?」
「もちろんいいさ」
俺はあえなく上目遣いにやられてしまった。
こいつ、自分の強みがわかってるじゃないか。
もはや魔王を通り越してるかもしれない。
「やった!じゃあ早く買い出し行こ!」
「おう」
そして呆然と立っている男2人を置いて俺らはスーパーに向かった。
はぁ、俺なにしてんだろう…。




