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思い立ったら行動
俺は、サキにラインで飲み会のお礼を言って、当たり障りのない内容にしておいた。まだ知り合って二日の相手に何を言えばいいのかなぁ。
サキは有希にも負けないぐらい美人だったし、俺なんか相手にしてもらえないだろうな。俺よりもアキラの方がかなりイケメンだし、俺が女の子でもアキラだよな。
いつものマイナス思考が俺を支配したんだ。
「純一、最近サキとどう?」
「仕事は忙しいし、何も進展してないな。」
サキとラインはしていたけど、たまに仕事の事とか書いていたぐらいだった。
「私は、今度アキラ君と飲みに行く約束したよ。まずは友達だけど、いい感じだよ。」
俺は何となく感じていたんだ。有希はアキラをかなり気に入ってるなって。有希ガンバレー。
「純一もサキをデートに誘ってみなよ。いつもの奥手じゃあいつまで経っても変わらないよ。」
そうだな、ダメ元で飲みに誘ってみるかなぁ。
いつものように有希に引っ張られながら俺は行動に移したんだ。




