ちがくていい
掲載日:2018/02/17
昔書いたもの。多少手を加えただけです。
あるところに、皆と違う男の子がいました。何が皆と違うのかって?
なんと、頭に綺麗な角が生えているのです。
「お前変なのー!」
友達の男の子が言いました。
「みんなと違う」
女の子が言いました。
『気持ち悪いぞー!』
皆に言われました。涙が出てきます。
皆と違うのは、悪いことなの? 気持ち悪いことなの?
男の子は、一生懸命考えました。
――――――皆と、仲よくなりたい・・・・! そのために、この角は邪魔なんだ。
男の子は、角を折ることにしました。
―――――痛いのは、嫌だけど・・・・独りはもっと嫌だ!
震える手を何とか動かし、角に手をかけます。力を加えようとした、その時。
「そんなこと、しなくていいんだよ」
「えっ・・・・?」
一人の、優しい女の子が言いました。
「みんなとちがうのは、駄目なことじゃないよ」
「で、でもっ・・・・!」
「みんなちがくて、いいんだよ」
「っ」
その言葉に、男の子の心は大きく震えました。
「ほら、一緒に遊ぼ? 皆、待ってるよ?」
女の子が手を差し伸べます。男の子は、微かに躊躇し、その手を取りました。
「うん・・・・」
二人の歩む先には、沢山の"友達"がいました。
男の子の涙は、温かなものに変わりました。
いじめも差別も駄目です。




