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翌日も魚釣りをしたら

なんだか魚釣りが楽しくなって翌日も二人で川に来ている。

俺はいつもの定位置に座り、ルーナは少し離れた場所に座っていた。


今日もあくびが出るほど暇であったが釣竿がくいっと動き、魚がエサに食いついた。


『おっ、きているな』


直ぐに釣竿を引っ張って魚を釣り上げた。

手元に持ってくると無駄にカラフルな配色の魚が釣れて思わず口を開いた。


『なんだこれ?』


俺はルーナの元に駆け寄って聴いてみた。

ルーナを呼びかけて振り向かせると、カラフルの魚を見て驚いていた。


『ロアン!?その魚は!!』

『へっ?』


ルーナが何でそんなに驚いているかが分からずにいたが、

この無駄にカラフルな魚について説明してくれた。


『えっ!?一匹銀貨10枚の価値がある魚だと!!』


釣った魚は口がルアーに刺さっていて売れなくなってしまったので、他のを全力で探す事にした。

風の魔法なら傷つかないし、何よりも簡単に取れる。


『見つけたわ!』

『そこだっ!』


無駄にカラフルな配色の魚を次々と取り、

お互いのバケツを確認したら五匹もいた。

合計10匹と言う事は銀貨100枚?すげーなおい。


早速近くにある村、ウィールに売りに行くことになった。

当然、俺が行かされた。めんどくせーなーおい。


小屋にあった透明の四角い瓶に一匹ずつ魚を入れ、

水がこぼれないように慎重にバスケットに詰めて持ち歩いた。

おいおい、本当にめんどくせーなー。



『らっしゃー!珍しいカラフルな魚を銀貨10枚で販売しているっす!』


ウィール村に到着て、人通りが多い湖の周辺で魚を販売していると、

少しずつ人が集まってきた。


『おー!これがあの七色魚かー』

『すげーな!初めて見たよ!』

『可愛いけど、少し高くないか?』

『お前知らんのか?それぐらいの価値があるんだぞ?』

『まじか!?凄いなおい!!』


そんな会話を耳に挟んだ。

へー七色魚って言うのか、知らんかったわ。

カラフルな魚って連呼していた俺恥ずかしいすぎだろおい。


この七色魚が珍しくて人気があるのは分かったが、

人集りはこうしてあるものの、一向に買おうとする人は現れなかったのだ。

うーん、まあこんな小さな村でこんな馬鹿高い魚を買うお金持ちなんているはずがないか。


俺はある決心をして手をパンッと叩いた。


『皆さん、やっぱり珍しい魚とはいえ銀貨10枚は高いですよねー?

なら、銀貨5枚ならどうでしょうか?』


その一言で周りにいた人はお互いの顔を見ては

『銀貨5枚なら買えない値段ではないよな』

『ああ、自分のご褒美に買うなら・・・』

『それならちょっと欲しいかも』


良しきた、これならいける。


『では、今日は特別に銀貨5枚で販売しましょう!!』


そう言った瞬間に次々と手を上げて飛ぶように売れた。

俺って販売上手じゃね?


しかし、売れたとしても8人しか買わなかったから二匹余ってしまったのだ。

その後は人集りが自然と無くなり、潮時だった。


『あー・・・帰ろっかなー・・・』


めんどくさくなって帰ろうとした時、二人の女の子が小走りで側に来た。

次回は新キャラ登場??

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