ルーナにプレゼントをあげたら
一部修正しました。
村から出て森を抜け、小屋の目の前まで帰ってきた。
やっと着いたぜ、往復二時間はきついっす。これは明日筋肉痛だな。
『ただいまー』
ドアを開けると、ルーナはテーブルに座ってハーブティーを飲んで寛いでいた。
このやろー。
『あら、お帰りなさい』
そう言ってハーブティーを一口飲み、カップを置いてから話をした。
『パンは買えたかしら?』
『ああ、この通りな』
持っている紙袋をテーブルの上に置いて袋を開けて見せてあげると、
ルーナは嬉しそうに口元を緩めた。
『凄い沢山あるわね!見直したわ!』
『それはどーも・・・』
ルーナが子供のようにはしゃぎ、パンを取ろうとしたから一度呼び止めた。
『ルーナ、パンを食べる前に渡したいものがあるのだが』
『渡したいもの・・・?』
首を傾げ、いかにも不思議な物を見るような目で見られた。
まあ、プレゼントを今まで渡した事がなかったからな。
俺はピンク色のラッピングがされている袋をポケットから取り出し、
そのままルーナに手渡しをした。
再び首を傾げて『何これ?』と言いたそうな表情をしながら、
入っているネックレスを取り出した。
そう、四葉のクローバーをモチーフしたネックレスだ。
ルーナが目を丸くして驚いていたから先程の出来事を話した。
『と・・・言うことだ。ルーナには養って貰っているからな。
偶には俺からのプレゼントだ』
気恥ずかしかったから目線を逸らして頭をかきながら話していると、
ルーナが小声で『ありがとう』と言ってネックレスを首に身に付けた。
『どう?似合うかしら』
ふと見てみると、
ルーナの服装と四葉のクローバーの相性が良く、かなり似合っていた。
だから素直に感想を言ってあげた。
『似合っているよ、ルーナ。凄く可愛いさ』
『ふふっ、嬉しいわ。ありがとうね、ロアン』
ルーナが心の底から感謝をしていることが笑顔に出ていて、
とてもつなく可愛くみえてしまった。
『それじゃあ、パンを食べようか』
『そうね、食べましょう』
二人で向かい合って座り、
ハーブティーをカップに入れてそれぞれが好きなパンを手に取り、
少し遅めの昼食を食べた。
『やっぱりパンはうめーなー』
『ふふっ、美味しいわね』
朝と同じく他愛のない話をしながら、楽しい一日を過ごせた。
ミリアちゃんはこれからも登場しますので、よろしくお願いします!