リリーとスフィアとフワリ
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ありがとうございます!!
まずは椅子を足してテーブルを囲み、お互いに自己紹介をした。
『初めまして、私はリリー。よろしくね、ロアンさん』
『スフィアだ。よろしく頼む、ロアン』
『私はフワリ。よろしくなのー!』
『ああ、よろしく』
えーと、この可憐なカシュクールワンピースを着ているのがリリーで、
青い鎧を纏っている女騎士がスフィア、そしてこの小さい妖精がフワリか。
ルーナの話に寄ると、この三人は10年前に旅をしていた頃、
滝を観た事がなかったから森の中に入って滝を観に来たとき、
水浴びをしているルーナと遭遇した切っ掛けで知り合ったみたいだ。
あーなるほど、なるほど。それで仲良くなったのか。
四人で賑わっていて俺をほっとからしで話し込んでいると思いきや、
リリーが俺に話し掛けて来た。
『ロアンさんって、ルーナさんとどういうご関係なんですか?』
『あー・・・』
なんて答えようか?んー・・・。
まあ、取りあえず何か喋るか。
『俺はルーナに拾われて養って貰っているから、
どんな関係って言う質問に答えるのは難しいかな?』
そう言うと、リリーが驚いていた。
『拾われたって言うのは・・・?』
『あーそのままの意味だ。拾われる前の記憶が全くなくてな、
そんな身寄りがない俺をルーナが助けてくれた感じだな』
なんかしんみりした雰囲気になりそう?
やべーな、答え方を間違えたかも。
そう思っていたが、三人が以外な反応をして返してきた。
『ふふっ、ロアンさんとルーナさんはお互いに支えになっている良い関係ってことね』
『だな、ロアンが傍にいてやる事に寄ってルーナの支えになるな』
『そうなのー!』
『えっ?それはどういうこと?』
意味はよく分からなかったが、ルーナが隣で少し照れくさそうにして言っていた。
『そ、そんな事は・・・ないわよ?』
『えーそうかな?だってルーナさん、昔よりも明るくなった感じがします!』
『前は少しどこか寂しそうだったからな』
リリーとスフィアがそう言うと、ルーナの顔がほんのり赤くなっていた。
『ま、まぁ・・・確かに、ロアンと生活していると楽しい事が増えたのは確かだわ』
おー?これは俺に感謝をしているー?ははーそれほどでもー。
表情に出さずに心の中で喜んでいると、ルーナに一言加えられた。
『けど、水浴びを覗いたりする変態だから困ることもあるけどね』
『おーい!俺のイメージが悪くなるだろうー!』
『だって、本当の事でしょう?』
『俺の紳士のイメージがー・・・』
そんなやり取りをしていると、
三人に笑われて『やっぱり、仲が良いのね』とリリーが微笑んでいた。
皆で話していたら時間はあっという間にすぎ、
さっきまで暇だったのが嘘のように楽しくて賑わっていた。




